朝ドラ「ひよっこ」第23週 第135回レビュー

乙女たちに花束を3

今日の物語

―裏天広場―

世津子を救出しようと出かけたみね子が、トボトボと広場に戻って来ました。

すると、すずふり亭の裏口から出てきた秀俊と出会います。

(今日は日曜で定休日ですが、ヒデは 包丁を研ぎに店に来ていた)

何か思い悩んでいる様子のみね子は、秀俊に相談をもちかけます。

みね子「あの、川本世津子さんが今 大変なことになっているの、知ってます?ヒデさん」

秀俊「あ、うん。元治先輩から教えてもらった」

みね子「え!?」

秀俊「あの人、そういうの書いてある雑誌とか好きだから。で?」

みね子「心配になって、電話してみたんです。でも、出なくて。「ああ、そっか…きっといっぱい電話かかってくるから出ないんだな」って思って、だから、行ってみたんです。そしたら、人がいっぱいいて!カメラ持ってる人とかも」

秀俊「へえ、で、あの人は家にいるの?」

みね子は、自分も記者であるような顔をして、しれっと記者に話しかけ、家の中に世津子がいることは間違いないという情報を聞き出してきたのです(笑)

みね子が、記者の真似をして小芝居をするので、秀俊は思わず笑ってしまいます。

秀俊「あはは…で?」

みね子「だから、なんとかして、世津子さんを連れ出せないかなと思って。…だって!あんなとこにいたら、おかしくなっちゃいますよ!」

秀俊「なるほど。どうやって?」

みね子「だから、それを相談してんです」

秀俊「あ、そうか。ごめんね」

みね子「どうしたらいいですかね…?」

秀俊「…うーん……」

ナレーション「みね子とヒデが考えている時間を利用して、わたくし 増田明美が川本世津子さんの生い立ちと、今 騒がれているスキャンダルについてご説明しましょう」

(ナレーションによる 世津子の解説)

・川本世津子は、昭和6年 埼玉の大山田という農家の長女として生まれた。

・5歳の時、両親が病気で相次いで亡くなる。

・東京で牛乳店を営む叔父夫婦に引き取られる。

・6歳になった世津子は、苦しい家計を支えるため、学校もろくに行かず、家の仕事を手伝う。

・世津子の仕事のひとつが、映画の撮影所での牛乳販売。

・監督やスタッフや俳優から可愛がられた。

・ある日、監督が世津子に、映画に出てみないかと声をかけた。

・世津子のが出演した映画はヒットし、その後も初主演映画も大ヒット。スター街道まっしぐら。

・世津子が稼いだお金は、すべて保護者である叔父夫婦のもとに。それが、夫婦の金銭感覚を狂わせ、叔父夫婦は贅沢三昧、更にはギャンブルまでに手を出し、借金まで…。そのたびに、世津子に泣きついてきていた。

・ある時、世津子の住むマンションに またもや「お金に困っている」と言ってやってきた叔父夫婦を、世津子は「もう私に頼らないでください」と言って追い返した。

・激怒した叔父夫婦は、週刊誌にあらぬ噂を売り込み、世津子は事務所を自ら辞めることになり、今に至る。

世津子を助ける方法を考えていたみね子と秀俊。

秀俊は、前に映画で見た「ある方法」が使えるのではないかと思いつきます。

【秀俊が、以前見たことのある映画から思いついた計画】

・(敵に囲まれている中)暑い日に、突然アイスクリーム屋の屋台がやってくる。

・アイスが無料サービスだと言われ、敵が「え?タダ?」となって、皆そっちに注目する。

・その隙に脱出する。

みね子「おお~!」

秀俊「あ…でも、アイスクリーム屋の屋台がないからな……。今日も暑いから…アイスとかかき氷とか言うと、わっとくると思うんだけど…」

みね子「そうか……かき氷……」

そこに、広場で歌でも歌おうとギターを抱えたヤスハルがやってきました。

みね子・秀俊「!!! かき氷!」

ヤスハル「!?」

秀俊「飛んで火に入る…」

みね子「夏のヤスハル!」

ヤスハル「なんだよ、それ!」

みね子・秀俊「お願いします!」

ヤスハル「わかんないけど、やだ!!!」

みね子と秀俊は、世津子の救出計画をヤスハルに話します。

理由が分かったヤスハルは、計画に乗ってくれることに。

ヤスハル「なるほど。俺が到着したら音楽を鳴らすよ。バカでかい音で、バカげた音楽を」

みね子「バカな音楽?」

ヤスハル「ああ。一度つくらされたことがあるんだ。和菓子の移動販売をやろうと思って」

みね子「へえ!」

秀俊「とにかく、ドアを開けたら、いっきに2人で走って逃げろ。俺は、気が付いて追ってくる奴らを止めるから」

みね子「大丈夫ですか?ヒデさん」

秀俊「大丈夫!こう見えても結構肩幅あるから」

みね子「…肩幅?」

秀俊「…なんでもない」

みね子の心『なんだか、大作戦になってしまいましたが、みね子…、世津子さんを救出してみせます…!』

みね子「では…おのおの、抜かりなく…!」

秀俊・ヤスハル「…はっ…!!!」

―夕方、世津子のマンションの部屋の前(外廊下)―

秀俊は、ハンチング帽をかぶり、少し「記者っぽい服装」に着替え、記者たちが大勢張り込んでいるマンションの廊下に自然と紛れ込みます。

その頃、世津子は家の中で、力なく ただただ座り込んでいました。

次に、すずふり亭の制服を着て、出前用のおかもちを持ったみね子が 記者たちの間を歩いて 世津子の部屋まで歩きます。

みね子「すみません、出前です~」

記者たち「なんだよ~」

記者たちが邪魔そうにしますが、みね子は自然な営業スマイルで「出前です~」と言いながら、世津子の家のドアの前に立ちます。

みね子は、ドアを叩き、中の世津子に声をかけます。

みね子「すみませーん。出前、お持ちしました~。川本さーん、出前でーす!おいしいオムライス、持ってきましたよ~」

中にいる世津子は、その声がみね子だと気付きます。

みね子が何度も中に向かって呼びかけている間に、秀俊はさりげなくみね子の背後に立ちます。

みね子「川本さん、開けて下さい。開けて下さい。お願いします。川本さん~」

中から鍵を開ける音が聞え、少しずつドアが開きます。

周囲にいた記者たちがざわめき出しました。

その瞬間、みね子は 自分が通れる分だけドアをぐいっと開けて素早く室内に入り込み、再び ドアを閉めます。

秀俊は、取材をしているふりをしながら、記者から みね子(と、室内にいる世津子)を守るように、うまくドアの前に立ちはだかりました。

―世津子の家の玄関(室内)―

突然 現れたみね子に、世津子は驚きを隠せません。

世津子「みね子ちゃん…!どうしたの…!?」

みね子「…ここ、出ましょう…!私のとこに行きましょう!ね?こんなとこに、こんな状態で、一人でいちゃダメです!ね、行きましょう!」

世津子「…どうして…?」

みね子「…世津子さんには、幸せでいてもらわないと、困るんです…!じゃないと…お父ちゃんに起きてしまった悲しい出来事が、ナシになんない…。私は、ナシにしたいんです…!だから……!行きましょう…!ね…!?」

みね子は世津子に、家を出る準備をさせましたが、世津子があまりにも大きな荷物を用意したのでつっこみます(笑)

みね子「ちょっと!何考えてんですか!そんなのだめです!」

世津子「あ!ご、ごめんなさい!(焦)」

その時、外からヤスハルの言った「バカみたいな音楽」が聞こえてきました。

「♪あんこ~づくりは~あんこ~づくりは~勘たのみ~♪」

ヤスハルの声「さあさあ、皆さん!今日は暑いからね、かき氷がなんと無料サービスだよ~!」

みね子たちの予想通り、記者たちは外廊下の手すりから、すぐ傍を走るかき氷屋を見下ろして注目し始めました。

みね子は、世津子と ギュっと手をつなぎます。

みね子「…行くよ…!」

世津子は、自分を救いに来て ギュっと手をにぎってくれるその みね子の手を見て、涙を浮かべます。

世津子「…うん…!」

―世津子のマンションの部屋の前(外廊下)―

みね子はドアを開け、世津子の手を引いて、いっきに走り出します。

記者たちも すぐ みね子と世津子に気付き後を追いかけようとしますが、秀俊が 外廊下の幅いっぱいに手や足を伸ばして記者たちを抑えます。

しかし、記者も必死なので、秀俊はすぐ端に押されてしまいます。

みね子たちはこのまま記者から逃げ切れるのでしょうか…!?

つづく

今日のあさイチ受け

有働さん「ホロっとしましたね、うまくいくといいけど」

いのっち「いくといいけど、あそこでおさえてたけど」

有働さん「ヒデの肩幅がちょっと足りなかったね(笑)」

いのっち「軽いんだと思うね、ヒデは(笑)うまくいけばいいけどね」

有働さん「あんな長いこと、はらないでほしいわ。節度ってもんがあるわよね、記者の方にも」

いのっち「あるわよ!」

有働さん「あんたもなんでそんな話し方なのかわからないけど(笑)」

いのっち「叔父夫婦だって、ひどいわよ!」

有働さん「言ったほうがいいわよ!」

いのっち「尺使うわよ!(笑)」

感想

今日はひよこの鳴き声でした。

みね子が世津子さんの手を握って、部屋から救出しようとするシーンは涙が出てきました。

自分の手をしっかりと握る みね子の手を見た瞬間の、世津子さんの ギュっと涙をこらえた表情がたまりませんでした。

世津子さんには、まさに救世主や女神のように見えたんじゃないかな。

やっぱり、世津子さん(菅野美穂さん)の表情には泣かされますね。

これから世津子さんが何を語るのか分からないけど、世津子さんに味方がいて良かった。

こんなに必死に 救い出そうとしてくれる人がいてくれて本当に良かった。

みね子が言った「世津子さんが幸せでいてくれないと、お父ちゃんに起こった悲しいことがなしにできない」という理由には ちょっとびっくりしました。

「世津子さんのことが好きだから・心配だから」だけじゃないんですね。

世津子さんを、ここまでして救い出したいという理由には、世津子さんのため・自分自身のため・自分の家族のため という、みね子なりの色んな思いがあるっていうのは ある意味リアルに思いました。

世津子さんの背景も語られましたね。

叔父夫婦…金銭感覚が狂ってしまったのかな…。

ナレーションで「週刊誌にあらぬ噂を売り込み」というのがあったので、前回映った週間誌に書いてあって「戦時中もパーティー三昧」みたいなくだりは嘘なんですかね…。

それに、世津子さん、もう事務所も辞めてしまってるんですね。これからどうなるんだろう…。

そんな世津子さんを救うという今回のエピソードは、漠然と予想していた以上に感動的でした。

世津子さんの視点から思っても 今日のあの表情は本当にグっときたし(世津子さん視点については、まだ本人から語られることもあるだろうけど)、ヒデくんに「自分の気持ちを大事に」と言われたことをきっかけに、少しずつ変わり始めたみね子が、こんな大がかりな作戦を実行するというところもすごく みね子の成長や強い思いを感じました。

みね子とヒデくんの関係も、なんだかグっと進展しそうですね。

これまで、仕事の仲間以上にならなかった2人だけど、これは 仕事まったく関係ない。

こんなのは初めてですよね?

しかも、ヒデくん、頼りになる!

こんな方法、みね子だけじゃ思いつきませんでしたよね!

(運よく現れたヤスハルも必要不可欠だったけど・笑)

ラストシーンは、ヒデ君の肩幅があともう少し広ければ~って思いました(笑)

わりとすぐ 記者に押されちゃいましたね(笑)

私は、恥ずかしながら、女なのにとても肩幅が広いので、「私なら絶対もっと抑えられるのに~!」と協力したくなりました(笑)

でも、みね子が部屋に素早く入り込む瞬間のヒデくんのうまいフォローは かっこよかった~!

記者っぽく自然にふるまうヒデくん…演技もできるのね。

そして みね子はいつも通り、意外と演技派。

一人で世津子さんの家に行って記者から情報を聞き出した時の小芝居も、「出前です~」ってにこやかに通り抜けていく姿も、演技派でした(笑)

あと、一郎さんがよく歌っていた「あんこづくりは~」の歌は、ヤスハルくんが作ったことが思いがけず発覚(笑)

ヤスハル、文句言いながらも 結構ちゃんと色々やってるんじゃん、ヤスハル(笑)

あと、すごく良いタイミングで現れるフィクション感も朝ドラらしくていいよ、ヤスハル(笑)

ちなみに、作戦決行前の「おのおの、抜かりなく」は、大河ドラマ・真田丸のセリフだそうです。私は見てないのでわかりませんが、そういう小ネタや遊び心って、いいですね♪

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コメント

  1. ハナノア より:

    ヤスハルなかなかの活躍。
    いいよ!ヤスハル!
    (笑)
    なんか、ヤスハルって言いたくなりますよね~(笑)

    世津子さん。
    泣けました~。
    みね子が手をとってくれたとき、今まで世津子さんの手をこんな風に握ってくれた人は何人いただろう、と思うと泣けてきました。
    いろいろ辛いこともあったけど、みね子との出会いが幸せにつながっていったらいいな。

    あと、ひよっこの撮影終了の記事をネットで見てたら、お父ちゃんの沢村一樹さんがお疲れさまって有村架純ちゃんの頭をナデナデしている写真がありました。
    なんだかそれ見て涙でてきました( ω-、)
    ロスが怖い~( ω-、)

  2. いそまる より:

    ハナノアさん♪
    ヤスハル、いいですよね、ヤスハル。
    言いたくなってきましたよね、ヤスハル(笑)

    「みね子が手をとってくれたとき、今まで世津子さんの手をこんな風に握ってくれた人は何人いただろう、と思うと泣けてきました。」
    …ほんとですね…ハナノアさんのこの言葉で尚更ジーンとしました。

    私もその写真しました!&感動しました!
    ほんとの親子じゃないことは ちゃんと分かっているのに、なんだか ほんとの親子写真のように思えてしまう(^^;)
    私、ひよっこロスは相当なものになりそうです…。私も自分がどうなるのかちょっと怖いです(><;)