朝ドラ「ひよっこ」第18週 第103回レビュー

大丈夫、きっと1

今日の物語

世津子のマンションの前

記憶をなくしている実父ちゃんは、ずぶぬれで泣いているみね子に 自分がさしてきた傘を渡し、もうひとつ持ってきた傘をさします。

ここまで傘をさしてきたはずなのに、実父ちゃんの服はかなり濡れており、必死にみね子をおいかけてきてくれてことが伺えます。

みね子「………本当に…私のこと分かんないの…?……ほんとに……?」

実「………はい…」

みね子「…本当なんだ……」

実「…ごめんなさい…」

みね子は言葉をなくし、うつむきます。

実「……そこに、私は 座ってました…」

すぐ傍にあるベンチを指さします。

実「……なんで ここに来たのかは分かりません…。街をさまよったのは覚えてます…。自分が誰かも分からないし…なんだか、あちこちケガだらけで…手にもたくさん血がついてて……。……どうしていいか…分からなくて…ただ、ただ…ずっと歩き回って……、…疲れてしまって座っていました…。そしたら彼女……世津子さんが来て……」

実の回想

2年半前…

強い雨の中、実父ちゃんは、世津子のマンションの前になるベンチに ただ座っていました。

そこに、傘をさした世津子が通りかかります。

世津子は、一度はそのまま立ち去ろうとしたものの、立ち止まり、実に声をかけました。

世津子「…大丈夫ですか」

実はその声に、大きく体をびくつかせます。

世津子「!?」

実は怯えた顔で世津子を見ます。

世津子「…そんなに怖がらなくても。どちらかというと、勇気出して声かけたのはコッチなんだけどな。怖がるのはコッチだと思うんだけどな」

世津子が少し笑いながら言っても、実の怯え切った顔は変わりません。

世津子「…?………昨日もそこに座ってましたよね?…本当いうとね、そこ、私のお気に入りの場所で、考え事したい時とか、いつもそこにね」

実は申し訳なさそうに立ち上がろうとします。

世津子「ああ!いいの!いいの!私のものじゃないから」

実「…」

世津子「これ、良かったらどうぞ」

世津子が、自分がさしていた傘を実に渡そうと一歩近づくと、実はまた体をビクっとさせて怯えます。

世津子「…?………」

世津子は実が座っているベンチに傘を置き、自分は濡れながら歩き出しました。

実「………」

そして夜になりましたが、雨はやみません。

実は傘をさして、同じ場所にずっと座っていました。

実のことが気になったのか、世津子が再びやってきました。

世津子「あの!」

実「!?(怯える)」

世津子「…何してるの?」

実「あの…いや…あの…すいません…」

世津子「…あの…自分で聞くのも変だけど…、私のこと知らない?」

実は首をかしげます。

世津子「…ああ…そう…。なんか面白い。…!ケガしてるじゃない!」

実は手の指などに沢山傷をおっていました。

実「あ、これは…あの…」

世津子「ちょっと来て!もういいから!早く!」

世津子は、実の腕をつかんで無理やりひっぱって 自宅に連れて行きました。

世津子の家の中

世津子が 実のケガを消毒しようと手を伸ばすと、実はまた怯えます。

世津子「…だからね!恐いのは、コッチ!私、女。あなた、男。しかも、なんか大きいし。怖いのはコッチ!」

世津子は、怯える実の手をとって、傷を消毒します。

世津子「…でもね、結構強いのよ、私。護身術とか色々習ったから。他に武道も色々。そういう役をやったことがあって。ちゃんと習ったから、強いよ」

実「…」

世津子「…あ!そっか、知らないのよね。一応ね、女優なのよ、私」

実「……」

世津子「(傷の手当ても)うまいでしょ?これも役でやったことがあるの。3回やったな。看護婦さんは。大病院の看護婦と、島の看護婦と、あと従軍看護婦ね。そういうの勉強したりするの好きなんだ。子供の頃 学校行ってないから。勉強したりするの好きなんだよね」

実「………」

世津子「はい、できた」

実「…あの…」

世津子「お~やっとしゃべったね」

実「あの……私は……」

回想終わり

実「……自分が誰だか分からないって言ったら、最初は世津子さんは信じなくて…驚いて……。病院と警察に行こうと言いました」

みね子「…」

実「…でも、私は断った。…というか、嫌だと言いました。行きたくないと言いました」

みね子「…なんで…!」

実「…怖くて……。…自分が何か、人を傷つけたりとか、ひょっとしたら…人を殺してしまったんじゃないかとか思って………それで、絶対に行きたくないと言いました」

みね子「…違うよ」

実「…え?」

みね子「お父ちゃんは、誰かを傷つけたりとかしたんじゃない…!ひどいことされたんだ…!」

実「…!」

みね子「働いて稼いだお金をひったくりに盗られて…そんで、…よく分かんないけど…めちゃくちゃに殴られたりして…!…そんで……そんでケガしたんだ…!誰かを傷つけたりしたんじゃない…!」

実は、自分がこれまで怯えてきた時間を知ることとなり、驚き、そして大きく見開いた目に涙が溢れていきます。

みね子「これは家族に送るお金なんだって…返してくれって、何度も言ったらしいよ…!お父ちゃん…!」

実「……家族…」

みね子は頷きます。

実「私の家族…」

みね子「そうだよ……」

実「……私は、どんな人だったんでしょうか…?」

みね子「…お父ちゃんは、奥茨城村っつうところで生まれ育って、うちは農家でね、お母ちゃんと私と…」

世津子の家

その頃 世津子は、実と出会った頃を思い出していました。

世津子の回想

実を家に泊めた翌日でしょうか。

仕事を終えた世津子が帰宅します。

実は、椅子に座って窓の外の景色をながめているようです。

世津子「ただいま」

実「あ…お帰りなさい。ご苦労さまでした」

世津子「撮影、早く終わらないかなと思って、最後 早口でセリフ言っちゃった…♪」

実は微笑みます。

世津子「お土産。たい焼き買ってきたんだ。食べよう」

回想終わり

実が おいしそうにたい焼きを食べる顔を思い出していた時、実が戻って来ました。

実「…ただいま」

世津子「…お帰りなさい…」

マンションの前

みね子は、実から世津子の電話番号のメモを渡されたようです。

みね子は一人、歩いて家に向かいます。

つづく

今日のあさイチ受け

いのっち「いやぁ……土曜日もね…つらかったですね…」

有働さん「つらかったですね…(土曜日)一緒に見たかった」

いのっち「いろんなことをちょっと…あそこはこうなってんだ、あの時 もう出会ってたんだとかね…」

有働さん「でも、誰も悪くないから…どうしていいか分かんない…」

いのっち「悪くないよ…ほんと、誰も悪くない!」

いのっち「誰も悪くないよね!?」

ゲスト・大野拓朗さん「誰も悪くないです!!(笑)」

有働さん「そういえば、朝ドラ、お出になっていましたね!」

大野さん「はい!」

有働さん「とと姉ちゃんに出てらしたじゃないですか!」

大野さん「だから、今の お2人の朝ドラ終わりの会話を生で聞けてめちゃくちゃ嬉しいです!」

いのっち「ほんとですか?」

大野さん「毎日 僕 録画して!僕のこといじってくれって思いながら(笑)見てて!」

有働さん「いろいろひどいこと言ってすいませんでした。キザな役だったからね」

大野さん「何あのコップの持ち方!とか(笑)」

大野拓朗さん演じた 清さんがグラスの持ち方をいじられた受けはコチラ(笑)

とと姉ちゃん16話

あと、今日は べっぴんさんの良子役こと 百田夏菜子ちゃんもゲストでした♪

朝ドラ出た人がゲスト出演だと、通常のゲストよりテンション上がります♪

今日の感想

大泣きですわ。大泣きです。たまりませんわ。なんだこのドラマ!!!哀しすぎる!!!

いのっちと有働さんも、しんみりしてましたね…。

これから番組始まるのに、しんみり…(笑)

土曜日は私も、いのっちと有働さんと見たい~!って思ってました。

有働さんも、いのっちと見たいと思ってたのね(笑)

先週は、みね子と節子さんの演技力すごいな…とかも思ったので、2人のことをすごく深く考えてたんですけど、日曜からは、お父ちゃんのことをすごく考えるようになっています。(ようやく!?苦笑)

みね子はみね子、世津子さんは世津子さんで、もうどうしようもなく哀しいけど、お父ちゃんの立場に立ってみても、あまりにも哀しすぎますよね…。

今日は、お父ちゃんの「恐怖」が描かれました。

ですよね…。

自分が誰なのか分からない、どこに行ったらいいかも分からない、自分が何をしたのかもわからないなんてことが、どれだけ恐ろしいか…。

でも、幸か不幸か、お父ちゃんが失踪してから2年半という時間が経ってしまったことで、お父ちゃんが 人を傷つけた訳じゃないということが、みね子を通じて分かりました。

雨男さんとして、世津子さんと暮らしていても、この「人を傷つけたのかもしれない。自分は一体何をしたんだ」という不安は決して消えることはなかったと思います。

きれいな部屋で守られたように暮らしながらも、どこかずっと怯えていたのかなと思います。

だから、みね子から今日 自分がひったくりに合ったことを聞かされて、大きな大きな不安がようやく消えたことでしょう。

もし、お父ちゃんがすぐにみね子たちに再会していたら、この事実はひったくり犯しか知らないまま、怯えてこれからも生きないといけなかったのかもしれません。

(ひったくり犯が2年後に供述したとしても、それが誰のことなのかまでは警察は調べようもないんじゃないかと思います)

2年半もお父ちゃんが見つからなかったから。

綿引さんがその間 ずっとずっと諦めずにいてくれたから。

今日、お父ちゃんは、ひとつ救われました。

そして、自分のことを知れたお父ちゃん。

生まれた場所の事、家族のこと。

ずっと分からなかった「自分は誰なのか」に、ようやく触れることができました。

予告では、この先 みね子たちの元に帰るようですが、記憶は失ったまま。

でも、いくら「あなたの娘ですよ」「妻ですよ」と言われても、理屈は「そうなのだろう」と分かっていても、受け入れることは難しいだろうと思います。

お父ちゃんは、家族のために過酷な出稼ぎに出ても笑顔を忘れず、いつも とっても温かい「きちんとした人」でした。

完璧なお父ちゃん像を絵に描いたようなお父ちゃんでした。

そんな実父ちゃんですが、今後はもしかしたら 「家族ですよ」と言われて生きようとする中で、お父ちゃんの心が壊れてしまう時も出てくるんではないだろうかと、それが少し心配です。

あと…どうしても気になってしまったのですが、ひったくりに合った時の回想…。

棒で頭を殴られる瞬間まで、お父ちゃんの手や指に傷って見当たらないんですよね…。

殴られて気を失って、そこから世津子さんに救われるまでの間に本当に何もなかったのかな…?…っていうのは ちょっとひっかかりました。

いや…でも、今日 お父ちゃんが2年半抱えてきた不安がひとつ救われた重要な部分ですので、「何もなかったんだよ。お父ちゃんは人を傷つけてないよ」できれいに終わってくれた方が全然いいんですけど。ちょっとだけ気がかりです。

そして 世津子さんとお父ちゃん。

ずっと女優をやってきた、どこに行っても自分を知っている人ばかりで、彼女は「自分でいられる時間」が、ほとんどなかったのかもしれません。

そこで出会った「自分を知らない記憶をなくした男」。

あの 優しくて誠実な実お父ちゃんのことですから、世津子さんが「ああ、この男性は 本当に優しい人だ。自分に危害を加えるなんてことは決してしないんだ」と思って信用するまで時間はかからなかったと思います。

自分のことを知らない人を初めて出会った世津子さんと、記憶をなくして真っ白なお父ちゃん。

世津子さんがお父ちゃんに惹かれ始めた気持ちは、すごく理解できるように思います。

世津子さんは、お父ちゃんの前でだけ 自分になれたんでしょうね。

みね子からお父ちゃんのことを聞いた晩の、世津子さんの表情…、

あまりの強い衝撃と、「雨男さん」を失うことへの恐怖がいっきに襲ってきたと思います。

「谷田部実」という人だということ、家族がいること、家族が悲しんでいること、今も帰りを信じて待っていること。

以前には、みね子の方言を聞いて「どこの言葉!?」と、雨男さんの記憶を探す手伝いをするような発言もありました。

雨男さんの記憶を戻してやれるなら…という思いも、きっとあったんだと思います。

「記憶なんて戻らなくていい」と単純に思ってきたわけではないと思う。

それでも、世津子さんの中では、「記憶が戻っても」「誰か判明しても」その上で一緒にいられたら…と願ってきた2年半だったんじゃないかなと思います。

きっと世津子さんにとっては、あったかくて優しい、とてもささやかな、夢のような時間だったんじゃないかな…。

「雨男さん」の時間が終わり、「谷田部実さん」だと分かった時、彼女の中でそれはガラガラと崩れたんだと思います。

今日の世津子さんの表情は、ここ数日のそんな苦しそうなものと違い、雨男さんとの別れを受け入れようと決意しているように見えました。きっと本当は哀しくてたまらないのだろうに、心を鋼のように固く強くしようと必死に作っている顔に見えました。

世津子さんの視点に立っても、本当につらいです。

いのっちが言ってた通り、誰も悪いのに こんなに哀しい。

よくここまで哀しいストーリー作れるな!って半分 怒りながら思ったりしてます(笑)

最後に、私は実さんに伝えたい。

実さん!!

みね子は、この数年、いろんなことがあったんだよ!

ちよ子も中学生になったんだよ!

みね子は、恋もしたんだよ!かなしいお別れもしたんだよ…!それでも、毎日 一生懸命明るく頑張ってたよ!

周りの人にも恵まれて、支えてくれる優しい人が たくさんいてくれてるんだよ!

みね子はとっても頑張り屋で良い子だよ…!

…私が言っても仕方ないのですが伝えたかった(笑)。

みね子がこれまで「お父ちゃん」と心で話しかけてきたことは、いつか再会したらお父ちゃんに本当に聞いてほしいことばかりだったと思います。

なのに、それが分からないなんて……哀しい……!

あんなにかわいがっていた子供たちの事、お母ちゃんのこと、青年団にいた頃にお母ちゃんと恋愛したこと、茂じいちゃんのこと、全部 実さんが忘れてしまっていることが哀しすぎます。あんなに家族を愛してたのに…!!残酷すぎます…!!!

みね子も実さんも、事実を受け入れて新しく家族になろうとするのかもしれません。

でも、やっぱり記憶をなくしたままでは哀しすぎます。

どうか、いつか きっとお父ちゃんの記憶が戻りますように。

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コメント

  1. るんるん より:

    土曜から悲しいことばかりですよね。ネットで記事になってる「島谷くんロス」って何?(笑)みたいな展開で・・・悲しいことがあってもどこか明るく進んできたドラマだけに、かなり厳しい回でしたね。ふと気づきましたが、残り2カ月なんですよね。みんな幸せで終わってほしいなぁと思った日でした。

  2. いそまる より:

    るんるんさん
    島谷くんとお別れしたの一週間前なんですよね…あんなに哀しかったのに、あまりの展開に、遠い昔のことのように思えますね(笑)
    でも、今日(8/1)の放送では、みねこの周りの皆のそれぞれの優しさに救われた回でしたね。
    つらいことがあっても前向きに…というドラマの姿勢が今日も出ているなって思いました。
    そう!あと2か月なんですよ!久しぶりに強いロスになるかもしれません!今から「終わってほしくないよ~!」って思ってるんです…(><)
    幸せになってほしい!あと、記憶を戻したお父ちゃんと家族で、念願のすずふり亭に食べに来れたらいいですよね♪