朝ドラ「ひよっこ」第10週 第58回レビュー

谷田部みね子ワン、入ります4

今日の物語

夜、乙女寮 食堂

すずふり亭で働くことが決まったみね子は、夜 寮に戻り、愛子にそれを報告します。

みね子「私、ずすふり亭で働かせてもらえることになりました!」

愛子「え…!」

みね子「そんで明日、アパートを紹介してくれるって!」

愛子「本当に!?!?」

みね子「はい!本当なんですよ!!!」

大喜びの2人は、自分たちの大きな声が、2人きりのガランとした食堂に響き渡っていることに気付きます。

みね子「……響きますね…やけに…」

愛子「そうだね…」

愛子「…よかったね!みね子さん!」

みね子「はい!ありがとうございます!」

愛子「楽しそうなお店だもんね、話聞いてても!」

みね子「はい!それに…ひょっとしたらですけど…いつかお父ちゃんが来たりすっかな…と思ったりも…チョット」

愛子「そっか…。…おめでとう!ああ!よかった!ホっとした!今日もいろいろあたってたんだけど、難しくてね。どうしたもんかなって思ってたんだ」

みね子「そうでしたか…すいません、本当に…ご心配をおかけしました」

愛子「いいえ♪あ、明日行くって言ったよね?じゃ、親代わりとして一緒にご挨拶いかないとね♪」

みね子「ああ、嬉しいです…!ありがとうございます!」

愛子「よかったね、年内に決まって」

2人は夕飯の支度をし、食事をします。

みね子「愛子さんはどうするんですか?お正月とか」

愛子「ああ、私はここで。1月いっぱいいられるから、そこまではいようと思ってる。今度は私が職探し」

みね子「………」

愛子「どうした?」

みね子「……年越し、私もいていいですか?」

愛子「え?」

みね子「えへへ!やっぱし、知らないアパートで一人年越し寂しいし、それに…」

愛子「2人で紅白見るか!」

みね子「はい!見ます!♪」

みね子の心『お父さん…。私、自分のことばっかし考えてて、本当に情けないです。もうちょっと、愛子さんと一緒にいたいなと思いました。』

東京の街

みね子と愛子は、すずふり亭に行く前に、少し寄り道します。

そこは、みね子の父・実が目撃された街です。

愛子「…ここで?」

みね子「確かにお父ちゃんがいた、見たって人がいて。結構 赤坂から近いんですよ」

愛子「そうだね…よかったね」

みね子「はい」

すずふり亭

そして2人はすずふり亭に到着します。

店はまだ開店前です。

みね子「どうも~!こんにちは~みね子です!」

愛子「はじめまして。私、この子が働いていました工場の寮で舎監をしておりました永井と申します。この度は本当にありがとうございます」

鈴子「いいえ。本当に大変でしたね…工場ね」

愛子「はい…。あ、これ、向島にあるお店のものなんですけど、良かったら」

愛子は手土産を渡します。

鈴子「そんな気を遣わなくても」

愛子「そんな、お口に合いますかどうか…。あ、でも、2人でさっき選んだんです。ね?」

みね子「はい♪」

鈴子「あら、うれしい♪どうも♪」

愛子「結構おいしいんですよ。それに安いし」

みね子「!」

みね子は、愛子の腕をチョンと触って目で合図します。

愛子「!あ、…すいません…!」

鈴子「それが一番ですよ。おいしくて安いのが一番!高くておいしいものは当たり前。自慢にもなりません。高くてまずかったら、一番許せないでしょ?あはは!」

愛子「そうですね」

鈴子「うちもね、できるだけ頑張って、値段をね、本当にギリギリのところでやってるんですけどね、物価は上がるし、仕入れの値段は上がるし、何年か前どうしようもなくなって値上げしたんですよ。で、店を閉めた後にメニューの値段を書き替えていたわけ。そしたらね、なんかね、涙が出てきちゃってねぇ…。なんか悲しくて、申し訳なくてね…。あ、そうそう、メニューに何か所か私の涙がにじんでいるとこあるのよ」

鈴子はメニュー表にある にじんだ文字を見せます。

愛子「あら~…」

鈴子「そうなの、涙のメニューなのよ」

愛子「歌謡曲の題みたいですね。涙のメニュー」

みね子「ほんとだ」

鈴子「ふふ、ごめんね、余計な話をついペラペラと。ごめんね、大家さんと行かなきゃね」

鈴子「…あ、そうだ。永井さん…東京の人?」

愛子「はい」

鈴子「ずっと?」

愛子「はい、生まれも育ちも。はい」

鈴子「じゃあ…あの…」

愛子「…はい。戦争中もずっと東京におりました」

鈴子「大変でしたね…お互いに」

愛子「はい」

鈴子「よく頑張って生きたね」

愛子「はい、ありがとうございます…」

みね子「…」

鈴子「ああ、ごめんね、つい話が飛んじゃって」

裏のアパート

アパートは、すずふり亭の裏庭を挟んですぐのものでした。

裏庭(というか周辺の人共同の庭?)を通ってアパートに入ります。

アパートの廊下

鈴子「管理人さん…大家さんなんだけどね、富さんっていって、この辺りの主みたいな人ね。昔は赤坂一の美人芸者さんだったのよ~」

愛子「おきれいな方なんですね」

鈴子「昔の話だけどね。あ、昔じゃないわね。大昔!あはは!」

鈴子は管理人室のドアを叩きます。

鈴子「富ちゃん~!鈴子~!富ちゃん~!」

ドアが開き、しっかりした化粧の女性が出てきました。

大家・立花富「そんなに大きな声出さなくても聞こえるわ。どうぞ」

鈴子「富ちゃん、昨日話してた…」

富「大昔で悪かったわね!」

鈴子「あら、聞こえてたの?やだね、もう。耳が遠くなったって言ってたじゃないの」

富「自分のこと話してるのはどんなに遠くても聞こえるの!」

鈴子「やだねえ、もう~!あ、こちらね、昨日話してた 今度お世話になる谷田部みね子ちゃん」

みね子「はじめまして、谷田部みね子です。あの、よろしくお願いします!」

富「はいはい。どこって言った?田舎」

みね子「茨城です。北の方なんですけど、奥茨城村っていうところで」

富「何がおいしいの?」

みね子「納豆とか、あと茶まんじゅうとか、おいしいですよ」

富「まんじゅうは好き!大好き!」

みね子「そうなんですね!」

富「田舎のご家族によろしくね!」

みね子「はい!」

鈴子「こちらはね、みね子ちゃんが働いていた工場の」

愛子「舎監をしておりました永井と申します!あの、これ、つまらないものですけど…」

愛子は、富にも手土産を渡します。

富「あら、何?」

愛子「え?中身ですか?」

富「そう!嫌いだともらえないから♪」

愛子「…佃煮です…」

富「そ!ありがとう♪…200円ってとこかしら?」

愛子「あ!…当たりです!」

富「そ、ありがとう♪いただきます♪」

鈴子「もうもう、富ちゃんと話していると、のんびりしちゃって日が暮れちゃうわよね」

富「人生の日も暮れているわ、もう。大昔はきれいでね。赤坂小町なんて言われてね♪」

みね子「へえ…」

富「で、今もそこらへんのおばあさんに比べたら、問題にならないくらいきれいなんだけど♪」

みね子・愛子「はい!」

富「怒ると怖い顔になるらしいの。この間、腹の立つことがあって、私、すごく怒ってたのよ」

鈴子「なんで?」

富「なんでって…それを話したら明後日までかかってしまうから やめておくわ」

鈴子「その方がいいわね」

富「とにかく怒って 町歩いてて、ガラスに映った自分を見て、恐ろしくて叫んじゃったの!「ギャー!!」って!」

鈴子「あははは!」

みね子と愛子は笑いをこらえます。

富「それでね、大昔の話だけど…」

鈴子「ああ、細かい話は後にしてね、みね子ちゃん、部屋見たいでしょ?」

みね子「あ、見てもいいんですか?」

鈴子「部屋、どこ?」

富「えっと、2階の」

鈴子「ああ、5号室ね」

富「鍵は開いてるわ」

鈴子「みね子ちゃん、こっちよ」

鈴子はみね子と愛子に階段を案内し、好きに見ておいでという風に自分は1階で待ちます。

アパートの2階

みね子と愛子は、「5号室」を見つけ、扉を開けます。

4畳半ほどのタタミの部屋です。

みね子「わぁ…」

愛子「いい部屋じゃない!」

みね子「すごいですね…なんか、変な気持ちです」

愛子「ん?」

みね子「自分の部屋があるとか、生まれて初めてで…」

愛子「そっか♪」

みね子が窓を開けると、向こうの方に東京タワーが見えました。

みね子「わぁ…!」

みね子の心『お父さん…。この見える景色の中にお父さんはいますか?みね子は東京に自分の部屋を借りました』

つづく

今日のあさイチ受け

受けはありませんでした。

今日の感想

愛子さん、やっぱり自分のことは何も決まっていなかったんですね。

そうだろうなってずっと思っていましたが…。

向島電機の倒産が決まって落ち込む松下さんに「ちゃんとしっかり、あの子たちに話をする。それも君の仕事でしょう」と叱って元気づけたことがありましたが、愛子さんの最後の仕事は、みね子たちの仕事を探ししっかり見送ることなんですよね。愛子さんも最後まで自分がやるべき仕事でみね子たち全員を支えてくれました。

そして、みね子もちゃんとそれに気付けて良かったです。

人にしてもらったことにちゃんと気付けて感謝できるというのはとても大切なことですね。

これから、あのアパートでみね子は暮らすんですね。

みね子の新しい人生ですね。なんだか楽しみでもあり、なんとなくしんみりする感覚もあります。親心ってこんな感じなのかなぁ?

手土産渡して「安いし♪」って悪気なく言っちゃう愛子さんは、やっぱりかわいいですね♪みね子が結構つっこみ役ですよね、このドラマ(笑)

ここでもまた「戦争」の話題が…。

みね子は「知らない世代」だけど、大人たちは初対面同士だと「戦争中、おたく様はどこに?」という会話はありがちなものだったのかな…。愛子さんや鈴子さんの優しさは、その時代を越えてきたからこそ…なのもあるんですよね。切っても切り離せない話。ですね。

そういえば、時子の喫茶店に「明後日行くね」と言っていたのは、いつ行くんだろう。はっきりした日付は分からないけど、そろそろ「明後日」な気がします。

時子にも早く会いたいです~。

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コメント

  1. ハナノア より:

    いろんな新キャラが出てくる~!!
    中でも今日の富さん!
    濃ゆすぎではないでしょうか…(笑!)
    富さんが「ぎゃ~!と叫んだのよ」って言ったあと、みね子がマジ笑いをこらえたかのように肩が震えたように見えたんですが( ̄∇ ̄*)
    富さん、目が離せそうにありません~♪

  2. るんるん より:

    愛子さんのこれからのことに気づいて、みね子がまたちょっと大人になっていくのが、なんかいいですよね。いろんな人のやさしさに触れながら、ちょっとずつ大人になってく主人公。見守ってあげたくなりますね(^^)
    戦争どうでした?って会話で思い出したのは、東日本大震災。私も一応被災県に住んでるので、震災の時・・・みたいな会話は未だにしたりしますので、同じような感じなのかなぁ。高度経済成長期に入ってキラキラした日本ばかりじゃなく、こういうセリフもあったりするのが、当時の風景だったのかなぁ?って思いますね

  3. いそまる より:

    ハナノアさん
    新キャラ 書くの大変です~!(笑)
    富さん、濃ゆいですね(笑)
    あのシーン、みね子はマジ笑いしてたと私も思いました!(*´∇`*)
    おもしろかったですね♪
    みね子、ちゃんと茶まんじゅう富さんに差し上げないといけませんね(笑)

  4. いそまる より:

    るんるんさん
    みね子、少しずつ大人になっていますよね。おっしゃる通り、色んな人の優しさに触れるからこそ、みね子も優しい乙女になっていけると思います。
    澄子に対してなんて、本当に素晴らしく優しいお姉さんでした。不安でいっぱいだったろうに、澄子に心配かけないようにして。
    そういえば、それがあったからこそ、愛子さんも自分に同じようにしてくれていたんだってことに気付いて、愛子さんの優しい気持ちがすごく心に響いたのかもしれませんね。

    震災のこと…確かにそうですよね…。私はこれまで大きな地震などがない地域なので、そういう話題はたしかに日常会話には出ません。「他人事」のように思っているのは駄目ですね…今とても自分が情けなく思いました。ひよっこで時々出てくる「戦争」の話題は、そういう教訓なのかもしれません。