朝ドラ「ひよっこ」第3週 第16回レビュー

明日に向かって走れ!4

今日の物語

村中がひとつになって頑張った聖火リレーは、ほんの短いいかんですがテレビで放送されました。

東京でも、もちろん茨城でも。

谷田部家

奥茨城村の聖火リレーのことが放送されるその日、谷田部家・助川家・角谷家・宗男が集まりました。

(太郎と豊作は谷田部家には来ていない。青年団の集まりでテレビを見ているのかな?)

テレビの表示『人里離れた小さな村でも聖火リレー』

君子「人里離れた小さな村って何よ~そんな小さくないわ~」

美代子「んだよね~!」

テレビ『来たる東京オリンピックに向けて東京・千駄ヶ谷の国立競技場目指して日本全国を駆け抜けております聖火リレーは各地で大変なにぎわいを見せています。その人気に便乗するかのごとくあやかろうと、ここ茨城県の北 福島に程近いその名のとおり奥茨城村では村主催の聖火リレーが行われました』

宗男「…便乗とか、あやかろうなんつって、なんかトゲあんなあ」

君子「だよね~!」

テレビには、スタート直前の三男が映ります。

みね子「三男だ!」

三男「恥ずかしいな~」

続いて、インタビューされている太郎が映ります。

太郎『奥茨城も元気でやってるぞって、村を離れた仲間に伝えたいと思い計画しました!』

三男「なんだよ~アニキ!いつの間に!しかも自分が言い出したみてえによ~!」

征雄「これが政治っつうもんだ!」

三男「また政治かよ!」

テレビの中で、三男が走り出しました。

みね子「走った~!かっこいいど!三男!」

三男「んだか?な、時子!」

時子「…まあね」

三男「あはは!」

テレビ『第一走者は角谷三男くん。来春には集団就職で東京へ向かうことが決まっている農家の三男坊。いかにも農家の三男坊という顔をしています』

三男「…どういう顔だ」

きよ「だから、おめえみてえな顔だっぺよ!ははは!」

テレビには、三男を応援する両親の姿が映ります。

きよ『三男!頑張れ~!!!』

テレビ『孫を応援するおばあちゃん。おばあちゃんは孫の雄姿に感動の涙が止まりません』

きよ「!? ばあちゃんつったか、今…」

征雄「言ったな…俺はじいちゃんとは言われてねえ」

きよ「…どう見ても母ちゃんだっぺよ!ばあちゃんには見えねえよ!なあ!?」

一同は笑いをこらえきれません。

きよ「何がおかしいんだ~!なんだよ~まったく!」

茂じいちゃんもテレビに映りました。

テレビ『村の重鎮も見守っています』

みね子「重鎮?」

茂「わかってんじゃねえか、この男(ナレーション)(笑)」

テレビには、村の子供たちが映り、ちよ子がアップになります。

テレビ『おや、めんこいねえ』

みね子「めんこいだってよ!ちよ子♪」

ちよ子「ふふ、わかってんねえ~なかなか♪」

続いて、走って転んで起き上がる進も映ります。

テレビ『村の男の子は例え転んでも泣かずにすぐに起き上がります。都会のもやしっことはそこが違う。さすが大地とともに生きるたくましい子供なのです』

宗男「おおげさだなあ、そりゃ。ははは」

続いて、時子が豊作兄ちゃんからトーチを受け取ったシーンが映ります。

三男「あ!時子!」

テレビの中の時子『待ってろよ!奥茨城からのスターになってやる!』

三男「ほほほ!」

三男は、テレビに憧れの時子が映り興奮します。

みね子「なんだ、その気持ち悪い笑い」

三男「だってよ~ほほほ!」

テレビ『こちらのスラリとしたお嬢さんは助川時子さん。奥茨城小町、ミス奥茨城と村中が認めている村一番の美人さんであります。夢は東京に行って女優さんになることだそうで、春には東京へ夢を追って旅立つことを決めているそうであります。全国から同じ夢を持って、おらが村の美人が終結する東京で、夢の翼が折れないことを祈ろうではありませんか』

時子「…ん?なんか、嫌な感じ…」

みね子「んだな…」

テレビ『それにしても、戦後生まれの女性のスタイルの向上には目をみはるものがある』

時子「おお♪♪」

テレビ『どうか、翼が折れないことを祈るばかり』

時子「何度もうっとうしいわ!」

トーチはいよいよみね子に渡ります。

テレビ『いよいよ最終走者は谷田部みね子さん。最終走者が女性であるというのも、新しい時代の女性を象徴しているかのようであります』

みね子「そんなことねえよ(照)」

場面が切り替わり、美代子と君子が映りました。

テレビ『こちらは、先ほどの時子さんのお母さんと今走っているみね子さんのお母さん。お二人によると、これでも昔はこのあたりで一・二を争う美人であったとか』

君子「…これでも昔はって何よ~!」

テレビ『なかなか美人の多い奥茨城村。侮れませんな』

君子「侮るな!」

テレビ『みね子さん、涙で顔がぐしゃぐしゃになってしまっています』

みね子「…」

テレビ『みね子さんは、東京に出稼ぎに行っているお父さんの実さんのことを思って走っているのです』

一同「……」

テレビ『東京にいるお父ちゃん、見てますか?みね子は元気です。お仕事頑張って下さい。お正月には帰ってきてください。待っています。お父ちゃんに自分の元気な姿を見てもらおうと頑張って走っています。村人たちのひと際大きな声援を受け、走るみね子さん。お父さんへの想いが届くのを祈るばかりです』

テレビ『そしてついに、聖火は聖火台へ点火されます』

点火したシーンが映ります。

テレビの中でも茶の間でも皆大盛り上がります。

テレビの中には、大喜びの宗男叔父さんが映りました。

宗男「お!お!」

テレビ『というわけで、まるで金メダルでも取ったかのような奥茨城の秋の一日でした。続いてニュースです』

ちよ子はテレビを消します。

一同「………」

君子「なんか…あれだね…良かったんだけど、ちっと腹立つ感じもするねえ…」

きよ「なんかバカにされてるみてえでよ」

征雄「んなもんだっぺ。東京から見たら」

茂「だっぺ」

毒舌のナレーションにより、皆はなんとなく悲しい気分になってしまいました…。

美代子「…でも、皆たのしかったっぺ?」

きよ「…んだな!」

一同「んだ!」

宗男「…俺はひとつだけ納得できねえことがある。なぜ俺については特に触れないのだろうか。映ってるのに、なぜになんの言葉もないのだろうか。納得できねえわ」

一同「…」

みね子「なんだ、そんなこと(笑)」

君子「いいでしょうよ、だってあんた、奥茨城村の人じゃねえんだしよ」

宗男「君子さん!そりゃないんじゃないの?今それを問うわけ?俺はね、これでもずっとこの村で育ってね!」

皆が宗男をめんどくさいと感じた瞬間…

正二(時子の父)「いいんでねえか?」

一同「…??」

正二「…映ってるだけでもいいんでねえの…?」

一同「…え?」

君子「…アンタ…映ってなかったの?」

正二「アンタの隣で、顔がこのくらい…ちょっと…」

君子「…あら~!」

宗男「薄いよね…昔から…正二さんは…」

正二「うるせえわ…」

きよ「確かに薄い!あははは!」

正二「…ばあちゃんに言われたくねえわ!」

きよ「誰がばあちゃんだ!!」

なんだかんだで、皆笑い合って明るいムードが戻りました。

ちよ子・進「ねえ!東京でお父ちゃん見てたの?」

みね子・美代子「……」

茂「…ああ、見てたっぺ。きっと!」

ちよ子「そっか~♪♪」

みね子「…んだな!見てたな♪♪」

夜、谷田部家

みね子は夜空を見上げ、父のことを思って涙が溢れてきました。

*******

奥茨城聖火リレーから一週間。

今日は1964年(昭和39年)10月10日。

東京オリンピックの開会式が行われる日です。

谷田部家、畑

みね子「いい天気だねえ」

美代子「ほんとだね」

茂「日本晴れだっぺ!」

3人は畑仕事をしながら空を見上げます。

ちよ子「始まるよ!早く!」

ちよ子に呼ばれ、3人は家に戻りテレビをつけます。

谷田部家

テレビには行進する日本人選手団が映ります。

ちよ子「頑張れ~!かっこいいね~!」

そして、聖火リレーの最終走者が聖火台に火を灯すところが映ります。

ちよ子「聖火リレーだあ!火が…ついた~!!!」

進「これ、お姉ちゃんがやったやつだ!」

みね子「んだよ~♪」

ちよ子「ここ、お父ちゃんが作ったんでしょ?」

進「そうなのけ?」

美代子「そうだよ」

ちよ子「父ちゃんすげえ~!」

みね子の心『お父さん。日本中の人がテレビを見ている今、お父さんはどこでどう過ごされていますか?オリンピック見ていますか?…お父さん、みね子は決めました』

つづく

今日のあさイチ受け

いのっち「昔のNHKのナレーションというのは、失礼な感じだったんですか」

有働さん「いや…、私が入社してからはあのような失礼な語りは見たことがないですけども」

いのっち「しかし、事細かくやってましたね」

有働さん「お母さんのことをおばあちゃんというのは明らかに間違いですから」

いのっち「取材不足ですね!」

有働さん「お詫びして訂正しなきゃいけないと思います(笑)」

今日の感想

NHKやな感じ!(笑)

よくもまあ、あそこまで嫌な感じのナレーションに仕上げましたね!(笑)

逆に見事なほどでしたね~(^^;)

特に最後の「というわけで、まるで金メダルでも取ったかのような奥茨城の秋の一日でした」は完全にバカにしてますね。

せっかく茶の間でも盛り上がってたのに、いっきに暗くなっちゃいましたね。

でも、周りから見たらそんな風に見えても、当人たちは、やっぱり自分たちで企画・計画して、舞台を作り上げてきたイベントですから、そりゃ盛り上がりますよね。達成感もより強いだろうし。こういう小さなイベントこそ皆の想いがつまってて馬鹿にできないよなあと思いました。

お父ちゃんは見てくれていたんでしょうか。

早く知りたいです。

今日は、テレビを見てる人たちを見るという画期的な放送でしたが、おもしろかったです♪

最後…みね子は何を「決めた」んでしょうね…。

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コメント

  1. 匿名 より:

    こんばんわ。
    めっちゃ失礼でしたよね?正直、途中まで本気でムカつきました。
    でも、「東京から見たらこんなもんだろ。」で納得。
    世の中の農村への偏見を表してたんですね。
    出稼ぎしないと暮らしていけないのは、誰かに吸い上げられて、農家の人が正当なお金をもらっていないから。
    出稼ぎ労働者を差別して、もらうものはもらっておきながら、管理という仕事をしていない管理人。
    出稼ぎ労働者を差別して、捜索という仕事をしない警察官。
    差別されるべき人間が、人を差別する。
    悲しいですね。

  2. いそまる より:

    匿名さん
    めっちゃ失礼でしたよね!
    最後の言葉(まるで金メダル…)は特にひどかったと思います。

    確かに、今回のテレビのナレーションだけでなく、農村や出稼ぎ労働者への差別がすでにたくさん描かれていましたね。
    今後 みね子が東京に行く物語だというのは公式発表されていますが、その時の伏線でしょうか…
    少し心配です。ドラマとは関係ないですが、私もそんな目で人を見ないように気をつけたいです。

    一方で、すずふり亭の鈴子さんの「東京を嫌いにならないでくださいね」という言葉も、ここまで「差別」が描かれると、当初感じたよりもっと大きな意味を持っている言葉に思えてきました。