朝ドラ「ひよっこ」第2週 第11回レビュー

泣くのはいやだ、笑っちゃおう5

今日の物語

みね子の心『お父さん。なんでお母さんは私に嘘をつくんですか?お父さん…お母さんは大丈夫でしょうか…大丈夫ですよね…?』

学校に着いてからも、みね子は母のことを思いずっと考え込んでいます…。

みね子の学校

お昼休み、みね子は「…よし!」と気持ちを入れ替えます。

みね子「ごめん!もう大丈夫!」

バスの中での話を聞いていた時子と三男もずっとみね子を心配していました。

時子「…そう?」

みね子「うん!だって、頑張らないとね、三男!(小声で)聖火リレー!」

三男「お、おう!あ、次の青年会の会議の日程が決まったみたいなんだ。次の日曜日」

みね子「すぐでねえの、大変だっぺ。なんで早く言わないの、そんなこと!」

三男「なんでって…お前から朝 バスの中から沈んでたからだっぺ」

みね子「…そっか…。ああ、でもごめん!今日は私 残れないんだよ。お母ちゃんいないからさ、帰ってうちにことやんねえと」

時子「うん。仕方ないよ、それは」

三男「うん。今日は俺と時子と2人でやっとくから、気にすんな」

三男は優しい言葉をかけながらも、時子と二人がよほど楽しみなのかニヤニヤしています。

東京、実の宿舎

美代子はその頃、実が出稼ぎしていた建設会社の宿舎にたどりつきました。

宿舎の管理人の女性に手土産を渡し…

美代子「あの…主人から連絡は…?」

管理人「ないわねえ…」

美代子「何か変わった様子とか…」

管理人「悪いわね、どんな人だったかもよく覚えてないのよ。ここ、人が多いから」

美代子「…」

管理人「置いてった荷物、持っていきます?」

管理人は実の鞄を持って来ました。

美代子「……主人のです…」

管理人「一応、中 確認してくれる?」

美代子が鞄の外ポケット部分を開けると、家族が書いた手紙が大切にしまってありました。

管理人「…大変なのよ、出稼ぎの人たち。朝から晩まで体使って働いてさ、なんの楽しいこともせずに金は皆クニに送って。もう嫌になってね、どっか行っちゃう人、沢山いるの…」

美代子は、実が使っていた部屋を訪ねます。

ドアをノックしても返事はなく、恐る恐るドアを開けます。

中に人はいませんでした。

しかも、美代子は部屋の中を見て言葉を失います。

とても衛生的とは言えぬ部屋。

薄汚れた万年床が敷き詰められ、足の踏み場もない狭い部屋。

美代子「……」

奥茨城、谷田部家

みね子は、畑仕事中の茂じいちゃんに元気に挨拶して帰ってきました。

ポストをのぞき、今日も父からの手紙が来ていないことを確認して家に入ります。

茂じいちゃんはそれを見ていました。

家に戻ったみね子は、ちよ子と一緒に夕飯のカレーの準備をはじめます。

ナレーション「昭和30年代になると、即席のルーが発売されて、カレーライスはいっきに庶民のン人気メニューになりました。食品会社はテレビコマーシャルでカレールーの宣伝合戦をしていました。でも、奥茨城村ではなかなかカレールーは手に入らないので、谷田部家では、小麦粉とカレー粉でつくってます」

ちよ子「お母ちゃん、今頃何してんだろね。さみしいね、お母ちゃんいないと」

みね子「んだね。…昨日、宗男さん来たっぺ?何話してたか聞いた?アンタ」

ちよ子「わかんね。進と外行ってろって言われたから」

みね子「ふうん…」

ちよ子「なんで?」

みね子「なんでもねえ。あーあ、早く明日になってお母ちゃん帰ってこないかな~」

ちよ子「んだねえ」

ちよ子はカレーを味見して、一丁前の主婦のように頷きます。

みね子「…ふふふ!あんた、大きくなってんだねえ」

ちよ子「まあね♪」

東京、建設会社

その頃 美代子は、実が働いていた建設会社を訪ねていました。

社員「この日が最後だったみたいだね」

社員は、実の給与明細を確認します。

給与明細の日付は「昭和39年9月19日」でした。

社員「どっか、うまそうな話にでも乗っかったんじゃないかねえ。ま、うまい話ってのは、危ないってことなんだけどね。多いんだよね、奥さんみたいな人」

美代子「………」

東京、赤坂警察署

結局、なんの手がかりもつかめなかった美代子は、出発前に茂と話していたように警察署を訪ねます。

署には、みね子と同じ境遇の女性たちがたくさん来ているようで、行列になっていました。

女性「なんせ子供が小さかものですけん、困ってしもて。この子のほかにも2人男の子がおっとです」

今は、赤ちゃんをおんぶした女性が警察署員に話をしています。

署員「そういう話は民生員さんですね」

女性「よろしくお願いします。うちが苦労するのは構わんとです。ばってん、子供には幸せになってほしいとです」

女性が必死に署員に話している間、背中の赤ちゃんは声をあげて泣いています。

美代子は後ろからそっと赤ちゃんをなでてあげるのでした。

夕方、谷田部家、納屋

茂じいちゃんは、納屋で仕事をしながら、実と美代子のことを心配していました。

そこに、みね子がやってきました。

茂「……ん、どうした?」

みね子「うん…もうすぐご飯になるよ…。ちよ子もがんばったよ」

茂「はは、そうか」

みね子「…じいちゃん…。…どうかした?何かあったの?」

茂「なんでだ?」

みね子「なんか元気ねえ…じいちゃん…」

茂「…年寄りだかんな、これでも」

みね子「……」

茂「…なんだ?」

みね子「…なんか、やだ…。なんか隠してるよ。私だってバカじゃないから、それくらい分かるよ」

茂「…はは、何のこと言ってんだか」

みね子「ひょっとして東京行ったの?お母ちゃん」

茂「……」

みね子「そうなんでしょ…?お父ちゃんのこと?何かあったの…?」

茂「……」

みね子は不安でいっぱいで、今にも泣きそうです。

みね子「なんで私に嘘つくの?お母ちゃん…。…なんで嘘つくの?」

茂「…………みね子、こっちさ来い」

茂は自分の前にみね子を座らせました。

茂「親が子供に嘘なんかつきたいわけなかっぺ?」

みね子「じゃあ、なんで…」

茂「いいか?親が子供に嘘つく時には、訳があんだ。子供のことを思って嘘ついてんだ。わかっか?」

みね子は目に涙をため、小さく頷きます。

茂「なら、嘘と分かっても、母ちゃんから話すまで待ってやれ。わかったか?」

みね子「……わかった……」

茂「心配すんな。心配すんな」

茂じいちゃんは優しくみね子の肩を抱きます。

みね子の心『お父さん。じいちゃんの言うことはよく分かりました。でも、でも……。お父さん。一体 何を私に言いたくないんだろうって考えると、みね子は怖いです…。』

夜、谷田部家

みね子たちはそろってカレーを食べます。

流行りのコマーシャルのインド人の真似をしてタオルを頭に巻いている進。

進「インド人もびっくり!んーまい!」

進がコマーシャルの前をして、みね子や茂じいちゃんは笑います。

夜、東京、赤坂警察署

ようやく美代子の番が回って来て、みね子は警察に事情を話します。

美代子の話と話している署員「いばらぎね、いばらぎ県奥いばらぎ村…。いばらぎも多いね、出稼ぎは」

署員はメモを取りながら話します。

「茨城」という声が聞こえた時、部屋にいた他の警察署員がふと美代子の方を見ます。

美代子と話している署員「でもね、奥さん。見つかると思わない方がいいよ」

美代子「…!」

美代子と話している署員「出稼ぎで東京来て、しんどくてどっか消えてしまう失踪者がね、くさるほどいるんだよね。ま、一応 預かるけど、これは。ほんとにね、いばらぎから来てご苦労なんだけど」

美代子の目から涙がこぼれます。

美代子「…いばらきです。いばらぎじゃなくて、いばらきです……。谷田部実といいます。私は、私は、出稼ぎ労働者を一人捜してくれと頼んでいるのではありません!ちゃんと、名前があります!茨城の、奥茨城村で生まれて育った谷田部実という人間を捜して下さいとお願いしてます!ちゃんと、ちゃんと名前があります!お願いします!あの人は…絶対に自分でいなくなったりするような人ではありません!お願いします!お願いします!!捜してください!お願いします!」

美代子は涙を流し、必死に頭を下げます。

その姿を、先ほど「茨城」に反応した署員が部屋の隅からじっと見つめていました。

つづく

今日のあさイチ受け

今日はロケ地から生放送だったので、受けは少なかったです。

いのっち「今、ギリギリ涙をこらえてる状態です」

有働さん「ねえ」

今日の感想

最後は泣けて来ました。

ほんとに美代子母ちゃんの言う通りですね…。実父ちゃんは、嫌になって失踪するような人じゃないって家族(と視聴者)はちゃんと知ってる。そういう人も多いのかもしれないけど、そうじゃない人だっているんだから、「出稼ぎ」でくくらないで欲しい。

あの若い警官が何かキーになりそうですね。

茨城に反応してたけど、茨城出身者なのかなあ??

ほんとに実父ちゃんはどこに行ったんだろう…………。

今日のみね子も良かった。

みね子が大人たちから子供扱いされたり大人扱いされたりして複雑だけど、そんな中で、みね子自身がまだチビだと思ってるちよ子もお姉さんっぽい面が出てきたりしてるのが面白かった。

なんか「そういう時期」をうまく表現してるドラマだなあと思います。

茂じいちゃんの「嘘と分かっても、母ちゃんから話すまで待ってやれ」ってのも良かった。

これは完全に大人扱いだと思いますが、その後には「心配すんな、心配すんな」って、不安でいっぱいのみね子に、子供に言うように優しく言ってあげてるのがまたあったかくて良かった。

じいちゃんはかっこよくて優しい。

昨日書くのを忘れてたけど、進のジェスチャーゲームを真剣に考えて「カレー!」と当てるとこも好き。茶目っ気もあって♪

今日は他に、実父ちゃんがいた宿舎の部屋を見た時のお母ちゃんが切なかった…。

東京で頑張ってくれてることは、すごくすごく分かってたと思うけど、まさかあんな不衛生そうな場所でずっと暮らしていたことが分かってショッキングだったと思います。

こんな場所で、自分たちには心配かけまいとして何ひとつ文句や弱音を吐かず、ずっと一人で頑張ってくれてたのかって思ったら、もう…たまらないよね……。今 感想書いてても、自分がお母ちゃんだったらって思ったら泣けてきてしまいました。

そんなお父ちゃんだからこそ、なぜこうなってしまったのかが本当に早く知りたい…!

心配すぎてたまらない!

(ネタバレ読みたい。けど我慢しています。)

お父ちゃん、このまましばらく出演はないのかな…。ほんとにやだ…。

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