朝ドラ「ひよっこ」第9週 第54回レビュー

小さな星の、小さな光6

今日の物語

ナレーション

「向島電機の工場は閉鎖されました。

ほとんどの乙女たちは、新しい職場、新しい寮へと移っていきました。

みね子たちも、もうすぐバラバラになってしまうんですね…」

東京の喫茶店

1965年(昭和40年)12月22日。

この日、みね子・時子・三男は久しぶりに集まっていました。

みね子たちは、向島電機がなくなってしまったこと、お正月の帰省をやめようと思うことを三男に話します。

三男「そうか…2人とも帰んねえのか…正月…。はぁ…つまんねえなぁ…」

時子「ごめん」

みね子「…その「つまんねえなあ」は、主に私じゃなくて時子のことなんだろうけど、一応謝っておくわ。ごめんね」

三男「なんだ、それ!…はぁ、俺もやめようかな…帰るの…」

みね子「なんでよ」

そんな3人を、離れた席からこっそり見つめる謎の女性がひとり…

三男が働く米屋の娘・さおりです。

さおりは、頭にスカーフをかぶり(マチコ巻き)、大きいサングラスをかけて変装し、三男たちの会話に耳を澄ませています。

時子「いれんの?年末年始、お米屋さんに」

三男「ああ…帰るわ…やっぱし…」

その時、ウエイトレスと男性客がぶつかり、ウエイトレスが運んでいた水がさおりにかかります。

さおり「うわっ!何よ!もう!タオル!」

ウエイトレス「すぐ持ってきます!」

三男は、その声を聞き…

三男「…どっかで聞いた特徴のある声…」

三男は「まさか」と思い、立ち上がります。

さおりは慌てて、周囲にいた男性客に抱き付き「さおりではない」という演技をします。

さおり「(男性客に抱き付き)私をおいていかないで!マチコは、あなたなしでは生きていけないの!!」

男性客「!」

みね子たちはそれを見て「ドラマみていな人がいるね」とこっそり盛り上がり、三男は「なんだ、違うか…」と言って席に座り直します。

さおりは、自分だとバレなかったことをホっとしつつ、再びみね子たちの会話に耳を澄ませます。

(さおりに抱き付かれた男性客は、あまりのことに少しポーっとなりますが、さおりに「邪魔!」と怒られて去っていきました)

三男「なんだか、疲れちまって…なんつうか、人間関係っつうか、親子関係っつうか…」

時子「なんだ?」

三男は、お米屋さんの事情を話します。

みね子「そんなに仲悪いの?」

三男「ああ、わりいなんてモンじゃねえ」

時子「でも、あれなんじゃない?その娘、さおりさん?三男に惚れてんでないの?」

離れた席にいるさおりはビクっと驚きます。

みね子「ああ、それで!ほら、あれなんでないの、その旦那さん!跡継ぎにしたいんでねえの?婿養子として!」

三男「はあ?冗談じゃねえよ、おめえ。そのために東京に来たわけじゃねえしよ。農家の三男坊から婿養子って、どんな人生だよ。日陰すぎだろ、いくらなんでも。もっと日の当たる人生を歩みたいよ」

さおりはそれを聞き、すねるように席を立ち、歩いていた他の客に「どいて!」と言い捨て、店を出ていきました。

その「どいて」の声にやっぱり聞き覚えがあり、三男は再びマチコ巻きの女性(さおり)の後姿を気にします。

みね子「何?誰かいんの?さっきから」

三男「あ…いや」

三男「でも、大変だったな」

みね子・時子「んだね」

三男「でも、良かったな、次決まってな」

みね子・時子「んだね」

三男「うちには?」

時子「言ってない。まだ内緒」

みね子「心配かけたくねえからさ…。仕事始まって落ち着いたら言おうと思ってさ。仕事決まってよ、帰ろうかなとも思ったんだけど、決まったには決まったけど、お給料はちょっと下がるしよ…厳しいんだ」

三男「そっか…」

みね子「だから…(内緒)、悪いね」

三男「おう、分かった。忙しくて会えねえって言っとくわ」

みね子・時子「よろしくお願いします」

乙女寮

ナレーション「さて、他の乙女たちはどうしているんでしょうか?」

幸子と豊子は荷物の整理をしていました。

幸子は、青いボーダーのサマーセーターを豊子に見せます。

幸子「これ、着ない?私にはちょっと幼いし」

豊子「もう人妻だはんで」

幸子「何それ…なんか、いやらしい感じがするんだけど」

豊子はいたずらっぽく笑います。

幸子「嫌な子だね!いらない?」

豊子「なんも!いりますいります!」

幸子「ふふ♪」

幸子「じゃあ、これは澄子に…」

今度はスカートを澄子に譲ろうとしますが、澄子は窓辺に座ってウトウトと激しく船を漕いでいます。

ナレーション「器用ですねぇ、でもいますね。こういう人(笑)」

幸子「いらいらする!」

幸子は澄子を叩いて起こします。

寝ぼけている澄子は「はい!食べます!」と返事をするのでした(笑)

乙女寮、愛子の部屋

一方、愛子は帳簿をつけながら、こちらも船を漕いでいました(笑)

ガクン!と頭が落ち、そろばんに額をぶつけてしまいます。

愛子「! いたい~!もう!!!」

ナレーション「誰に怒っているんでしょうねぇ。コントみたいですね。愛子さん、かわいい。なんだか、結構のどかですね。今日は。

そうそう、和夫さんはなんでも「俺は別れが苦手なんだ」とか歌謡曲みたいな理由で、一人でそっと去っていきました。なんか小林旭の映画気取りですね(笑)」

後日、乙女寮の前

ついに、幸子・豊子・時子が寮を出ていく日となりました。

高島が幸子を迎えに来ました。

幸子「…じゃ…また会おうね。…しょっちゅう会おうね。連絡するね、連絡取りあおうね」

みね子「はい…今日までありがとう、幸子さん」

時子「ありがとう…また会おうね」

豊子「必ず…また」

澄子「元気でね…」

幸子「うん」

愛子「幸せになるのよ、幸子さん」

幸子「はい…!!」

高島「お世話になりました」

幸子は高島と歩き出します。

みね子たちは大きく手を振って見送ります。

ナレーション「一人、また一人と、寮を離れていってしまいます…。でも、必ずみんなまた会える。一生の仲間です」

今度は、豊子が寮を出る時間になりました。

豊子「…んでは…」

みね子「ありがとう…頑張ろうね、豊子」

時子「がんばろう。ずっと仲間だよ、私たちは」

豊子「はい…!」

澄子「…やだ!おらはやだってしゃべりたい!!」

澄子は照れ隠しで涙をこらえ、先日の豊子の真似をします。

豊子「…最後に首しめていいですか」

愛子「許す!」

豊子は澄子の首に腕をまわし、「何まねしてんだよ!」と怒ります。

澄子「バカ!」

豊子と澄子は抱き合います。

豊子「またな」

澄子「達者でな」

二人は互いの背中を強く叩き合い、笑い合います。

豊子「…ありがとう…」

澄子「ありがとう…」

元・工場の中

機材が運び出されてガランとした工場の中、時子は、自分がいつも座っていた辺りにイスを置き、工場を見渡します。

みね子が時子を心配してやってきました。

みね子「大丈夫?」

時子「みね子…」

時子は目に涙をためて、子供のようです。

みね子「…あんたは、もう!決める時は無鉄砲にどんどん決めちゃうくせに、いざとなっとそうなんだから!」

時子「だって…」

時子「みね子いないんだって…今 急に思って…」

みね子「ばかだね!私だってそうだよ…」

時子「うん…」

みね子「うん」

時子はみね子に抱き付きます。

時子「…みね子、ちっちゃいね…」

みね子「…は?私は普通だよ!あんたがでかいんでしょ」

時子「でかいって言うな!スラっとしてるって言え!」

みね子「…ふふ、そうでした♪」

時子「…ふふ!…みね子ぉ…」

みね子「時子…。ふふ…キリがないね…」

夕方、乙女寮の前

そして、時子が去る時間になりました。

澄子は色紙を準備しており、時子のサインをもらいます。

時子「はい♪」

澄子「ありがとうございます」

時子「記念すべき最初のサインだよ♪」

澄子「へへ!大事にするよう~!」

時子「うん!」

みね子「…お店、遊びに行くからね」

時子「うん、待ってる」

みね子「…明後日、行くからね♪」

時子「うん」

愛子「…え?」

澄子「なんだ、明後日 会うのかよ」

みね子と時子は笑い合い、抱き合います。

時子「…じゃあね…!!」

みね子「うん!」

時子も笑顔で手を振って寮を去っていきました。

夜、乙女寮、食堂

そして乙女寮には、みね子・澄子・愛子のみになりました。

3人はガランとした食堂で食事をします。

みね子「…なんか、変な感じですね…」

愛子「…本当ね。ふふ」

澄子「トンカツ、うめえ」

みね子「おかわりはないからね」

澄子「え~!」

みね子は自分のトンカツを一切れ 澄子の皿に移します。

澄子「やったぁ!」

その時、玄関のドアをドンドン!と叩く音が聞こえます。

みね子たち「!!」

ナレーション「いったい誰なんでしょう…?この人は…?」

つづく

今日のあさイチ受け

土曜日なのであさイチはありませんでした。

今日の感想

だ、誰!?!?なんだ!?!?

気になる~!!!!!

ちなみに、夕食は愛子さんの大好きなトンカツでしたね。

どんどん寮生が減って寂しいからこそ、元気出そうとして愛子さんがトンカツを作ったのかな?

みね子がトンカツを澄子にあげたのも良かったですね。

みね子は、さすがお姉さんですね。奥茨城でも進やちよ子のもおかずを分けてあげてましたもんね。

みね子と澄子はこれからも一緒なので、お姉さんと妹なこの2人が今後も楽しみですね。

今日は、少しずつ離れ離れになる展開が切ない回でしたが、昨日を一区切りとして、みんなの旅立ちを明るく描いていましたね。

私としては、豊子と澄子の別れに感動しました。

あの2人らしい別れ方でしたね。それがとても感動的でした。

いつも文句を言い合ってた2人だけど、同じ年で、乙女寮の末っ子組。

この2人はこの2人の、特別な絆がありますね。

それぞれがいろんな組み合わせで絆があって、乙女寮は本当に素敵な場所でした。

ナレーションで「でも、必ずみんなまた会える。一生の仲間です」という言葉があったので、きっと皆とまた再会できそうです。嬉しい。ホっとしました。

でも、やっぱり別れは寂しいですね。

時子との別れも、切なかったです。明後日会うらしいですけど(笑)

和夫さんはサラっと去って行ってしまったんですね。

和夫さんは、料理もできてアコーディオンまで弾けるという謎の男設定があるように思うので、もしかしたらとんでもない形で再登場し、「和夫さん、今度はそんな職業に!?」みたいなことで視聴者やみね子たちを驚かせてくれるのでは!?とチョット楽しみにしています♪

そうそう、米屋のさおりちゃん!

あの一件をすっかり忘れていました(笑)

引き続き、三男が出かける時はストーキングしているんですね(笑)

スカーフをマチコ巻きして、男性客に抱き付いて「マチコはあなたなしでは生きていけないの!!」って言う小ネタも面白かったです。

さおりさんは やっぱり三男のことが好きっぽいですね。

どうなるんだろう、時子と三角関係になったりするのかな。

3人が喫茶店にいるシーンでは、時子と三男はクリームソーダを飲んでいたのに、みね子だけはオレンジジュースみたいなものでした。

みね子にとってクリームソーダは綿引さんを思い出す初恋の思い出…ってとこで、みね子はクリームソーダを飲まなくなったのかな…。

ドラマ上 ドリンクを注文するのシーンはなかったけど、きっと何かそこには小さなみね子の心のドラマがあったんだろうなって思いました。

とても切ない展開だった今週が終わりました。

すごくすごく胸が痛かったです。

何度も「なんとかしてあげたい」って思いました。

今週のサブタイトル「小さな星の、小さな光」は、豊子のように「ただ みんなと一緒に働きたい。ここにいたい」というささやかな願いを思う まだ少女と言ってもいいような年齢の小さくて健気なみね子たちを表していたんだろうなって思います。

豊子の籠城事件の後のみね子のナレーションの「時間にしたらほんの数分のこと」というのも、サブタイトルにかかっているんだと思います。

宇宙規模や時間軸と比較したら、小さな出来事。

いくら叫んだってどうすることもできない 小さな女の子の小さな願い。

でも、それは心からの切実な願いでした。

小さな星の小さな光でしかない「一人」だけど、それぞれにいろんな思いを抱いている。

乙女寮にも、東京にも、日本中にも世界中にも、そんな光のいろんな思いやストーリーがあるんですよね。

小さいようでいて、大きな光。きっと。

…うまく説明しきれていないかもしれないけど、すごく深いサブタイトルだったと思います。

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コメント

  1. ハナノア より:

    今週は切ない回でしたね~(/´△`\)
    若い女の子達が本意ではなく転換期に直面し、それぞれの思いの中で前に進んで行くという感じ。
    週始めは悲しいなぁ、かわいそうと思って見てましたが、いそまるさんのおっしゃるとおり、最後は前向きな気持ちで進んで行くのが清々しくもありました。
    あと、松下さん。
    とってもいい人でしたね~。
    乙女達は、松下さんからみたら 言わば小娘くらいの年齢で、ただの女工扱いして もっと成績あげろとか ミスは許さないとか、あっても不思議ではなく。
    (みね子達の新しい工場長はちょっとその面怪しそう…)
    あんなに優しくて、その上乙女達の気持ちに寄り添えるなんて素敵だなぁと思いました。
    松下さんもこのあといい仕事に恵まれますように…(^人^)
    あんな人が上司だったら働くのがんばれそうだなぁ♪

    三男も久しぶりの登場でしたね!
    婿養子の話のとこでさおりちゃんが反応してたので、私の予想としては、米屋の父娘で一時的に手を組んで婿養子の話を推していく流れになるとふんでいますが どうでしょう(笑)

    長文になりすみません( ̄▽ ̄;)

  2. いそまる より:

    ハナノアさん♪
    長文 大歓迎です!!(*´∀`*)
    前向きで清々しいと理解しつつも、やっぱり切ないですよね…。
    あんな小さな女の子たちが…(´;ω;`)
    松下さん!ほんとにおっしゃる通りだと思います!
    そう、松下さんにも幸せでいてほしいですよね…!!本当に素敵な上司さんでした。言葉数も少ないし、はじめは「この人がイケズなのかな!?」と思いました(笑)
    あんなに優しい、乙女ちゃんたちのことを真剣に思ってくれる人だったとは…(´;ω;`)
    (次の社長は怪しいですよね……)

    米屋の父娘が一時的に手を組むという話!ありそうですね!!!
    その流れで父娘の雪解けって展開もありそうに思いました。
    こちらも楽しみです♪