朝ドラ「ひよっこ」第5週 第27回レビュー

乙女たち、ご安全に!3

今日の物語

朝、奥茨城、谷田部家

みね子が初出勤に緊張している朝、奥茨城では美代子母ちゃんが朝ご飯の準備をしていました。

ちよ子は、卵焼きの焼き方を教わりながらしっかりと手伝いをします。

ちよ子「今日からお仕事なのかね、お姉ちゃん」

美代子「そうだね、緊張してっかもね」

ちよ子「頑張っぺね、私たちも」

美代子「うん、そうだね」

進は配膳の手伝いをします。

たくさん食器を運ぼうとする進ですが…

ちよ子「…あんた、大丈夫なの?」

進「うん!」

ちよ子「落として仕事増やしたら承知しねえよ」

進「……」

進はいくつかの食器を元に戻し、少しずつ運ぶことにするのでした。

しばらく後

今日はちよ子が作った卵焼きが食卓に並びます。

美代子「うん!うまい!うまいよ!」

ちよ子「本当?」

茂じいちゃん「うん!うめえ」

しばらく後

茂じいちゃんは、庭で薪仕事をしながらつぶやきます。

茂「頑張れや…みね子…!」

東京、向島電機、乙女寮 食堂

その頃 みね子たちも朝ごはんを食べていました。

みね子はかなり緊張しています。

『お父さん…いよいよ私の東京での仕事のスタートです…』

向島電機、工場

みね子たちは幸子に案内され、工場に入ります。

作業部屋に入る前に、廊下でタイムカードの押し方を教えてもらいました。

みね子「なんか、すごいね」

時子「ね!映画で見たことあったけど、本当にあるんだね」

いよいよ作業をする部屋に入ります。

すでに沢山の女子工員がおしゃべりをしながら終業開始を待っていました。

幸子「ここで働くのよ」

みね子たち「………」

男性社員(ライン長の松下)がやってきました。

松下「おはようございます。ライン長の松下明です。皆さん、ちょっと集まって」

愛子もやってきました。

松下「今日から新しい仲間が増えましたね。よろしくお願いします。頑張ってください」

みね子たち「よろしくお願いします」

松下「皆さん、今期のアポロンAR-64の売上は好調で、トランジスタラジオは今や我が国にとって外貨を稼ぐ一大輸出品になりました。皆さんもその商品を作っているのだという誇りと責任感を持って仕事に取り組んで頂きたいと思います。日本を背負ってるという自覚を持って取り組みましょう。もし、アポロンAR-64の性能が悪く、すぐに壊れてしまったりするようだと、それは日本は駄目だということになってしまいます。分かりますね?」

幸子たち工員「はい」

みね子の心『お父さん…どうやら私、日本を背負っているようで…』

松下「来年の春には、アポロンのヨーロッパ市場を開拓するためにアイルランドに工場が出来ます。アイルランドの人たちが皆さんと同じようにAR-64を作ります。本家が負けるわけにはいきません。一致団結して……」

みね子の心『お父さん、アイルランドに日本が負けたとしたら、それは私のせいかもしれません…。…アイルランドってどこですか?』

松下「それでは今日も一日頑張りましょう!ご安全に~!」

工員「ご安全に!」

みね子も真似をして「ご安全に~…」と声を出します。

始業のベルが鳴りました。

ベルトコンベアの一番先頭に座っている女性が「今日もよろしくお願いします。スイッチ入れます!」と声をかけ、手元のスイットを押すと、ベルトコンベアが流れ出しました。

基板がベルトコンベア上を流れ、10名ほどの工員たちは順番に、基板が自分の手元に流れてきた際に自分が担当している部品をいくつか基板に差し込んでいきます。

松下は一人一人の作業にかかる時間をストップウォッチで計測しているようです。

みね子たちは、初めて見る仕事に見入ります。

幸子と優子は、みね子たちを部屋の端にあるテーブルに案内します。

幸子「ここに集まって。あなたたちに作ってもらうのは、トランジスタラジオの基板です。簡単に言うと、細かい部品を一つ一つ基板に差し、固定して完成させていく作業。順番も決まっていて、全部で80工程以上ある」

幸子が言う通り、工場内には、ベルトコンベアでの作業以外にも机があり、各所でいろんな作業がされています。

幸子「途中の一つでもうまくつけられていなかったりすると、ラジオは鳴らない。不良品になる。全部の工程が終わったら、最終的にあそこでちゃんと鳴るかどうか、つまり工程にミスがないかどうか確認チェックする。鳴らなかったら原因を探す。誰がどこでミスをしたのか」

みね子たち「………」

優子「そんなに難しく考えないで。要は、正確に丁寧にやればいいだけ。ひとつひとつに作業が難しいわけではねえから。でも…それを早くやらねばならね」

幸子「そう、それが大事。いくら間違いがなくても、一人一人時間がかかってたら、完成するのにすごい時間がかかってしまう。そうすると、作れる数が限られる。それでは工業は利益がでない。私たちにお給料が払えない。でしょう?目標としているのは、1日に340台を生産すること。ということは、一人が一つの作業を行うのに平均3.5秒」

みね子「………」

みね子の心『お父さん…3.5秒だそうです…。3秒って言われるだけでも短いなと思うのに……、「テン5」って………』

幸子「じゃ、ちょっとこの見本でやってみましょう。それぞれの作業のポジションも決めたいので。優子と同じ作業をしてみて?」

みね子たちは練習の作業を始めます。

優子「まずは、この赤いマイラーコンデンサーを隣の見本と同じところに差してみて?見本をよく見てね。次は……」

みね子は言われた通り、一生懸命取り組みます。

そんな中、ベルトコンベアの近くでは、愛子が松下に話しかけていました。

愛子「いいものですね」

松下「はい?」

愛子「いいものです。若い子たちの真剣な表情で働く姿っていうのは。みんな、それぞれ一人一人違う場所で生まれて、それぞれに事情があって田舎から東京に出てきて、そうでなければ出会わなかった仲間たちと同じ時間、同じ場所で、同じ目的に向かって頑張る…。いいものです」

松下「はあ…愛子さんはロマンチックですね、言うことが。愛があるって言うか」

愛子「そんな!ありがとうございます(照)」

松下「はあ…」

愛子「…やっぱり…愛子ですから…愛があるんですかね?ふふ…やだもう~!」

愛子はテンション高く、松下の肩を叩きます。

松下の手がすべり、ストップウォッチでそれまで計測していた時間がストップしてしまいました。

松下「……!」

愛子「どうしました?」

松下「いえ…」

松下は、少し愛子の扱いに困っているようです。

愛子「作業は皆の力がそろわないといけません。失敗は連帯責任。でも、同じ仲間だから責めたりなんかしない」

愛子がそうつぶやいた時、ブザーが鳴り響きます。

一同「!」

松下「どうした?」

一人の工員がベルトコンベアをストップさせたようです。

工員A「トランジスタの向きが逆になっとるがね!誰!?これ!ええ加減にしやあよ!!!」

工員B「ごめん…私や…」

工員A「あんたのせいで、周りがどえりゃあ迷惑受けるんだて!」

工員C「もういかべ!スイッチ入れます!」

愛子は、自分が言ったことと逆に工員たちが責め合っていることを気まずそうに見つめます。

みね子たちもは、仕事をするのが更に怖くなってしまいました。

作業が再開され、松下は愛子と話を続けます。

松下「どうですか、今年の新入社員は」

愛子「いい子たちですよ」

松下「いい子たちなのはアレなんですけど、戦力としてというか、仕事できるかどうか…」

愛子「それは分かりませんよ、やってみないと」

松下「いや、まあ…」

愛子「今の時点でできる子が必ずしも長続きするとは限りませんから」

松下「そうなんですか?」

愛子「はい。私の仕事は、あのいい子たちが、働きやすいいい環境にすることです」

お昼休み、乙女寮、食堂

みね子たちはお昼ご飯を食べます。

食事中、幸子は午後の段取りを伝えます。

幸子「午後から、実際にラインに入ってもらいます。時子ちゃんは冷静で器用だから6番に。豊子ちゃんも動きが正確で早いね。だから5番に。みね子ちゃんは、ちょっと慌ててしまうね。4番から始めてみよう。澄子ちゃんは…うん…もうちょっと早く手を動かそうね、3番から。以上、お願いします」

4人「お願いします…」

みね子「頑張ろうね…」

澄子「うん…」

午後、工場

午後の仕事が開始となり、みね子たちはベルトコンベアの席に座ります。

幸子「新人さん、差し工程3~6に入りまーす!」

工員一同「はーい!」

4人「よろしくお願いします」

そして作業が始まりました。

ナレーション「みんな、頑張れ。ちなみに、この作業場所のことを鶏小屋と呼んでいました。部品を差す動きが、エサをついばむ鶏に似ていることからそう呼ばれていたそうです」

みね子は必死に作業を行いますが、自分の前に基板があるうちに部品すべてを差し込む早さが保てず、次の番の豊子の前くらいまで手を伸ばして部品を差しこんでしまいます。

みね子の前の番の澄子も同じで、みね子の体の前くらいに流れてきた基板に澄子の手が伸びています。

みね子の心『お父さん、アイルランドです…日本の誇りです…3.5秒です…テン5です…お父さん……』

しばらくして、ブサーが鳴ってベルトコンベアが止まります。

工員D「4番工程しゆうの誰が!?」

みね子はおどおどしながら手を挙げます。

工員D「トランジスタの向き、逆やき!無理やりねじ込まんちょって!!」

みね子「……すみません……」

みね子の心『お父さん…ごめんなさい…みね子…だめかもしれません…』

つづく

今日のあさイチ受け

今日は祝日なのであさイチはありませんでした。

今日の感想

久しぶりの奥茨城が映りましたね~!

ちよ子が卵焼き作ってて、偉いなあ~。進のお茶碗いくつ運ぶかってシーンもかわいかった。

みね子とした約束をちゃんと守ろうと頑張ってくれていますね。

じいちゃんがみね子を思うシーンも優しくて良かった。

今のところ、寮はちゃんとした所だし、良い環境と良い人たちがいてくれてるよって母ちゃんたちに早く教えてあげたいです。時子ちゃん、早く手紙書いて!(笑)

そして、仕事開始!

澄子ちゃんも不器用なのね(笑)

みね子に出来るのかなあ…どうなるんだろう。

まあ、まずは慣れですよね。慣れるまで、周囲の人たちには温かく見守ってやってほしいです。

しかし、愛子さんが「みんな責め合わない♪」とか言った直後のシーンはウケました。(責め合ってることを知らないってことは、愛子さんはいつも職場にいるわけじゃないのかな?)

みね子もいきなり怒鳴られてしまいましたね。みね子、頑張れ!

今日もみね子の心の声はおもしろかったです(笑)

昔あったホテルってドラマでも「姉さん…事件です」みたいな心の声がありましたよね~(若い人は知らないか…^^;)

こういう心の声っていいですね。

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コメント

  1. るんるん より:

    みね子の心の声はおもしろかったですね~(笑)本物はもっと過酷な現場だったんでしょうけど、みね子の心の声のおかげで、優しい雰囲気を感じました。
    しかし、愛子さんは取扱注意な人ですね~(^^;)

  2. いそまる より:

    るんるんさん。
    みね子の心の声、最近おもしろいですよね!すごくお気に入りです。
    心の声を使うドラマって最近なかったけど、ドラマが締まるというか…すごくいいですね。
    現実はやっぱり過酷なんですかね。こういう「良い会社もあった」と思うようにしています。
    向島電機は今のところ優しい感じですね♪
    「取り扱い注意」って!爆笑です♪
    でも、ライン長の松下さんなんかはまさにそう思ってそうな気がします(笑)