朝ドラ「ひよっこ」第8週 第47回レビュー

夏の思い出はメロン色5

今日の物語

みね子の心『お父さん…、お給料が今月から少し下がりました…。お給料は下がってしまうんだけど、皆、仕送りの額は変えませんでした。そうなると…懐は寂しいです…。冬の寒さが身に染みます、です。』

夜、仕送りをした郵便局からの帰り道

みね子たちは皆、無言でトボトボと歩きます。

一番お姉さんの幸子は、ずっとそんな状態の皆のことを心配していました。

幸子は、通り道にあった焼き芋屋さんで焼き芋を買おうを提案します。

幸子「…よし!元気だそう!私が芋おごる!!」

みね子「! いいですよ、そんな!」

澄子「そうですよ、駄目だよ、そんなこと」

時子「皆 同じなんですから。しんどいの」

幸子「そうしたいの!だって私が一番 お給料もらってるもん!おじさん!大きくておいしいの3つ!みんなで分けるからオマケして!お給料下がっちゃったんだから!」

おじさん「はい!大きいの!」

幸子「ありがとう!」

みね子たちは、幸子が買ってくれた3つの焼き芋を6人で分け、嬉しそうにほおばります。

おじさん「頑張れよ!」

幸子「はい!」

どこからか、ラジオのニュースが聞こえてきました。

近くにいた男性が、ラジオから流れる相撲の白熱した中継を聞くためにボリュームを上げたのです。

ラジオから、横綱・大鵬の勝利の歓声が聞こえます。

みね子たちは、ただ静かにそのラジオを見つめていました。

幸子「…頑張ろう、向島電機…」

みね子の心『お父さん。下を向くのは止めようと思いました…。ちょっとしんどいけど、頑張って働いていれば大丈夫…。そう思うことにしました。だから、今月も行きました。』

後日、すずふり亭

みね子は、たくさんのお客さんでにぎわうすずふり亭を訪ねます。

高子「いらっしゃい!給料日だ?♪」

みね子「はい!」

鈴子「みね子ちゃん、そろそろかなって話してたとこ♪」

みね子「本当ですか?うれしい」

省吾「いらっしゃい!来たな♪みね子ちゃん♪」

みね子「はい!」

元治「来たな、月末娘!」

みね子「ちょっと!なんですか、それぇ~!」

秀俊「いらっしゃい」

みね子「はい♪」

皆、温かくみね子を迎えてくれました。

高子「(メニューを選ぶみね子に向かって)先日は、コレだったね」

みね子「そうでしたね、おいしかったな、これ…」

高子「と、なると…今月はこれくらいかな?いっとく?」

高子は、先月より少し高いメニューを指さします。

みね子「…」

ナレーション「みね子は、毎月お給料日に来て、順番に値段の高いものに挑戦していたんですね。一番安いコロッケに始まり、最終目標は500円のビーフシチューだったわけですが…」

みね子「今日はビーフコロッケにしようかな♪最初に食べたやつ♪また食べてくて♪」

高子「うん、かしこまりました♪」

みね子「すみません。あ、あの!あれ、言ってみてもいいですか?かっこよくて好きなんです、あれ」

高子「あれって…?…オーダー??」

みね子「はい!いいですか?」

高子「…いいよ!」

みね子「ありがとうございます!では…コホン…3番さん!ビーコロワンです!」

厨房内

省吾「はいよ!ビーコロワ…え??」

元治「ん?」

秀俊「?」

みんなが違和感を感じた後、みね子が配膳窓からひょっこり顔を出します。

みね子「私でした♪あはは♪」

すずふり亭、店内

みね子の元に、ビーフコロッケが運ばれてきました。

みね子「いただきます♪…おいしいですね♪」

高子「そりゃよかった♪」

高子はみね子の感想を聞いて、仕事に戻ります。

みね子は一人、ビーフコロッケを一口ずつかみしめるように食べます。

みね子「…おいしい……」

食べ終わると、みね子は涙をこらえて鼻をすすります。

高子と鈴子はそれに気づきます。

高子「…大丈夫…?」

みね子「あ…すいません…タマネギがしみたのかな…あはは…」

鈴子「…みね子。ちょっとおいで…」

鈴子はみね子を呼び、店の奥に連れていきます。

厨房内

鈴子が厨房に入ってきて、その後にどこか元気のないみね子も厨房に入ってきたので、コックたちは驚きます。

2人は厨房を通って、裏口から裏庭に出ます。

すずふり亭、裏庭

鈴子「いいかい、みね子。私はね、あんたのお父さんとお母さんのことが好きなのよ。わかる?」

みね子「はい」

鈴子「そして…、手紙でさ、お母さんからあんたをよろしく頼むって頼まれてるの。だから勝手に、東京のお母さん代わり。…おばあちゃんかな?ま、どっちでもいいや。とにかく、そう思ってる。わかる?」

みね子「はい…」

鈴子「何かつらいことがあったんでしょう?…そうでしょう?」

みね子「…」

厨房内

厨房では、みね子を心配しているのか、秀俊が仕事に集中できないでいました。

省吾「…任せとけば大丈夫だ」

秀俊「…はい」

秀俊は仕事に戻ります。

裏庭

みね子は鈴子の、お給料が減ったことやその不安を打ち明けました。

鈴子「…そっか…」

みね子「でも…お給料日にここに来て、ちょっとずつ高いの頼んで。そうやって決めてたのに…。ちょっと厳しいからそれでもできなくて…、来られなくなっちまったら寂しいなと思って…。そしたら…」

鈴子「ばかだねぇ、別にあんたで商売しようとなんて思ってないんだからさ。お客じゃなくたっていいじゃないの。遊びに来れば。今日だってお代なんていらないんだし」

みね子「ダメです!」

鈴子「!」

みね子「絶対嫌です。嫌です」

鈴子「なんで…?」

みね子「私の…東京での目標なんです…」

みね子「私、とくに東京でこれがしたいとか、そういうのないから…。でも、頑張って働いて、ちゃんと仕送りして、妹や弟を高校やれるようにして…」

みね子は涙を流しながら話します。

みね子「でも、それだけだと自分がないから…。すずふり亭に来て、いつかビーフシチューを頼めるようになってって……。だから、自分の力で払わないと駄目なんです…」

鈴子「……わかるけど…わかっけど……あら、なまり…うつっちゃったわ…あはは!」

みね子も思わず笑います。

鈴子「んだなぁ」

みね子「んだ」

鈴子「んだんだ」

鈴子は、みね子を抱きしめます。

みね子の心『お父さん、鈴子さんはとってもあったかかったです。でも、なんだか私の周りでは…どんどんいろんなことが起こっていて……』

後日、喫茶店

みね子と綿引は、今日も喫茶店でクリームソーダを頼みます。

綿引「みね子ちゃん…」

みね子「はい」

綿引「…ごめん!」

みね子「…え??」

つづく

今日のあさイチ受け

今日は受けはありませんでした。残念。

今日の感想

何が「ごめん」なの…!?!?

気になるところで終わっちゃった!!

コミカルな感じで終わったけど、深刻な話な気がします。

転勤的なことでお父さんを捜せなくなるとか、そんなことかなぁ…?

みね子が「どんどんいろんなことが変わっていく」と言っていたので、なんだか明日~来週に大きく動きそうな予感がします。

これまで何週間もとにかくやさしくてあったかいシーンばかりだったので、それが「嵐の前の静けさだったのか…」というような怒涛の展開になりそうで危惧しています。

なんか…綿引さんとみね子も気になるんですけど、どうもコックのヒデくんも気になる今日この頃…。初対面の時に、ヒデくんがみね子をすずふり亭の玄関に連れていく展開がありましたよね。あの時からなんとなく気になってはいたんです。今日も、ヒデくんがみね子を妙に心配していましたね。気になる………。

今日は、みね子たちの大きな不安がよく表現されているなあと感じました。

ラジオから聞こえる横綱・大鵬の勝利での大歓声と、そのラジオを見つめるみね子たちとの対比。すずふり亭で家族や友人と楽しそうに食事をする他のお客さんと、おいしいものを食べているのに元気になれない一人のみね子の対比。対比が、みね子の不安を際立たせていました。

みね子が「少しずつ高いものを注文して、最後にはビーフシチューを頼む!」と決めたのは、そんな想いがあったんですね。みね子はすごいなぁ。

「故郷の家族を支える」ってとっても大事なことだし、だから東京に出てきたわけなのに、その上で「それだけだと自分がないから」なんて思っていたことに驚きました。すごくすごく、大事な気持ちだと思います。なかなかこの若さでこんな風に思えないんじゃないかな。

こんな風に言ったらあれだけど…「とと姉ちゃん」で「ととの代わり」の人生を送った常子と比べてしまいました。常子は別にととの代わりを「呪縛」だとか「自分の人生を送れていない」なんて風には思っていなかったんだけど、やっぱり「ととの代わり」の常子を見ていると、かわいそうになる時もありました。

「ひよっこ」は、なんとなく「とと姉ちゃん」を彷彿させるけど、今日のみね子の言葉を聞いて、「ああ、ここが違うんだな…」って思いました。私は「とと姉ちゃん」も大好きでしたけど、家族を支えながらも目標を持って自分の人生をちゃんと歩こうとしているみね子の方が気持ちいいなって思いました。みね子がこんな風に思えるのは、宗男おじさんが「出稼ぎに出てる父ちゃんをかわいそうって思っちゃダメだ」とか「大変な理由で東京いくけど、背負ってばかりじゃなく自由に生きろ」とみね子に言ってたことも大きいのかもしれませんね。

みね子と鈴子さんのああいうシーンは「あまちゃん」の春子さんと夏ばっぱを思い出して、なんとなく余計にジーンとしてしまいます。(見てない方のために解説。あまちゃんという朝ドラで、春子さん(小泉今日子さん)の若い時を、有村架純ちゃん(今回のみね子役)が演じていた。春子の母親「夏ばっぱ」を演じていたのが、現・鈴子さん(宮本信子さん))

幸子さん。自分だってお給料が減って、みんなと同じく苦しいし不安だろうに、お姉さんとして皆を少しでも元気づけようとする姿がとても優しくて素敵でした。やさしいね…幸子さん、なかなかできないよ。

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