朝ドラ「ひよっこ」第5週 第29回レビュー

乙女たち、ご安全に!5

今日の物語

夜、向島電機 乙女寮、みね子たちの部屋

みね子のことをきっかけに言い争いを始めた時子と豊子。

豊子「みね子さんと澄子がなかなかできるようにならねえでねえですか?2人は似てるようで、違うと思うんです」

幸子「どういうこと?」

豊子「澄子は単純です。とにかく遅い。何をするにも遅い。正直言って、会話も遅い。んだから、できねえわけではねえけど、人の倍以上時間がかかる。んでも、それって、それこそ愛子さんがしゃべった通り、慣れてくれば出来るようになる」

みね子は寝たふりをしながら話を聞いています。

みね子の心『なるほど…。…え?私は…?』

豊子「みね子さんの方が問題は大きいと思います。みね子さんは遅いわけではなく、とにかく不器用で、んで、早くやろうとすればするほど手がまともに動かねえ。んで、強引にねじ込もうとして結果 失敗する。性格的な問題です」

みね子の心『その通りだけど…こうやって聞くと、結構つらいものがあります……』

時子「…豊子。やめなよ、そういうの。腹立つ」

豊子「何がですか?」

時子「だから やめろって言ってんの!そういう言い方!」

みね子の心『なんだか話が違う方向へ向かっています』

時子「そうやって冷静ぶってさ、いつでも冷たく言い放つみたいなのやめなって言ってんの!自分は人と違うって言いたいんでしょ?そう見られたいんでしょ?」

豊子「んなことねえ!」

時子「あんた見てっとさ、自分を見てるみたいで嫌なんだよ…。イライラしてたんでしょ!?ずっと、青森で!自分は皆とは違うんだ、そう言いたくて仕方がない!だからいつもトゲのある言い方するしかできない。私は人とは違うんだって。こんな所で埋もれるのは嫌だって」

豊子「あんたに私の気持ちなんか!」

時子「分かるよ!私もそうだったからね!!」

時子「でも、私はそういうのやめた…。もう東京に来たんだから、そんな風にギスギスすんのやめた。だって、そんなことしなくたってもういいじゃない!新しい場所に来たんだから!もういいでしょ!?青森ではそうだったかもしれないけどさ、もういいでしょ?東京きたんだから、そんな風にいちいち冷たいようなこと言わなくていいんだよ!新しい自分になれんだよ、もう!かわいくないよ!素直になりなよ!」

豊子「…めんこくなんて、もともとねえよ!」

時子「そんなことないよ!かわいいよ!豊子は!」

豊子「……」

豊子は、図星だったのか目を潤ませています。

みね子の心『いい場面です。ああ…起きたい…顔が見たい…!泣いてますか?感動してますか?』

みね子の予想と裏腹に、豊子は時子につかみかかります。

時子「何よ!やんの!?」

幸子「ちょっと!やめなさいって!」

幸子と優子も止めに入ります。

みね子の心『!?!? なんで?いい場面のはずが…なんで??お父さん、どうなっていますか??』

感情的になっている豊子と時子はもみあいながら、眠っているみね子の上に倒れ込みます。

みね子「!」

みね子の心『お父さん…!今がチャンスです…!』

みね子は「今の衝撃で起きた」を装います。

みね子「えぇ~…??どうしたのぉ…??」

時子たち4人「……」

時子「どうもしない」

みね子「…何があったの?喧嘩?」

4人「………」

みね子「…泣いてんの?豊子」

豊子「泣いてねえ!」

みね子「泣いてっぺよ!」

豊子「泣いてねえ…!」

みね子「何があったのかな…時子?」

時子「めんどくさい、説明すんの」

みね子「何よ、めんどくさいって。教えてよ。優子さん、幸子さん」

優子「……」

幸子「どっから話せばいいのかな…」

豊子「…時子さん!」

時子「何よ!またやんの!?」

豊子「…分かりました!時子さんのしゃべった通りにします!!」

時子「!」

豊子「ごめんなさい…堪忍してけ…」

すすり泣く豊子を、時子は抱きしめます。

みね子の心『お父さん。知ってんのに、知らないことになってっから、泣いてはいけません…』

みね子「よかったね、時子…仲良くやろうね…」

抱き合う2人を見て感動したみね子の気持ちが高まります。

みね子「…ごめんね…。私がふがいなくて…あんたにあんなこと言わせちゃって……ごめんね…。」

時子「………ん?」

幸子「…ん?」

優子「ん?」

みね子「…ん?…あ!!」

「寝ていて話を聞いていない」はずのみね子なのに、思わず「ごめんね」と言ってしまったのです。

幸子「…聞いてたの?みね子さん…」

みね子「え…」

幸子「起きてたの…?」

みね子「ん…?」

時子「いつから?」

みね子「…いつからって…」

時子「いつから!?」

みね子「………豊子が…澄子が私の方が問題って話の時から…」

4人「………」

幸子「…最初からじゃない」

みね子「だって…」

時子「何よ!なんであんた、寝たふりとかしてさ!」

みね子「だってさ!寝てたら話声がしてさ、自分のこと言ってるわけだからさ、起きられないでしょうよ!」

時子「なんで?」

豊子「まあ…分からなくはねえですけど…」

みね子「でしょ!?」

豊子「んでも、だったら最後まで寝てればいいかと…」

みね子「いくらなんでも、あんなにドカンと乗られて、それでも寝たふりなんかできないでしょう?澄子じゃないんだから!」

澄子は、この一連の騒ぎの中でもスヤスヤと眠っています。

幸子「…え…じゃあ「何があったの?」とかいうの…あれ…お芝居…?」

豊子「…うわ…」

みね子「うわって!しょうがないじゃないの、だって」

時子「何やってんのよ、みね子」

みね子「何って…!」

時子「大体ね、あんたがウジウジしてっからこういうことになんでしょ?そもそもが!」

豊子「まあ、発端はそうでしたね」

みね子「だから、あんた!もっとかわいく言いなさいって!」

豊子「!…………かわいい言葉が出ない…」

幸子「まあ、そこはゆっくりで…」

時子「みね子。何ウジウジしてるわけ?今に始まったことじゃないでしょう、あんたの不器用は!」

幸子「そうなの?」

時子「そうですよ!小学校5年の時はボタンつけてダラーンってなるし、中学校の時はエプロンのポケットを裏側につけてしまったし、高校の時だってマフラー編むの一番遅かったでしょうよ!」

みね子「もう!なんで!今、具体的にそんなこと言わなくていいでしょ!?そんじゃ、そもそも何もできねえ人みたいじゃないの!私は!」

時子「そういうこと言ってんじゃないよ!」

みね子「じゃあ、何よ!」

時子「どんな時も、何ができなくてもみね子は笑ってたでしょう?あんな風にウジウジしてなかったでしょうよ!?」

みね子「! ……バカみてえじゃねえか、そんじゃ…」

時子「それがいいとこでしょう?」

みね子「…そんなこと言ったってね…違うんだよ!子供や学生の時とは!」

時子「なにが?」

みね子「だって、あの頃はさ、何ができなくても、愛嬌で済んだんだよ!だから笑ってたんだよ!…でも、今は違うんだよ…子供じゃないんだ!仕事なんだからさ!!「ああ、できねえ、苦手だ、へへへ」じゃ済まねえんだよ…!!仕事を失うわけにはいけねえんだからさ…!だから悩んでしまうんだよ。そうでしょ?!」

時子「………」

みね子「あの頃みてえに…できねえじゃ済まねえんだよ…。失敗するたびに、茨城のうちのことを思い出してしまうんだよ…。だからさ…」

時子「そっか…そうだよね…ごめん…私が悪かった…。確かにそうだ…ごめん…」

みね子「…いや、そんな…あっさり謝られたら…どうしたらいいのよ…」

時子「でも、私のそういうとこが好きなんでしょ?前、そう言ってたでしょ?」

みね子「言ってたけどさ…。…そうだよ!好きだよ!」

時子「私も、みね子のそういうとこ好き」

みね子「……ありがとう!!!…プ…!ふふふ!なんなのよ、これ!」

時子「ふふふ!…ごめん!」

みね子「…私も、ごめん。…ちょっと…ウジウジしすぎたし」

豊子「確かに…ちょこっと」

みね子「は?」

豊子「!……そんなことないわよぉ~♪」

みね子「…なんだそれ、気持ち悪い!」

豊子「は?」

5人「…ふふふ!」

みね子「でもさ、ひとつだけ気になってたんだけどさ…なんで澄子は起きないの…?」

4人「……」

5人は笑います。

澄子が寝言を言います。

「俺でねえです…みね子さんです」

みね子「! ちょっと!!なんだその夢!どんな夢みたんだ!(笑)」

みね子は澄子をペチンと叩きます。

乙女寮、廊下

消灯の点検に回っていた愛子は、みね子たちの部屋から笑い声が聞こえることに気付きます。

みね子たちは枕投げで盛り上がっていました。(みね子に叩かれたからか、澄子も起きて一緒に)

愛子「…ま、いっか。青春だねえ」

みね子たちの部屋

みね子の心『お父さん、私は、この仲間たちと一緒に働けて幸せだなと思いました。だからこそ、ちゃんとできるようになりたいです』

翌朝、向島電機、工場

幸子「いい?みね子。時間かかってもいい。遅れて構わない。その遅れは仲間たちが取り戻す。だから仲間ば信じて。分かった?」

みね子「はい!」

澄子「はい!分かりました!」

澄子も返事をします。

幸子「うん!頑張るべ!」

そして今日の作業が始まります。

夕方、工場

夕方になり、終了のベルが鳴ります。

みね子「え………」

澄子「……」

時子「…やったね!みね子!澄子!」

みね子の心『お父さん、なんと…なんとこの日は…一度も止まらなかったんです…!ベルトコンベアが…!』

みね子「…ありがとう!!」

同室の仲間以外の全ての女子工員がみね子たちに温かい拍手を送ってくれます。

みね子「ありがとうございます!本当にありがとうございます!これで…日本のトランジスタラジオはアイルランドに負けません!」

みね子は愛子に抱き付きます。

愛子もとても嬉しそうです。

みね子の心『お父さん、みね子は…やっと、ちゃんと、東京で働く労働者諸君の一員になれた気がしています。働くって楽しいです。明日は、はじめてのお休みです』

つづく

今日のあさイチ受け

今日は祝日なので、あさイチはありませんでした。

今日の感想

今日も、みね子の心の声がおもしろかったです(笑)

そして、同室のメンバーがぐっと仲良くなれた回で良かったですね♪♪

時子は、豊子のことを「自分みたいだ」なんて思っていたんですね。

豊子ちゃん、強がっているタイプだったんですね。

時子につかみかかった時はどうなるかと思ったけど、結果的に、時子の言葉を素直に受け取ってくれて本当に良かった。

豊子ちゃんにとっても、心をさらけ出せる仲間ができた良き日になりましたね。

すぐには変われないだろうけど、自分の弱いところを知ってくれている仲間がいるっていうのは、きっと毎日が変わっていくと思います。良かったねぇ、豊子ちゃん…♪

時子とみね子のやりとりも、かわいくて良かったです。

愛子さんと同じく「青春だねえ…♪」と思いました(笑)

お気楽・元気100%ってキャラのみね子が、「仕事だから」ってあんなにちゃんと考えていたというのは感動しました。えらいね…みね子…!おばちゃんは感動したよ(笑)

いいですね、こうやって言いたいこと言い合って、お互いを知って、絆を深めていく若者たちって。

見ていてとても気持ちがいい回でした。

澄子は、どこまでもマイペースで笑えます。

しゃべるのも遅いと豊子に言われた澄子だけど、食べるのは早いですもんね(笑)

そういうとこ、とてもかわいいです。

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