朝ドラ「ひよっこ」第13週 第75回レビュー

ビートルズがやってくる3

今日の物語

すずふり亭

『ビートルズ ガ ヤッテクル』

宗男から届いたその電報を、みね子はクスっと笑いながら 鈴子と高子に見せます。

鈴子・高子「…?」

1966年 昭和41年4月26日の夕刊に第一報 そして翌日の朝刊にてザ・ビートルズの来日公演が発表されました。

奥茨城 小祝家 宗男の小屋

宗男は 「THE BEATLES」とペンキで書いたモチーフなどを沢山飾った 自分の「趣味の小屋」で、そわそわしていました。

宗男「居ても立ってもいらんねえ…!この胸の高鳴りを!!」

そこに、宗男の妻・滋子がやってきました。

滋子「畑いねえと思ったら、やっぱしここか!!」

宗男「うわぁ!」

(滋子、ようやく ドラマ本編への登場です!)

宗男「だってよ!来るんだよ!日本に!」

滋子「誰が」

宗男「さっきから言ってっぺ!ビートルズだよ!ビートルズ!」

滋子「どこさ?」

宗男「日本だよ!」

滋子「茨城に来るのか?」

宗男「来ねえわ!来るわけねえべ!」

滋子「じゃあ、関係ねえべ!」

宗男「関係ねえってお前…!ビートルズは!俺にとって!」

滋子「やっぱ壊すか!?ここ!!」

宗男「!!いやいや!駄目だよ!何言ってんだ!ここは俺にとって大事な 世界と交信する場所なんだからね!できれば ずっと俺はここに一人でいたいっていうか…」

滋子「あん!?」

宗男「あ…ごめんなさい…!」

滋子「やるか!?」

宗男「やりません…!」

宗男は怯えて小屋を出て行きました。

滋子は、天井に飾られた大きなイギリス国旗(手書き)を見上げます。

滋子「…ビートルズはイギリスか…」

そう言って、少し切なげに微笑みます。

ナレーション「あら、今とってもかわいい顔でしたね。それにしても宗男さん、バイクにもイギリス国旗、ビートルズもイギリス。何か特別な思いがあるんですかね?」

すずふり亭 休憩時間

みね子は コックたちにも 電報を見せます。

みね子「面白い人なんですよ。宗男さんって言うんですけど、うちの村から5キロくらい離れたとこに住んでんですけど、お父ちゃんの弟で、変な服着て、変な頭して、いっつも笑ってて、声がでっかくて!お父ちゃんが出稼ぎ行くようになってかた、よくうちに手伝いにとか、様子を見に来てくれて。変なバイクで!」

省吾「変 ばっかりだな!あはは!」

みね子「ふふ。はい。いい人なんです。大好き。でも「ビートルズがやってくる」って、どういう意味なんですかね。意味がわかんないですよね」

鈴子「ね、たまには休憩時間、みんなで甘い物でも食べようか」

省吾「そうしよう!」

みね子と秀俊は、柏木堂にあんみつを注文しに行きます。

すずふり亭の裏の広場

すずふり亭一同と、中華料理屋 福翠楼の五郎と安江、柏木堂の一郎とヤスハルも集まり、みんなであんみつタイムとなりました。

ヤスハルだけは、ところてんを食べているようです。

一郎「悪いね、すずちゃん。助かったよ、今日 暇で暇でさ。全然売上あがんなくて困ってたのよ」

ヤスハル「ああ」

鈴子「そりゃよかった。ちょっと腹立つけどね、あはは」

省吾「あるよね、そういう時って」

五郎「あるな!」

安江「ある!最近多いのよね~」

五郎「やめろよ~そんな景気の悪い話」

元治「なんだよ、ヤスハル。一人だけところてんかよ」

ヤスハル「しょうがないだろ」

元治「いるんだよな。なんか食いに行って、みんな同じもの注文してるのに、一人だけ違うもん食うやつ!」

一郎「悪いな、ごめんな。甘いのが苦手でな」

ヤスハル「息子の代わりに言うな」

安江「でもさ、一人だけ違うの食べてると、なんか妙に気になるって言うか、うらやましいっていうの?あるよね」

高子「あるある!覚えてる?みね子!おとといだったかな?5名様で、みんなポークソテー頼んでるのに、一人だけカレーライスで!」

みね子「覚えてます!」

みね子たちは、そのお客様のことを思い返します。

スーツを着た年配の男性5人組。

一人だけおいしそうに食べているカレーライスを見て、他の4人が「おいしそう」「少し分けてほしい」などと言っていたのです。

一同「あはは!あるある!」

一同は、一人だけ違うものを食べているヤスハルを見つめます。

ヤスハル「な、なんだよ!」

高子「ビートルズか~」

みね子「好きですか?高子さん」

高子「知らないんだけど、外国人ってちょっと苦手だな」

安江「でもかっこいいらしいよ。お客さんの女の子たちが言ってた」

高子「そうなの!じゃあ好き!」

安江「だよね~!いい男に国境なんてないよね~!」

五郎「なんだよ、お前それ!亭主の横で!」

安江「はあ…これじゃなきゃ誰でもいいわ!あはは!」

一郎「ビートルズね」

みね子「好きですか?」

一郎「いや、俺ああいううるさいの駄目」

元治「俺も。日本人は日本の歌じゃないとね!」

省吾「俺は外国の歌は嫌いじゃないけど…でも、ああいうガチャガチャしたのはちょっと苦手かな」

元治「…ちょっとやります…!?」

元治の声掛けで、省吾 元治 一郎 五郎のコーラスが始まります。

どうやらいつも お酒の席でやっているようです。

「♪七色の虹が 消えてしまったの シャボン玉のような私の涙

あなただけが生きがいなの 忘れられない

ラブユー ラブユー 涙の東京♪」

一同は大盛り上がりです。

元治「ははは!ヒデ、なんでお前参加しないんだよ」

秀俊「しませんよ~」

みね子「ヒデさんは音楽は?」

秀俊「いや、俺は…」

元治「でもお前時々歌ってるだろう、加山雄三」

秀俊「え?歌ってませんよ!」

省吾「俺も聞いたぞ、ヒデ。ソース混ぜる時、時々歌ってる」

元治「ソースの時です!決まって!」

省吾と元治の回想

秀俊「(ソースを混ぜながら)♪二人を 夕闇が つつむ この窓辺に 恋する この胸は 星…炎と~」

歌詞を少し間違えたことが省吾は気になっていました(笑)

回想おわり

高子「ヒデ!ちょっと歌ってみな!」

秀俊「嫌ですよ!」

元治「俺 歌ってみようかな」

高子「あんたはいいよ!」

一郎「ヤスハルさ、結構好きなんだよ、ビートルズ」

ヤスハル「! 俺の代わりに言うなよ!」

みね子「好きなんですか!?」

ヤスハル「まあな…」

みね子「なんで好きなんですか?」

ヤスハル「あれはさ、つまり、音楽の革命というか…」

元治「でもさ、日本の若い兄ちゃんがマネしてやってんだろう?あれは嫌だね!」

せっかくヤスハルが話しかけたのに、デリカシーのない元治がそれをさえぎってしまい、ヤスハルは ショックを受けます(笑)

省吾「いいんじゃないか~?マネから始まって、日本流に自分たちでやっていけば、いつかそれが本物になるんだよ。洋食屋だってそうだろ?」

元治「あ…」

みね子「なるほど」

鈴子「その通りだね」

一郎「相変わらず 省ちゃんは良い事言うなあ。うらやましいよ。俺もさ、普段おちゃらけてるけど、いざという時に良い事言う人になりたいのよ。でも、良い事が思いつかないのよ…」

鈴子「だろうね!」

一郎「だろうねって!鈴ちゃん!」

一同「あはは!」

鈴子「あれなんでしょ?若い女の子に人気あるんでしょ?じゃあ、きっといいもんだね」

みね子「どういう意味ですか?」

鈴子「私はビートルズなんて知らないけどね、いつの時代もね、若い女の子が夢中になるものは本物なんだよ。女の子はね、いいものをかぎわける力を持ってるの。理屈じゃなくてね。だから、きっとそれはいいものだ」

一同は「なるほど~」とうなずきます。

一郎「俺、そういうのが言いたいんだよな。でも、出てこないんだよな」

鈴子「だろうね」

一同「あははは!」

みね子の心『お父さん。宗男さんの電報が、なんだか楽しい風を運んできてくれたみたいです。だから、ビートルズのことは全然わかんないけど、きっと楽しいもんなんだろうなって思いました。お父さん、ビートルズがやってくるそうですよ』

夜、あかね荘 炊事場

今日も炊事場に集まったアパートの住人たち。

話題はこちらでも ビートルズ。

祐二「最近 ようラジオで流れっとっちゃね」

啓輔「うん。好きやちゃね。なんや元気出るっていうか。漫画もね、なんや進むがですよ」

祐二「そうやよな!なんや、リズムに乗るっちゅうかな!」

早苗「進むのと面白いかどうかはまた別だからな」

祐二・啓輔「……」

早苗「ビートルズね」

みね子「好きですか?」

早苗「…うん。私はリンゴがいいな」

みね子「林檎?」

早苗「林檎ではない、リンゴ!」

みね子「…すみません…」

早苗「おそらく 今と同じ会話が日本中のどこかで交わされているんだろうね。やだやだ」

島谷「確かにそうかも」

みね子「島谷さん、お好きですか?」

島谷「うーん。どちらかと言うと苦手かな。クラシックとかの方が好きだから。あ、でも一曲だけ。「Yesterday」という曲だけは、美しいなと思う。とても素晴らしいと思う。歌詞もとても素敵だし」

みね子「どんな歌詞なんですか?」

島谷「んとね。男が、去って行った恋人の事を歌っているんだけど、それだけじゃないというか、もっと全てのことに通じるというか。大切な人が突然 目の前からいなくなってしまう。悲しいことは突然やってくる。どうしていなくなってしまったのか、分からない」

みね子「……」

島谷「昨日はあんなに楽しくて、全てが輝いていたのに…」

みね子は、稲刈り中 こっちに向かって笑ってくれたお父ちゃんの姿を思い出します。

みね子「……」

島谷「っていう曲なんだ…」

早苗・祐二・啓輔は、心配そうにみね子を見つめます。

島谷「…あ…!ご…ごめん……なんか…」

みね子は笑って首を振ります。

みね子の心『お父さん。なんだか分かんないけど、ビートルズってすごいです。イギリスの人なのに、私の気持ちも分かってしまうんですね。』

みね子「ほんとに大丈夫ですから!」

島谷「本当にごめんね…」

つづく

今日のあさイチ受け

有働さん「みね子の気持ちでイエスタデイを思い浮かべると、違う風に聞こえる…」

いのっち「早苗さんはリンゴが好きなんですね。ドラムつながりでね」

有働さん「そうね。ドラマーでいらっしゃるから」

いのっち「なぜリンゴだったんだろうと」

有働さん「確かにね。ポールでもジョンでもなく」

早苗さん役の方はドラマーなんですね。(全然知らない私^^;)

今日の感想

宗男叔父さんにとっての「イギリス」。

何か思いがありそうでしたね。

…戦争…と関係しているのかな…。

ようやく 宗男叔父さんの奥さん・滋子さんが登場しましたね(笑)

めっちゃ恐ろしい妻という感じでこれまで描かれてきましたが、最後の表情を見ると、ちゃんと愛があるようですね。

この2人のことも少し気になってくる演出でした。

今日は、みんなであんみつ。(一人 ところてん)

いいですね。あったかいシーンでした。

ヤスハルくんがせっかくビートルズについて熱く語ろうとしてたのに、元治さんが腰を折ってしまいましたね~(笑)

私は、一郎さんの「俺もさ、普段おちゃらけてるけど、いざという時に良い事言う人になりたいのよ。」に大笑いしてしまいました。そんなことハッキリ言うんだ(笑)

とりあえず あの回想シーンのカレーは相当おいしそうでした。食べたい……。

ビートルズ→Yesterday→お父ちゃんにつながっていくとは…。

ちょっと切なかったですね。

回想で流れた お父ちゃんの稲刈りのシーンは、すごくジーンとします…。

一層 切なくなります。

「普通の女の子」でいたかったみね子は、こうやって皆に気を遣われるのも嫌だから隠しておきたかったんだろうけど、皆がみね子を心配してくれるっていうのも素晴らしいことだと思います。良い関係や優しさがあってのことだし。

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コメント

  1. マインド より:

    島谷君のイエスタデイの解説。
    何か凄いですね。

    実際ポールマッカートニーも死んだ母親を思っての歌詞だったとか。

  2. いそまる より:

    マインドさん
    コメントありがとうございます。
    お母様の死があったの歌なんですね…。
    悲しいけど、誰の身にも起こることだからこそ、長きにわたって、時代が移り変わっても多くの人の心を動かす曲なんでしょうね。