朝ドラ「ひよっこ」第7週 第37回レビュー

椰子の実たちの夢1

今日の物語

1965年 昭和40年5月

東京の街

綿引は、みね子の父・実が目撃された街にみね子を連れて行きました。

綿引「お父さんが目撃されたの、この辺りなんだって」

綿引は、実の写真を見せて辺りの人々の聞き込みを始めます。

みね子も、綿引と同じように聞き込みします。

みね子「すみません、この人を見かけませんでしたでしょうか?」

みね子の心『お父さん…こんな東京の知らない場所で、お父さんを知ってますかって聞くのは、なんだか不思議な気持ちがします…』

喫茶店

みね子たちは、今日も手がかりを得ることはできませんでした。

2人は、以前にも行った喫茶店に入りました。

今日は綿引も、クリームソーダを注文しました。

キラキラときれいでおいしいクリームソーダに2人は微笑み合います。

綿引「人多いから疲れたでしょ?」

みね子「…東京来たけど、あんまし人が多いとこに行かないから慣れなくて。慣れるもんですか?」

綿引「と、思うよ。先輩にさ、言われたんだ。東京は確かに人が多いけど、みんな俺たちと同じだって。ほとんんどの人は東京にいた人じゃなく、東京に来た人たちだって。来て、いつの間にか東京の人になるんだって。東京はそういう人の集まりだって。で、そう思ったら、なんかそんなに怖くなくなった。あはは」

みね子「へえ…」

外から車のクラクションが聞こえ、2人はふと窓の外を見ます。

人通りが多い、にぎやかな外の景色です。

みね子「…東京の人かぁ…」

(翌日)夜、向島電機、乙女寮、食堂

高島雄大「今日から新しい歌を歌ってみましょうか」

月曜日、こんやもコーラスの練習です。

高島「歌集の15ページ。『椰子の実』という曲です。海辺を歩いていると、椰子の実がひとつ流れついているのを見つけます。これは、どこから来たんだろう?南の島なんだろうか、どんな所なんだろうか…。そして、どれくらい海を漂ってここに流れ着いたんだろう。海を漂っている間、どんな気持ちだったんだろう。心細かっただろうな…ふるさとと別れるのは寂しかっただろうな…私と一緒だな…。…そんな気持ちを想像してみて下さい」

みね子たち「………」

高島「じゃあ、歌ってみましょう」

『♪名も知らぬ遠き島より 流れ寄る 椰子の実ひとつ

故郷(ふるさと)の岸を離れて 汝(なれ)はそも 波に幾月

海の日の沈むのを見れば 激(たぎ)り落つ異郷の涙

思いやも 八重の汐々 いずれの日にか国に帰らん』

みね子の心『お父さん…私たちは、ふるさとを離れて漂っている椰子の実みたいなものなんでしょうか。どこにたどり着くのでしょう。お父さんも椰子の実ですか?もうどっかにたどりついているのでしょうか?』

しばらく後、食堂

高島が帰り、女子たちも部屋に戻った後、愛子と和夫は2人きりで話をします。

和夫「今日は、最後 しんみりしちまったな、みんな」

愛子「そういう時期でもありますしね…。特に新しく入った子は、ちょうど仕事にも慣れてきた頃で、東京での暮らしに緊張も取れてきて…、そうするとやっぱり田舎が恋しくなるんでしょうね…」

和夫「そうかい…」

愛子「もう、雄大先生ももっとこう…明るく頑張ろう~!みたいな歌にしてくれれば良かったのになあ~」

和夫「はは、でもそればっかりじゃな…」

愛子「そうですね…」

愛子「でも、皮肉は話っていうか…、ほら、クニのものを親御さんが送ってくれるじゃないですか。あれがね…かえって子供たちをつらくさせたりもね、するんですよね…」

和夫「なるほどね…」

愛子「それに、いろいろ届く子と、全然 葉書すら届かない子といて…それがなんだか…残酷で…」

夜、みね子たちの部屋

愛子たちが話していた通り、部屋に戻ったみね子たちは、パジャマに着替えて、なんだかしんみりした静かなムードでした。

澄子「…いい歌っこでしたね、椰子の実…」

みね子「んだね」

優子「うちだば、海の近くだから、海を思い出してしまった」

時子「椰子の実来たことある?」

優子「日本海には来ないんでないかな、太平洋の話でしょ、あれは、ふふ」

時子「あ、そうか、ふふ」

優子「食べない?ハタハタの佃煮」

幸子「ありがと、まだあったの?」

優子「うん、ちょっとずつ食べてたけんど、ちょうど6つ残ってたから。うちは秋田の海の方だから、こんなもんしか来なくて。魚はおいしいけんど、生では送れないしね。はい」

時子「ありがとう、私これ好きだ」

みね子「ね、おいしいよね」

5人は優子から佃煮を分けてもらいます。

澄子「いただきます」

澄子「…」

みね子「…?…どうした、澄子?」

澄子「…」

幸子「どうした…?なんか嫌なことあった?」

澄子「なんか…悪いなと思って…俺、もらうばっかりで…。うちからは何も送ってこねえから…なんか、恥ずかしくて…。…勘弁してくれ…」

みね子「何言ってんの」

時子「そうだよ、おかしいよ澄子、そんなの♪」

澄子「すいません…」

豊子「おめが恥ずかしいとか思う必要ね(ない)。絶対にね(ない)」

澄子「ありがとう…」

優子「ごめんね、寂しい気持ちにさせちゃったね」

澄子「いあ、そうでねえんです、すいません…」

澄子「…仕送りしても…皆さんとこにはお手紙来っけんじょ…、おれには葉書1枚届かねえ…えへへ…それは分かってたんで、いいんだけんど…、…そんなに寂しくねえですよ、俺は。ここ好きだし、楽しいし。はい…」

一同「…」

澄子「だから、帰りたいとも思わねえです。…かえっても、邪魔にされるだけだし…。でも…ばあちゃんには会いてえな……達者かな…」

幸子「…ばあちゃん、好きなんだ?」

澄子「はい!優しいんです!とっても!…大好きだ…。…ふふ…あはは……!」

澄子が急に笑い出し、皆はキョトンとします。

みね子「え??」

澄子「あ、あのな、うちのおばあちゃん、腰こんなに曲がってるんですよ。だからゆっくりしか歩けないし、こうやってちょっとずつしか進まないんですよ、分かるかよ?」

みね子「うん」

澄子「でね、俺が中学に入ったばかりの頃なんですけど、学校でケガしちまって、医務室で寝てて、帰りが遅くなってしまったことがあって。そんでね、おれが大好きな一本道があって、そこを松葉杖でこうやってとぼとぼ帰ってたわけですよ。そしたら向こうの方からおれのばあちゃんがやってくんのが見えて。でも、なんか様子が違うくって…、ふふ…なんとばあちゃん、腰がピーンとまっすぐになってて!」

澄子の回想

澄子のばあちゃん「澄子~!大丈夫か~!?」

一本道の向こうから、澄子のばあちゃんが腰をぴーんと立てて走ってきました。

澄子「ばあちゃん…腰…。大丈夫だけど、ばあちゃん、腰!」

ばあちゃん「え?…あれま…!」

澄子「ばあちゃん…!」

ばあちゃんは澄子を抱きしめます。

ばあちゃん「澄子~!」

澄子「ばあちゃん、ありがと!」

澄子の回想おわり

一同「ふふ!」「あはは」

澄子「そんなばあちゃんでした」

みね子「…え?そのばあちゃんの腰は、どうなったのよ?」

澄子「帰り道には、もう元に戻ってしまいました」

みね子「え?」

澄子「こんな風です」

澄子は真似をして見せます。

一同「え~?あはは」

豊子「それはおかしいでしょ~」

幸子「つくりすぎでしょう~?」

一同「あはは」

澄子「えへへ」

就寝後、みね子たちの部屋

全員 眠った後、澄子だけは眠れませんでした。

布団の中で、大好きなおばあちゃんのことを思い出して涙します。

澄子「…ばあちゃん……」

つづく

今日のあさイチ受け

いのっち「いや~…グっときましたね…。あのおばあちゃん、土曜日の予告でも出ていらっしゃったので、どういう関係の方かな?と(思ってた)」

有働さん「あはは!こういう関係の方だったんですね」

いのっち「いつも彼女だけ寝てるんですよ、寮の中で」

有働さん「ああ!」

いのっち「なのに今日は彼女だけが」

有働さん「起きてね」

いのっち「ジーンときましたね」

今日の感想

おばあちゃんのことを思い出した澄子は切なかったですね。

でも、澄子は家庭環境がそのものが複雑で「おれはいらなくなった」とか言っていたのが聞いててつらかったので、優しいおばあちゃんがいるんだということはとてもホっとしました。

あと…いのっちは本当にちゃんとドラマを見てますよね。

確かにいつも澄子だけ眠ってますもんね。その澄子が眠れないっていうのは、ものすごくホームシックになっているってことですね…。大丈夫かな、澄子…。

同じように田舎から出てきているメンバーで、自分にだけ荷物も葉書もこないというのは、寂しすぎますね…。愛子さんが言った通り、残酷…ですね…。しかも、こんな若い女の子が…。

自分には手紙なんてこないだろうと分かっていてもね…。

仕送りも、自分のお金すら残さずに送ろうとまでしていた澄子なのに…。見てて切なかったです。

綿引さんは、前に言った通り、今日は自分もクリームソーダを頼んでいましたね。

どうも、やはり、この2人が気になります。

クリームソーダって、私が幼い頃(今は30代半ばです)には、よく少女漫画なんかにも出てきてた気がするんです。だからなんだろうけど、なんとなくクリームソーダっていうと、青春・初恋っていうイメージがあります。

みね子は、綿引の先輩が言っていたように「いつか東京の人になる」のでしょうか。

『椰子の実』、切ない歌ですね。

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