朝ドラ「ひよっこ」第7週 第42回レビュー

椰子の実たちの夢6

今日の物語

奥茨城 角谷家

三男の母ちゃん・きよは、鼻歌を歌いながらご機嫌に出かけていきます。

三男の父ちゃん・征雄と、三男の兄・太郎は、ポカーンとしてそれを見つめます。

太郎「…行ってこ~………」

谷田部家

きよが向かったのは、みね子の実家でした。

時子の母ちゃん・君子も来ていて、美代子母ちゃんと一緒に料理やお茶の準備をしています。

きよ「お邪魔するよ~♪♪」

美代子「上がって、上がって~♪きよさん♪♪」

きよ「これ、タケノコ持ってきた♪みんなでやっぺ♪」

美代子「いいねえ♪」

ナレーション「今で言う女子会ですかね。楽しいですよね♪あれは何なんでしょうね?必要なんですよね、女子にとっては」

テンションが高い3人を、茂じいちゃんや子供たちが見つめます。

ナレーション「進君、ちよ子ちゃん、茂さんは、ちょっと引いていますね。その気持ちも分からないではないですね」

茂じいちゃんは咳払いをします。

美代子「あ…!お父さん、お茶いれましょうか?」

茂「いい。きよ、おめえんとこ、亭主いるか?家に」

きよ「いるよ、他に行くとこねえもん。たまにゃどっか遠くに出かけて欲しいもんだわ~あはは!」

茂「なら、ちょっと行ってくるわ。機械のことで相談することもあるんでな」

美代子「そうですか?」

君子「あ~!逃げようとしてんね!茂さん~!」

茂「当たり前だ!おめえら、みんなして男どもの悪口言うんだっぺ!聞いてられっか!」

きよ・君子「言わねえよな~!あはは!」

茂は出かけて行きました。

ちよ子「……進、外行くよ」

美代子「どうした?」

ちよ子も気を遣って、進を連れて外に遊びに出かけました。

ちよ子「ごゆっくり」

進「ごゆっくり」

こうして、3人の女子会が始まりました。

おつまみを食べて、お茶を飲みながら、ワイワイと話が盛り上がります。

君子「でもさ、きよさん。家は大丈夫だったの?出てくるの」

きよ「ああ、なんだかぶつくさ言ってたけど、知ったこっちゃねえ!あはは!」

きよの回想

(冒頭のシーンの直前、こんなことがありました…)

鼻歌を歌ってきよが出かけようとすると…

征雄「おい!仕事はいくらでもあんのに、遊びに行くつもりじゃなかっぺな!?」

きよ「行くつもりだ」

征雄「はあ!?何言ってんだ、おめえ!」

きよ「私は行く!誰がなんつっても私は行く!あんたが今ここで死んでも私は行く!離縁だって言われてももちろん行く!」

征雄「…」

太郎「と、父ちゃん!こりゃ本気だ!行かせた方がいいぞ!」

きよ「じゃあな!」

征雄「……」

太郎「…行ってこ~……」

回想おわり

美代子と君子はこれを聞いて大笑いです。

美代子「すごいね~!きよさん!」

君子「革命だね、きよさんの!革命起こしたんだね!」

きよ「そうか、革命か!あはは!なんだかよくわかんねえけど、いがったいがった!あははは!」

きよ「んで、子供たちから手紙来るか?」

君子「うちは1回だけよ、ねえ、これ見てよ!」

君子は時子からの「元気です。時子」という葉書を見せます。

きよ「おお~!こりゃ元気だな!あはは!」

美代子「時子らしいね~!あはは!」

君子「まったく嫌んなっちゃうわ~(笑)」

君子「小さいころから意志が強いっつうか…、何するかわかんないとこがある子でね。一度なんか…ねえ?落とし穴事件」

美代子「あったねえ!」

きよ「え?何?何?」

君子「あの子が小学校上がったばっかしの頃よ。初めて 産まれた時からかわいがってた牛を売らなきゃなんない時があってさ、泣いて泣いて…。そこまではかわいかったんだけど、あの子ね、いよいよ業者さんが引き取りに来る前の晩に、うちの前の道、徹夜ででっかい落とし穴掘ったんだよ!!業者の車が入れなくなるようにって!こぉ~んなでっかい落とし穴よ!」

君子は両手を広げます。

きよ「ええ!すげえな!子供の手でか!?」

美代子「すごかったよね、あれは」

きよ「で、どうなった?」

君子「それがね、朝早くに用事で外にでた亭主が落ちた!」

きよ「え!?」

君子「知らずに業者さんの車が着てたら大変なことになってたよ~!亭主が落ちてよかったよ~!」

君子・美代子「あははは!」

きよ「…あの~、聞きにくいこと聞くけど、いいか?美代子…」

美代子「ん?なに?」

きよ「今みたいに、亭主の話みたいなするとき、どういう風に気遣ったらいいかね、あんたに…」

美代子「…」

きよ「だってほら…実さん…あれだしよ…。どうされんのがいい…?」

美代子「全然 気を遣わないのがいいんだよ!♪♪」

きよ「そうけ?」

美代子「んだよ~!気を遣われるの嫌だよ~!」

きよ「どうか?おう…そうか!よし!君子!今のとこ、もういっぺん言って!」

君子「え?もういっぺん?なんだっけ?…ああ、あれか!落ちたのが亭主で良かったよ~!」

きよ「がはははは!んだなあ~!」

3人は改めて大笑いします。

君子「で、三男くんは?手紙」

きよ「おう、来た!2回来た!随分しっかりした手紙でよ、「角谷家の皆様へ」とか書いてあってよ、「仕事は順調で、みんな いい人で、大事な仕事を任されている。大変にやりがいのある仕事です」とか書いてあってよ~」

美代子「すごいねえ!よかったねえ!」

きよ「んだよ、「お母ちゃんも体に気を付けて」なんて書いてあるもんだからよ、泣けて泣けてよう」

美代子「んだね、うんうん」

きよ「でも…時間たってみて怪しいなと思ってんだ、今は…。そんなわけねえ。あの三男がそんなすぐに大事な仕事任されるなんて、そんなわけがねえ!あはは!妖しいな、あれは…。…で、みね子は?しっかり手紙送ってきてんじゃねえか?」

美代子「うん、もう何通も届いてる。しかも、私とじいちゃんとちよ子と進と、それぞれに」

君子「みね子が工場での仕事のこととか寮の暮しのこととか色々書いてきてくれてさ、で、私はそれを美代子に教えてもらって安心してるっつうわけだよ。だってうちのはこれだから…」

君子はまた時子からの葉書を見せ、3人はまた大笑いします。

きよ「いい子だなあ、本当に」

美代子「でも…私がそうさせてしまってるんだ。本当はあの子は、のんびり屋でぼんやりしててさ、小さい頃は。気付くとそこらで寝てて、みね子じゃなくて猫みてえだなって言ってたような子なんだよ、本当は」

君子「そうだったねえ」

美代子「でも、父親が出稼ぎに行くようになった頃からかな…、自分がしっかりしなくちゃいけねえって思うようになったんだろうな。それからだよ、あんな風になったのは。わがままとか言わねえし、全然 私を困らせない。おまけに実さんがいなくなっちまって…。あんなにぼーっとしてた子が、今じゃあの小さい体でこの家を支えてんだ。泣けてくるよ、ほんとに。へへ…」

きよ「んだな…」

美代子は涙をこらえます。

美代子「私のせいだ…このうちのせいで、全然 自由じゃないんだなって思うんだ…私のせいだな…」

君子「何言ってんだよ、そんなこと思ってないよ、あの子は。東京に行く前にうちに遊びに来た時に言ってたよ。「世界で一番 お母ちゃんのことが好き」だって」

美代子「!」

君子「「尊敬してるし、憧れてるし、お母ちゃんみてえになりてえんだ」って、目をキラキラさせて言ってたよ」

美代子「それ…本当か?」

君子「ああ!本当だ!」

美代子「…うん…!」

君子「…なんか…想像できないよね…あの子らが東京で働いてるなんてさ…。想像しただけで、なんだろ…胸の辺りがぎゅーっと痛くなるんだよ。テレビとかで東京で事件があったとか見ると…電車の事故とかさ…、息が苦しくなっちまうんだよ…」

きよ「んだなあ…」

君子「とにかく…嫌なことが起きないといいね…あの子らに…。子供が悲しい思いすんのは嫌だ…。できることなら代わってやりたいもんね…」

3人は涙を流します。

美代子「ねえ!…私…私…!思いっきり泣いてもいいか!?」

きよ「泣け!美代子!」

美代子「うわーん!!!!!」

きよ・君子「美代子~!」

きよと君子も思いっきり泣き出し、3人は抱き合います。

美代子「きよさーん!君子~!みね子~!!!…これ、食べっぺ、もったいねえから」

きよ「んだな、もったいねえな」

ナレーション「おやおや、奥茨城村女子会は、まだまだ続きそうですね」

1965年(昭和40年)7月、向島電機、工場

季節は夏を迎えました。

みね子たちが働く向島電機の工場内も、夏の暑さでつらい環境となっています。

工員たちは首にタオルを巻き、流れる汗を拭きながら作業をします。

みね子の心『お父さん、東京に来て3カ月になりました。東京の夏は暑いですね。お父さんはいかが夏をお過ごしですか?みね子はちょっと苦手です…東京の夏…。山からの涼しい風がここにはありません』

昼休み、向島電機、乙女寮の前の庭

みね子「ああ!暑かった!」

時子「疲れた~!」

豊子「みね子さん、仕事で全然ミスしなくなりましたよね」

みね子「まあね♪」

豊子「よかったですね、頑張りましたね」

みね子「ふふん♪悪いけど、私あんたに席狙ってるから♪」

豊子「!」

時子「おお、その顔は本気だね、みね子~」

優子「最初はいじけてたのにねえ」

みね子「もうやめて、その話は!」

優子「「すいません~みね子です~…」って♪」

みね子「ふふ、そんな時もありましたね」

幸子「豊子、大変だ、頑張らないと」

豊子「何言ってるんですか」

澄子「おれは今のままでいい」

みね子「あんたは、もう少し向上心みたいなもんを持ちなさいって」

澄子「めんどくせ」

みね子の心『…お父さん、ごめんなさい…。私、お父さんのことを考える時間が、減ってきている気がします。ごめんなさい…。もう私は、お父さんと会えることはないのでしょうか…』

時子「どうした?みね子」

みね子「ううん」

一同は昼食を食べに寮に入ります。

寮に入る直前、みね子は振り返ってまぶしい空を見上げます。

どこかの街

にぎわうどこかの街中で、行き交う車のクラクションの音に振り返ったのは、行方知れずのみね子の父・実でした。

実は、カッターシャツにベージュのジャケットを羽織っています。以前より東京に馴染んでいる身なりで街を歩いていきました。

今日のあさイチ受け

土曜日なのであさイチはありませんでした。

今日の感想

実父ちゃんが!!!!びっくりしました!!!

なんだろ…なんか…父ちゃんなんだけど、生気がないような、別の人な感じに見えました。

やっぱり記憶喪失…???

あんなに「普通」なら、みね子たち家族に連絡しないなんてことないですよね。ああ~!気になるよ…!!!綿引さん、早く父ちゃんを見つけて下さい!!!

今日はどんな話になるんだろ~さおりちゃん(米屋の娘ちゃん)に動きがあるのかな~♪って思っていましたが、全然違うお話で。

ひよっこは面白いですね~朝ドラのセオリーである「今週はこの話」っていう展開じゃない構成になっていますよね。(以前、脚本家さんのインタビューを読んだら、「今週はこの話っていう風にしたくない」って語っておられたと思います)

それがすごく新鮮でおもしろいなって思います。まさか米屋のさおりちゃんを置いといて、母ちゃんズの女子会回とは(笑)

でも、女子会良かったですね。キャッキャしてて、かわいい。

きよさんが美代子母ちゃんに「どう気を遣えばいい?」って聞いたのは驚きました。君子さんはさすがに「ちょっとそれは…美代子だって反応に困るじゃない」って顔してたように見えました。君子さんは美代子母ちゃんと長い付き合いだから「どう気を遣おう」なんて考えないでも「こう接しよう」というのが分かるんだろうけど、きよさんは多分これまでは「ご近所さん」って程度の付き合いだったんだろうから、あんまり分からないんでしょうね。それでも美代子さんのことを気にかけて心配しているからこそ、「どうしたらいい?」とハッキリ聞いちゃうのが、きよさん流なんだろうな。君子さんもきよさんも、美代子母ちゃんのことをそれぞれに心配している優しい気持ちがあるんだなって思いました。

3人が抱き合って大泣きして、ちょっとスッキリしたら「もったいないから食べよう」と言い出したのは面白かった。お母ちゃんらしいですよね(笑)もったいない、もったいない。おいしいうちに食べないとね!(笑)

そうそう、きよさんの「あんたが今ここで死んでも私は行く!離縁だって言われてももちろん行く!」には大笑いしました~!冒頭のシーンで、きよさんを見送る夫と息子がなんでポカーンとしてるのか不思議だったんですけど、後から回想で、このきよさんの「革命(!?)」が発覚するという今日の流れもおもしろかった~!

つい1年前くらいまでは、三男が出かけるって言っても「仕事手伝え!」って言ってたきよさんなのに、今では わけの分からない歌を歌いながらご機嫌に女子会に行くようになったんですね♪いいな~、友達って大事ですね。

みね子の「私、お父さんのことを考える時間が、減ってきている気がします。ごめんなさい…」は切なかったです。分かる…、その人を思い出す時間が減ったことへの切ない気持ち…。忘れていくことへの恐怖もあると思います。

お父ちゃんがいなくなってもうすぐ1年ですね…。家族ですずふり亭に行ける日を信じたいと思います!

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コメント

  1. かるび より:

    今日の母ちゃんズの女子会にまたまた泣かされてしまいました。
    それぞれの子供を思う気持ち。きよさんらしい気の使い方。だからみんないい子に育ったんだなーって。
    ちょっとずつ父ちゃんを忘れてしまうみね子が「ごめんなさい」って謝ってまたまた涙腺崩壊です。いい子すぎますねー。
    実父ちゃんはとりあえず生存確認が出来てほっとしています!

  2. ハナノア より:

    実父ちゃん!
    何?なんか変わってるし~!
    前の柔和な雰囲気が無くなって、ちょっと危険な香りというか…。
    私も記憶喪失を疑っています。
    悪いことしてないといいけど…。

  3. いそまる より:

    かるびさん
    母ちゃんズには泣かされますよね…!(´;ω;`)
    今日は特にきよさんなりの優しさに感動しました。
    みね子の「ごめんなさい」も切なかったです!
    実父ちゃんが最後に出てくるなんて驚きました!姿が見えての生存確認は私もほっとしました!
    早く帰ってこい…!!!

  4. いそまる より:

    ハナノアさん
    父ちゃんですよ!!雰囲気違いましたよね!?なんなんだ~!
    みね子たちの頬を両手で持ってワシャワシャしてたあのあったかい父ちゃんじゃない感じでしたよね。
    記憶喪失説…ありそうですよね!?早く知りたいです!
    思ったよりも良い服を着ていたし、一体何をしているのかも気になりました。
    記憶喪失だとしたら、どんな人に出会ったかで「今 何をしてるのか」が大きく変わってそうですよね……。
    確かに振り返ったあの表情は…「今 悪い事してる」と言われればそうともとれる顔でしたね……
    すごく心配です…!