朝ドラ「ひよっこ」第5週 第28回レビュー

乙女たち、ご安全に!4

今日の物語

ナレーション「ここで、トランジスタラジオについて説明しておきたいと思います。昭和30年代に入ると、ラジオはそれまでの真空管を使った大型のものから小型の乾電池で動くトランジスタラジオに変わりました。一家に一台から、一人一台に。持ち運びが可能になったことで、ラジオはビーチやキャンプ場、野球観戦にまでと一気に活躍の場を広げたのです。そもそもラジオというのは、トランジスタ、コンデンサー、抵抗器、発振コイル、トランスなどで出来ていて、みね子たちがやっているのはそれらの部品を基板に差していく仕事です。更に、アンテナを取り付ける作業や周波数を合わせる作業が行われ、

向島電機のトランジスタラジオが完成します」

向島電機、工場

仕事初日から何日か経ってからも、みね子は作業を失敗してばかり。

ベルトコンベアはしょっちゅう止められ、「4番!位置が間違ってる!」「4番!場所が違っている!」と怒られてばかり。

愛子はいつも「大丈夫、そのうちできるようになるから」と、やわらかく声をかけます。

みね子はその都度 手を挙げ「すみません…」と謝りますが、どんどん辛くなり、表情が硬くなっていました。

ライン長の松下は溜息をこぼし、幸子や優子、時子たちはみね子を心配します。

夜、乙女寮、みね子たちの部屋

眠っているみね子の手が、差し込み作業をしている手つきで動き、まだ起きていた時子・豊子・優子・幸子は驚きます。

翌日、工場

みね子の前の作業をしている澄子は、とてもマイペース。

ゆっくりとした手つきで、みね子の前に近づいている基板に手を伸ばして自分の部品を差し込みます。

一方 みね子はそんな澄子に苛立ちを感じ始めていました。

ベルトコンベアで流れる基板が、自分の所に近づいた時点から差し込み作業を開始したいのです。

しかし、澄子の作業が終わらないため気持ちばかり焦るみね子。

手を伸ばして作業を開始しようとしたみね子は、焦って部品が入っているケースを落としてしまいました。

みね子「あ!」

ライン長・松下「! ストップ!」

松下がベルトコンベアをストップさせます。

みね子「すみません!」

松下「このトランジスタ、一石いくらすると思ってるんだ…しっかり頼むよ!」

みね子「すみません!ごめんなさい…」

拾う作業を時子たちが手伝ってくれます。

時子「大丈夫だよ…」

乙女寮、食堂

お昼休憩です。

みね子はもくもくとパンを食べます。

愛子「大丈夫、そのうちできるようになるから」

愛子はみね子に声をかけます。

みね子「…なんないよ…」

みね子はつぶやきます。

みね子の心『お父さん、そのうちできるようになんて…なりません、きっと…。私が不器用なのはお父さん似だそうで…。…ちょっぴり恨みます…』

時子は、そんなみね子を心配していました。

工場

午後からの作業が始まりました。

途中、またブザーがなりベルトコンベアが停止します。

みね子は、また怒られると思いうつむきながら手を挙げようとします。

先輩A「6番!ケミコン抜けちゅうき!ちゃんとやりや!!」

注意を受けたのは、みね子の「4番」ではありませんでした。

6番の時子が手を挙げて謝ります。

時子「すみませーん…すいません」

時子はみね子の方を見て笑います。

みね子の心『お父さん…時子がわざと失敗したのは明らかで…』

夜、乙女寮、食堂

夕ご飯の配膳が始まりました。

澄子は、コックの和夫おじさんに、いつものように大盛りで盛り付けてもらいます。

みね子の番です。

みね子「…少な目でいいです…」

和夫「…はいよ…」

食事が始まりましたが、みね子は食欲がありません。

隣の席で、おいしそうにパクパクとナポリタンを食べる澄子を見つめ…

みね子「…おいしい…?」

澄子「はい!♪♪」

みね子「そう…」

みね子の心『お父さん…私はだんだん心がねじまがっていくようで…、今も心の中では「あんた、よくそんなに食べれんね」と思っていたりして…。』

時子「……」

幸子「ちゃんと食べよう。冷めちゃうよ」

みね子「……私…役に立ってねえどころか、足を引っ張ってばかりで…。なんか…申し訳なくて…」

優子「そんなこと言わねえの。気にすることねえよ」

時子「そうだよ、みね子。みね子の好きなナポリタンだよ、食べよう!」

豊子「食費は食べねくても引かれますよ」

みね子の心『「そんなことは分かってるよ。それは、あんたらができるから言えるんだよ」と、心の中で思っていて…』

愛子「こら、みね子さん。ちゃんと食べなさい。食べないといい仕事できないよ」

みね子「…いい仕事なんて…そんなこと……」

愛子「大丈夫!そのうちできるようになるから!ねっ♪♪」

みね子の心『今の私には、笑顔で根拠なく「大丈夫」と言われることは、とどめのように腹が立ってしまうわけで…』

夜、乙女寮、みね子たちの部屋

澄子はもうすっかり眠っています。

みね子は布団に入り、じっと天井を見つめて考えていました。

雑誌を読んでいた時子は明るくみね子に話しかけます。

時子「みね子!みてみて~♪(女優の)芦川いづみ!私、この人好きなの~!♪きれいだよね!」

みね子「うん…きれいだね……」

時子「……元気出せ!みね子!」

みね子「……うう~…!」

みね子「…でもさ…なんで愛子さんはあんな風に言うんだろう…。「そのうちできるようになる」って。…励ましてくれてんのは分かるけどさ…」

時子「まあ…分かんなくはないけど…」

みね子「でしょ!?」

幸子「愛子さんにそう言われて腹が立つの?なんで?」

みね子「だって…」

優子「愛子さん、私たちの先輩なんだよ」

みね子「え…」

幸子「そう、私たちと同じように15歳からずっとこの会社の工場で働いてたんだよ。ずーっと。お父さんとお母さんが早くに亡くなって、弟と妹と3人暮しで愛子さんが働くしかなかったから。その頃はもちろん、トランジスタラジオじゃなかったんだろうけど…何つくってたんだろうね。愛子さん、すごく不器用でいっつも怒られてたんだって。昔は、今みたいに工場の人が優しくなくて、どなられたり蹴られたりしたらしいよ」

優子「それに、工場の機械も今みたいに安全に出来てなくて、ケガばっかりしてたって言ってた」

みね子「……」

幸子「愛子さん、ずっと働いて、弟と妹、ちゃんと学校に行かせてね。でも、体壊しちゃったんだよね…。んだけど、本当に頑張って一日も休まず何年も働いてたから、会社がね、事務の仕事やらないかって。それで今の仕事になったんだよ。働いてる私たちのこと、よく分かってるからって」

優子「だから言ってるんだよ、「そのうちできるようになるから」って」

みね子の心『お父さん……打ちのめされてしまいました…』

夜、乙女寮、愛子の部屋

みね子は、愛子の部屋を訪ねます。

ノックをして部屋に入りますが、愛子はご機嫌に歌を歌っていて、しばらくみね子に気付きません。

愛子「…わ!びっくりした!どうしたの?みね子さん!」

みね子「…愛子さん…ごめんなさい」

愛子「いいの、いいの。…え…何が…?」

みね子「本当に…ごめんなさい!」

みね子は頭を下げます。

愛子「なんだろ…あははは…なんだか分かんないけど…許す。あはは!」

みね子は部屋を出ます。

愛子「みね子さん!!大丈夫…そのうちできるようになるよ…」

みね子「…はい…」

愛子「……」

夜、乙女寮、みね子たちの部屋

部屋に戻ったみね子は、布団にもぐります。

みね子「寝る。おやすみ…」

しばらく後

眠っていたみね子が話し声で目を覚まします。

豊子「時子さん。今日、わざとミスしましたよね」

時子「まあね」

豊子「それってどうなんですかね」

時子「間違ってるよ」

豊子「え?」

時子「間違ってるよ、そんなことは分かってる。あんな追い込まれた顔したみね子を見たことなかったから、なんとかしたかっただけ」

豊子「そんなことしたってどうにもならねえし、仕事なのでおかしいと思います」

時子「…ん!?だから間違ってるのは分かってるって言ってるでしょ!?」

豊子「んならいいですけど…」

時子は読んでいた雑誌を閉じ、豊子をにらみます。

みね子の心『お父さん、私のことでもめてます……起きたい………』

今日のあさイチ受け

今日は祝日なのであさイチはありませんでした。

今日の感想

みね子~!!これは、とんでもなく、予想を数倍上回る不器用さですね…!(;´∀`)

マイペースにやってる澄子ちゃんにイラつく気持ちもわかるけど、「おいしい?」って聞いたみね子はちょっと怖かった~!これまであんなみね子を見たことなかったので、びっくりしました。みね子の心がすさんでいってましたね。

澄子ちゃんはゆっくりだけどミスはしないみたいですね。なら、順番を変えるべきじゃないかなぁ。澄子ちゃん→時子(手際がいい)→みね子→豊子(手際がいい)とかにして、不器用で時間がかかる2人の後を手際のいい人が担当してあげたほうが良くないのかな?

つける部品の量が後の2人の方が多いとかなのかなあ?

あんなに「4番!4番!」と責められたら、自分が悪いのは分かっていてもつらいし嫌になりますよね…。

私も相当 不器用な方なので、なんだか痛いほど分かりました。

時子がみね子だけを責める流れを変えようとしたのは驚きました。

ほんとに…時子と一緒で良かったね…ちょっと感動しちゃいました。

でも、豊子が言った通り「なんにもならない」し、結局みね子は余計つらくなってしまった感じでしたね…。

でも、同室の先輩方が優しく面倒を見てくれるっていうのは本当に恵まれていると思います。

愛子さんも優しいし。

そんな愛子さんの言葉が今のみね子には逆効果ってのもすごく分かるけど…愛子さんがああしか言えない気持ちもなんとなく分かるなあ。

愛子さん、自分が傷みを知ってるから人に優しかったんですね。愛子さんが働き出した時はけられたりもあったって…。それこそ「劣悪な環境」だったのかもしれないですね。

愛子さんの明るさが素敵だな~と思ってましたが、苦しさや辛さを乗り越えての明るさなのかって分かって泣きそうになりました。愛子さん、素敵な人ですね。すっかり愛子さんファンです♪

しかし…みね子以上に不器用そうな愛子さんが15歳で働いている姿を想像すると…それはもう…失敗はすごかっただろうな…(-_-;)

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