朝ドラ「ひよっこ」第18週 第107回レビュー

大丈夫、きっと5

今日の物語

世津子のマンションの前

無言で、少し離れて歩いていた3人…。

一番 前を歩いていた美代子が足を止め、振り返ります。

美代子「…おなかすいたね…なんか食べよう…。…ね、そうしよう」

そば屋

3人はそば屋に入りました。

4人掛けのテーブル席。

美代子とみね子が隣同士に座り、向かい側に実が一人で座ります。

どうふるまったらいいか緊張している実。

みね子も少し戸惑いがあるようです。

美代子は、笑顔で明るく接します。

美代子「何にする~?お母ちゃんはね…きつねそばにしようかな」

みね子「きつねそばか」

美代子「うん、お母ちゃんね、若い頃、きつねに似てるってからかわれたことあんの♪」

みね子「そうなの?誰に?」

美代子は 少し実の方を見て笑います。

美代子「みね子は?たぬき?」

みね子「え!?なんでよ」

美代子「だって昔から言われてたじゃない。三男君とかに、大子山のたぬきみてえだって」

みね子「もう!!だからって、なんでたぬきそばにしなきゃいけねえの?やだよ!」

みね子はプンプン怒ります。

実「あの…おかめそばっていうのもありますけど…」

実は、少し笑ってメニュー指さします。

みね子「……え?」

美代子「……え?」

実「……あ、…あ、すみません!!」

みね子と美代子は思わず大笑いします。

ナレーション「おかめそばとは、湯葉 マツタケ かまぼこなどがのったおそばのこと。具の並べ方がおかめの顔のように見えることから、おかめそばと言われるようになったんですね」

美代子「ふふ!さ、みね子どうする?おかめ?たぬき?どっち?」

みね子「もう!なんで、どっちかなのよ!もう!たぬき!…じゃなかった、きつね!!もう~!」

美代子「そう?いいの?きつねで」

みね子「いいって言ってんでしょ~!」

実も、美代子と一緒になって、プンプンと怒るみね子を見て笑っています。

美代子「実さん?」

実「…え?あ…ああ!あの…同じきつねそばで…」

実はまだ「実さん」と呼ばれることに慣れません。

みね子「…え?なんかお父ちゃんに似てるのない?」

実・美代子「え?」

みね子「なんだろ……」

みね子と美代子はじっと実の顔を見つめます。

みね子「……ラクダ?」

美代子「え?ラクダそばなんてないよ。あっても…なんか あんまし食べたくないよ?」

みね子「ふふ!んだね」

実も少し笑います。

みね子「へへ…じゃ、なんだろ…馬?」

実「馬?馬?」

美代子「馬そば~?ふふ!」

そんな話をしている中、注文を聞くタイミングをはかっていた若い店員がテーブルまでやってきました。

店員「(なまりのある言い方で)あの…、何にいたしますか?」

美代子「あ、そうだね、えっと…」

実「あ…!…じゃ、うまいきつねそばを3つ」

店員「(なまって)…はあ、分がりました」

みね子「うまい!」

店員が、厨房に注文を通す声が聞えます。

「うまいきつねそば3丁!おねげえします!」

厨房の中の店主「あ?ねえよ、そんなの、うちの店には」

みね子たちは笑います。

若い店員が再び傍を通った時、美代子が声をかけます。

美代子「ね、お兄さん。もしかして茨城?」

店員「あ!大宮です!」

店員は、茨城なまりだったのです。

美代子「ああ、やっぱり!私たち奥茨城!」

店員「ええ~!奥茨城ですか!そうですか!」

美代子「ふふ!がんばっぺ!」

店員「ありがとうございます!」

その頃、奥茨城 谷田部家

茂じいちゃんは、美代子たちのことを考え、縁側に座って心配そうに空を見上げていました。

ちよ子と進が隣に座ります。

ちよ子「じいちゃん!カレーライスだよ~晩御飯!」

茂「おお!そうか!楽しみだ~!インド人もびっくり!か?」

進「じいちゃん、古いよ~今は「♪遊んでようよ~ カレーができるまで~♪」!」

茂「あはは!そうか~!」

再び、東京 そば屋

実「…あの……、本当に、その……心配をかけて…それから…こんな風になってしまって、その…すみません…」

美代子「あなたは悪くないです。なんも…」

実「…あの…」

美代子「あの人が…、悪いわけではないことも分かってます」

実「…ありがとう…」

美代子「…私…怖かったですか?おっかない女に見えましたか?嫌な女でしたか?」

実「いや、そんな」

美代子「いつも、あんな顔してるわけじゃねえですから。違いますから…」

実「…はい」

美代子「…田舎もんだし…私…。…あんな人を比べられるの…やだな…。やだな…」

実「……」

みね子「……」

美代子「…それに、奥茨城の家は、あんな立派なすてきなうちじゃねえし…。…あんな、あんんな…ふかふかした……スリッパ……?あんなのねえし…」

実「いや、そんな…」

美代子「いがったんですか…?私、当たり前のように、連れて帰ってきてしまいましたけど…本当にいがったんですか…?」

実「…家族に見つけてもらったんですから…あそこには、もう…。それは、もう…」

美代子「……」

実「ただ、その……、すみません…まだちょっと混乱してて…あの…何て言ったらいいのか……まだ、どうしたらいいのか私にも……。…すみません…」

美代子「…うん……。…そうですよね………。「今日からあなたの家族はこの人たちだ。うちはここだ。女房はこの女だ」と言われても、困ってしまいますよね…」

実「…」

美代子「…みね子、しばらくお父ちゃんと一緒にいられっけ?」

みね子「東京に?…うん、私はもちろん大丈夫だよ」

美代子「じゃあ…そうしてくれる?」

みね子「うん…いいけど…」

美代子「気持ちがちゃんと落ち着いて、そしたら、そん時に、どうしたいか考えて決めて下さい。私は奥茨城で待ってます。自分のうちに帰ってみたい、そう思ったら、帰ってきてください。その方がいいと思います。いや…それがいいです。私のいるうちに帰ってみたいと思ってもらいたい…。今だと、そうしなくてはいけないから帰るみたいになってしまうから…。それだと…なんだか幸せじゃねえ気がすっから……。私が…」

実「……」

美代子「どうすっか、実さんが考えて、したいようにしてください」

実「…はい」

美代子「…でも、黙っていなくなんのは嫌です。それだけは、嫌です…!」

実「はい、わがりました」

実の返事は、「わ『が』りました」と、茨城なまりでした。

美代子「…ふふ…!ちょっと今なまってなかった?

美代子とみね子が、嬉しそうに笑い、実も自然に2人と顔を見合わせて笑います。

実「消えないもんなんですかね?」

また、実の言葉は茨城なまりでした。

美代子「だといいな!ふふふ…!」

美代子「みね子。お母ちゃん、おそば食べたら茨城帰っから。今から駅行けば、今日中に帰れるから。あとのこと、よろしくね。ごめんね」

みね子「…うん、わがった」

実「よろしくおねげえします」

みね子「…うん♪」

3人がまた笑い合っていると、注文していたおそばが運ばれてきました。

店員「お待たせいたしました~」

美代子「わあ、おいしそうだ~」

店員「大将が、いつもより うまいきつねそばにしたどって言えっつってます。でも…いつものと一緒です(笑)」

美代子「あら!あはは!」

実が、テーブルにおいてある割り箸を、美代子とみね子に渡してくれました。

美代子とみね子が手を合わせたのを見て、実も手を合わせます。

みね子・美代子「いただきます♪」

実「いただきます」

美代子「うん!おいしい!」

みね子「……うんめぇぇぇぇぇ!!!!!」

実「! それじゃ、ヤギだね(笑)」(なまりのある言葉で)

美代子「あはは!本当だね!」

みね子「そうだね!」

3人は笑い合います。

みね子の心『お母ちゃんは茨城に帰って行きました…。そして、お父ちゃんと私の暮しが、始まります』

つづく

今日のあさイチ受け

今日は、ちゃんとした受け(ちゃんとした受けってなんだ・笑)はありませんでした。

でも有働さんが、「いい話だった」とチラっだけ言っていました♪

今日の感想

あー泣いた。今週ずっと泣いてるわ(笑)

一回目見た時、お母ちゃんが「私、怖かったですか?」とか言い出したあたりから大泣き。

やっぱり、同じ女なので、そういうお母ちゃんの気持ちにすごく共感できます。

記憶をなくした愛する人の前で、彼にとって 自分は初対面同様なのに、その場で怒って泣いた姿から始まってしまうなんて、すごくつらいですよね…。

そんな思いを正直に伝えて、そして ようやく明るく、いつものお母ちゃんらしく接することができている姿は泣けてきました。

二回目、録画を見た時は、そば屋でメニュー選んでる「きつね たぬき」のくだりから大泣きしました。

明るくしようとしているお母ちゃんとみね子。

その優しくて健気な姿がもう…!!

「何に似てる?」の話から、お父ちゃんと自然に顔を見合わせるようになるのもすごく良かった。

お母ちゃんをキツネに似てるって言ったのは、お父ちゃんだったみたいですね。

いつか、お父ちゃんがそんなことも思い出して、夫婦で思い出を笑い合える日がくるといいな。

みね子の「ラクダ?」の言い方には爆笑しましたけど…♪

お父ちゃんが自然に笑ってくれるようになって良かった。

まだ何も思い出していないけど、こうして笑い合った時間は、記憶をなくした谷田部実さんの思い出になっていきますよね。ひとつひとつ。

「家族ですよ」と言われることが今の実さんの重荷になってしまうんじゃないかと、今後の展開を心配してました。

でも、お母ちゃんは、ちゃんと 今の実さんを受け入れていましたね。驚きました。

同時に、お母ちゃんらしくて、優しくて、感動しました。

お父ちゃんが何を選ぶか、きっと不安もあると思います。お父ちゃんの心が落ち着いたら決めて なんて…私だったら怖くて言えないです。

実さんへの愛情に溢れていますよね…本当に感動しました。

優しく笑い合うみね子と美代子を見て、実さんも嬉しかったんじゃないかな。

記憶はないけど、「ああ、こんな笑顔の2人が僕の家族なのか」って思ったら、きっとあたたかい気持ちになったと思います。

だからきっと実さんの笑顔もいっぱい見えたんだと思います。

あと、自然に笑えたり、すっと なまりが戻ってきたのは、家族と触れ合って、どこかに隠れてしまった記憶が少し反応してるのかも…って思いました。

きっと、記憶戻りますよね…うん、きっと。

新しく家族になることも応援するけど、大切なあったかい記憶をなくしてしまったままなのは寂しいですから。

信じて見守ろうと思います。

そして、今日もまた、悲しいことがあった後においしいものを食べる回でした。

お父ちゃんであってお父ちゃんでない 真っ白な状態の谷田部実さんだけど、こうして3人で笑い合って、冗談を言い合って、おいしいねと言いながらご飯を一緒に食べる。

それができるなら きっと大丈夫。

今週のサブタイトルは秀逸ですね。ぐっときます。

今日の3人を見ていたら、大丈夫、きっと。

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コメント

  1. るんるん より:

    昨日感じた「お父ちゃん、帰れるのかなぁ?」がこういう感じで収まって、なるほど!って思いました。お父ちゃんとお母ちゃんって、たぶん幼馴染とかなんですよね。ずっと同じ学校の同級生だった的な。だから、ちょっと落ち着くと、相手のためにどうしたらいいとか分かるのかなぁって思いました。つとめて明るくふるまう二人に、お父ちゃんもなんだろうこの人たち?から、悪くはないかも??になったのかも。浮き沈みあるけど、常に優しい空気が流れてるドラマですね(^^)

  2. いそまる より:

    るんるんさん
    ほんと、お母ちゃんの優しい提案は「なるほど!」な展開でしたね。
    明るく笑うみね子とお母ちゃんが、優しくて健気で感動的でしたよね。
    本当に優しいドラマですよね、毎朝すごく気持ちいいです。
    しかし、今週はすごい週でしたね。とにかく泣かされました~(笑)