朝ドラ「ひよっこ」第1週第1回

お父ちゃんが帰ってくる!1

今日の物語

1964年(昭和39年)。茨城県の北部、山あいの小さな村「奥茨城村」。
こんな静かな村に暮らすごくごく普通の女の子・谷田部みね子がこの物語の主人公です。
朝の村
みな子が家から田んぼに走ってやってきました。
みね子「じいちゃん!ごめん!寝坊した!」

茂じいちゃん「あてにはしてねえよ!」
みね子「ゆうべの風、大丈夫だったけ?」
茂じいちゃん「うん。鶏、見てみろ」
みね子「わかった!」
鶏小屋
みね子は鶏小屋で、今朝 産まれた卵を取ります。
丘の下にある田んぼにいる茂じいちゃんに向かって大きな声を出します。
みね子「じいちゃん!卵、5つも産んでっと~!」
茂じいちゃん「落とすんでねんど~!」
みね子「分かった~!」
みね子は嬉しそうに卵を家に持って入ります。

ナレーション「この時、東京はというと、秋に開催される東京オリンピックに向けてお祭りムード。空前の建設ラッシュで、高速道路、地下鉄、新幹線などがとてつもないスピードで造られていき、今の東京の骨格が出来上がりました。地方から東京へと人は流れ、東京は世界で初めて1000万人の人口を持つ都市へと変貌を遂げていました。

谷田部家
田舎建ての広々した家が谷田部家です。台所は土間になっている古いお家です。

そんな台所では、母・が朝食を作っています。
みね子「お母ちゃん!卵5つだよ!今日は!」
母・美代子「ええ!すごいねえ!がんばったねえ!いいことあっかね~♪」
美代子は調理をしながら微笑みます。

みね子「うん!お母ちゃん…1個…お弁当にゆでたまご、入っかなぁ~…?入るよね~??♡」
美代子「ふふ、そうすっかね」
みね子「ありがとう~!」
すると、まだ小学生の妹ちよ子と弟の進がやってきました。
「ずれえ~!」(ずるい!)
みね子「あんたらは給食だっぺよ?残念だね~」
ちよ子たちは納得いかない様子です。
ちよ子・進「ずれえ!!」
みね子「ずるくねえ~」
美代子「あんたら、ちゃんと布団たたんだの?」
ちよ子・進「あ…」
みね子「ほら、ちゃんとたたむんだよ!」

電気釜がフツフツと音をたてます。
美代子「あ、そろそろかね~♪」
美代子とみね子は、炊飯器の前で出来上がりを待ちます。
カチッ!という音で炊飯器のスイッチがきれ、ご飯が炊きあがりました。
2人「ん~いい音だね~!」
2人は嬉しそうにふたを開けます。
美代子「うわあ!本当に電気釜 様様だ~♪」
みね子「だねえ~♪」
茂じいちゃんも家に戻り、みんなで朝食です。
一同「いただきます!」

ナレーション「朝食メニューは、麦飯、キュウリの塩もみ、ナスのシギ焼き、みょうがの味噌付け。今日は、たくさん産んでくれたので卵焼きも。農家は朝ごはんをしっかりたくさん食べます。昼は野良仕事でゆっくり食べられませんからね」
ちょっと豪華な卵焼きが残り1個になり、子供たち3人の箸が伸びます。
みね子「あ…ん~…」
みね子は渋々 幼い子供たちに卵焼きをゆずります。
ちよ子と進は、卵焼きを半分こすることにしました。

残念そうなみね子を見て、美代子は自分の卵焼きをみね子にあげます。
美代子「お母ちゃんのあげる♪」
みね子「あ!ありがとう!」

みね子「お父ちゃんも朝ご飯食ってっかね~東京で」
美代子「どうだろうね」
みね子「ビルの建築現場で働いてんだよね?なんか想像できないね!お父ちゃんが東京にいるなんて!」
ちよ子「お父ちゃん、いつ帰ってくんの?」
美代子「稲刈りにね、もうすぐだ」
みね子「待ち遠しいね~♪おかわり!」
美代子「うん。いいけど、アンタ、バスの時間 大丈夫け?」
みね子「!」
みね子は隣の部屋の時計を覗き込みます。
バスの時間が迫っているようです。
みね子「…ああ、どうすっぺ!お代わり早く頂戴!」
美代子「食べんの?」

子供たちの靴を玄関先に用意した美代子は、みね子の靴が随分くたびれてきたことに気付きます。
美代子「今度新しいの買うが?」
みね子「いいよ、いいよ。これ好きなやつなんだから。お父ちゃんが東京で買ってきてくれたやつだもん♪」
美代子「ふふ。でも、高校生活もあと少しだね」
みね子「ああ、やだ~やめでやめで~!それ言わねえで~!」
みね子は耳をふさぎます。
みね子「考えただけで泣けてくんだから~」
美代子「ふふ、行ってこお~!」
みね子「行ってきます!」
みね子は自転車をこいで学校に出かけます。

みね子の心の手紙『お父さん、お元気でお過ごしでしょうか。私は、高校生活最後の夏を迎えています。たいして勉強もできねえし、本当ならそんな余裕なんてないのに、高校に行かせていただいて、みね子は本当に本当に感謝しています。』

助川家の前
助川時子(将来の夢は女優)が、「遅い…」とつぶやきながらみね子が来るのを待っています。

ようやくみね子がやってきました。
向こうから自転車をこぎながら、大きく手をふってやってきます。
時子「毎日会ってんのに、そんなに手え振られてもねえ……」
時子はこっそりつぶやきます。

みね子「おはよう~!」
時子「おはようじゃないよ!「おそよう」だよ!ほんとに!」
みね子「ごめん!ごめん!」
みね子は時子の家に自転車を止めます。
時子「はやくはやく!」

バス停
またしばらく田んぼ道を歩いたところにあるバス停では、角谷三男(りんご農家の三男)がバスの乗り口に片足をかけて、バスを無理やり止まらせています。
バスの車掌・次郎「こら!三男!いい加減にしろ、毎朝毎朝!」
三男「もう来るから!もう!これ乗んねえと1時間目終わっちまうんだから!」
二郎「いつもいつも…このこじゃっぺが!」
三男「早くこお!!!」
ようやくみね子と時子がやってきました。
三男「毎朝毎朝なにいやってんだ!飯 お代わりすんの我慢しろ!」
みね子「なんで!?見てたのけ!?三男!」
三男「見ねくても分かるわ!」

時子「ありがと、三男。停めててくれて」
時子に礼を言われ、三男は にやけます。
みね子「…なんだよ、その態度に違いは」

ナレーション「みね子の家から時子の家まで、自転車で20分。そこから5分歩いて、高校までバスで40分の道のりです」

バスの中
三男は、少し前の座席に座っている時子の横顔に見とれます。
三男はどうやら時子が好きなようです。

みね子はおちょくるように三男を見て、キメ顔をつくります。
三男「あ?なんだ、その大子山のタヌキみてえな顔」
みね子「はあ?タヌキとはなんだタヌキとは!」
時子「毎朝 毎朝おなじことをまあ…」
車掌・次郎「おい、みね子。稲刈りには父ちゃん 帰ってくんのが?帰ったら飲みさ来いって言うとけ」
みね子「やだよ、ちょっとしかいられねえんだから!言わねえよ、そんなこと!絶対!」
三男「どっちみち、このバス乗んねえと帰ってこれねえんだから、会うんじゃねえの?次郎さん」
次郎「あ、それもそうだな。ははは!」

みね子「♪ああ あーああー高校~三年生~♪」
三男「♪僕ら♪」
みね子「あ!そこは歌わなくていいの!さみしくなっから!!」
みね子たちの学校
教師「オリンピックに向けて東京はどんどん変わってる!例えばこの新幹線。これ、時速250キロだ。」
そんな授業を受けながら、みね子は父を思います。

『お父さん。東京の空はこっちほど広くねえと聞きました。本当ですか?お仕事、大変ではないですか?どうかお体だけは気を付けて下さい。稲刈り、楽しみに待っています』

東京、霞が関
その頃、みね子父・実は、東京の工事現場で働いていました。
汗を流し、青空を見上げ少し微笑みます。
作業員「おい!ぼーっとしてんじゃねえよ!」
実「あ、すいません!」
谷田部家の畑
高校から帰ってきたみね子は、すぐに農業の手伝いを始めます。
大きなクワで畑をたがやしながら鼻歌を歌います。
ふと向こうの方を見ると、ちよ子が進をおんぶして家に向かって歩いています。
進むは裸足で、手に靴を持っています。
みね子「…?」
谷田部家
ちよ子「針と糸はあっちだ…」

気になったみね子が家に戻ると、ちよ子と進がこそこそしています。
みね子「…なにやってんだ?あんたら…」

谷田部家 納屋
事情を聞くと、進の片方の靴の甲の部分がひどくやぶれてしまったとのこと。
みね子「あんた…これ、お父ちゃんが買ってきてくれた靴でしょう?なんで?なんで、こんなことになんの?」
進「……靴の飛ばしっこしてて…川さ落ちちゃって…」
ちよ子「…私が悪いの。取ろうとしたら…引っかかって…」
進「ごめんなさい……!」
進は泣きそうです。

みね子「…わかった。わかったから。お母ちゃんに言いたくないんでしょう?お姉ちゃん、直してやっから。な?ちょっと待ってな」
みね子は裁縫道具を使って靴を直します。
ちょうどその時、みね子がいないことが気になって探しにやってきた母・美代子が、納屋に子どもたちがいることに気付き、こっそり見守ります。
ちよ子「直りそうだね…!」
みね子「ここをな、こうして…」
みね子は靴に針を刺します……が、布地が固いところがあり、うまく針が抜けません。
みね子「あれ…ちょっと引っ張ってみるか…ん…だめだ…。うーん…」
みね子が力を入れた瞬間、靴の布地がビリっと完全にやぶれてしまいました!

みね子「あ!……」
進「………あ…」
ショックを受ける進を、ちよ子は頭から抱きしめます。
みね子「……ごめん……ごめんね……」
ちよ子「…」

一部始終を見ていた美代子は兄弟愛に涙をこぼし、そして、失敗してしまったみね子をかわいく思い微笑みます。
夕方、東京の商店街
ちょうどその頃、仕事帰りの実は靴屋に立ち寄っていました。
実「そろそろ小さくなってかなあ…」
店主「どうも」
実「あの…ここんとこ、ちょっと汚れてっから、ちっとばかし…どうですか??」

再び、谷田部家 納屋
みね子「お父ちゃんに、一緒に謝ろうね。ね?」
さきほどまで頼れる姉だったみね子ですが、「一緒に謝ろう」と妹たちに必死で伝えるのでした。
しばらく後、美代子が直してくれたのでしょうか。
進の靴は、当て布をして無事修復されました…♪
つづく


今日のあさイチ受け
いのっち「なんか昔の風景…」
有働さん「あの炊飯器、カチってあがるのとか」
いのっち「懐かしいですよね」
有働さん「3人のやり取りが愛おしかった~かわいかった!」
いのっち「かわいい、子供でてくるといいね、やっぱりね」

今日の感想
ひよっこスタートです~!
べっぴんさんのラストは特に感動しましたが、良くも悪くも「べっぴんさんロス」を発症するほどにはハマれなかったので(^^;)、今回は前作を引きずることなく新しい朝ドラに気持ちが移行できました♪
ロスが激しすぎると、新しい朝ドラを受け入れられない期間がしばらく続いてしまうので、まあこれはこれで気持ちが良いひよっこスタートをきれました♪
まず…「おはようございます。増野明美です。今日から半年間 声のお付き合いよろしくお願いします」というナレーションでのスタートにはびっくりでした。
こちらこそ、よろしくお願いします!(笑)
ひよっこは子役ちゃんスタートじゃなかったんですね!
そういえば、今回は事前の宣伝番組とかを一切見れていないので、ストーリーや予告映像なども全然知らないことに気付きました。
いきなり主演の有村架純ちゃんが出てきたので、サクっとドラマに乗りやすかった気がします。子役ちゃんから「どんなドラマかなあ」と見ていくんじゃなくて、すでに「こういうキャラのドラマか」って思える感じ。
あと、意外と良かったのはオープニング!
桑田さんが主題歌というのはネットニュースで見たんですけど、「ええ~朝から桑田さん…?大丈夫かなあ…乗れるかなあ…私…」って思っていました。でも、なんか意外と朝ドラっぽい曲!優しい希望や懐かしさを感じる歌だなあと思います。
とと姉ちゃんの宇多田ヒカルさんの曲も、初めて聞いた時にびっくりするくらいスっと心に入ってきましたが、今回も同じで、やっぱり才能ある人はすげえな~って感じました。

それから、映像がおもしろくてキレイ!日常の品物をうまく配置して毎日の人々の営みを見せるっていうのがすごくおもしろい!いっきに引き込まれました。

ひさしぶりになまりのきつい朝ドラだな~!(笑)
なんかいいですね~♪
私は関西人なので、そもそも関西弁の朝ドラ(10月~3月放送の分)は自分にはなじみがある方言すぎて「なまり」だと感じないんです。
だから、あさが来た・とと姉ちゃん・べっぴんさん…と3本連続で「なまり」がほとんどない印象だったので、ひさしぶり~!
なまってると、それだけでなんだかかわいい…♪
でも、方言強いと文字化するとややこしくなりそうなので、適度に標準語に直して書き起こしていきたいと思います!

「針と糸」のくだりで、べっぴんさんを思い出したのはもちろんですが、それは置いといて(笑)
あのシーンは、みね子の姉らしい優しさと、それをこっそり見守る母の姿にすごくジーンとしていたところに、まさかの更なる破壊!!!
予想外だったので声を出して笑いました(*´∀`)
最後の「一生に謝ろうね」は、必死な感じがしてここもちょっと笑いました。
さっきまで弟たちにちょっと厳しい面も見え隠れしてたみね子のこの落差(笑)

みね子は、姉らしいしっかりした面もあれば、毎日遅刻するとかおっちょこちょいな面もあることがよく分かりました(笑)
遅刻しそうなのに「お代わり早くして」「食べんの!?」は面白かった♪
あとね、「お父ちゃんが帰ってくる!」というサブタイトルで、東京にお父ちゃんがいるということだったので、「でっかい夢見て東京に出稼ぎにいって、うまくいかなくて借金抱えて地元に帰れなくなって失踪同然のだめ親父が1週で帰ってくるわけですね」と勝手に思っていたのですが、全然違った(笑)
「まれ」の見すぎだな、私(笑)

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