朝ドラ「ひよっこ」第3週 第14回レビュー

明日に向かって走れ!2

今日の物語

日曜日。青年団会合 当日

ナレーション「ついに、奥茨城村の青年団の会合が行われる日です。青年団の役員は総勢20名。団長は三男の兄 太郎。副団長は時子の兄 豊作です。おやおや?「ん?青年?」って感じの人もいますね(笑)」

(集会所に集まった団員の中に40歳くらいの人もいる)

ナレーション「さて、奥茨城村聖火リレーの開催に向け、準備をしてきたみね子たちは、青年団を説得することができるのでしょうか??」

三男の家の前

三男は、今日のためにつくった資料を持ち、こそこそ誰にも見つからないように家を出ます。

しかし、りんご畑の前で両親に見つかってしまいました。

母・きよ「三男!なにやってんだ、おめえ。どこさ行くんだ?」

三男「ちょっと…大事な用があんだ」」

きよ「畑より大事な用なんかねえ!」

三男「そんなことねえ。あんだよ(汗)」

父・征雄「いいから、さっさと手伝え」

きよ「兄ちゃんが今日は青年団でいねえんだ。倍働け!運ぶものもいっぱいあんだから!」

三男「…今日だけ…今日だけ勘弁してくれ!!」

三男は走り出します。

きよ「あ!三男!こら!」

三男「今日だけ勘弁してくれ!!」

時子の家

時子も、親に見つからないようにこっそり家を出ようとしていましたが、こちらも見つかってしまいました。

母・君子「何?でかけんの?」

時子「! …うん、ちょっと…」

君子「どこさ行くの?どこ?」

時子「ちょっと…」

君子「ちょっと どこよ?」

時子「ちょっとはちょっと!」

君子「だから!ちょっと どこ!?」

父・正二「まあまあ…」

君子「何が「まあまあ」!あんたはそうやって本当にもう…!」

正二「なんで俺が起こられんだ?」

君子「今日は兄ちゃんいないんだからね」

時子「…」

正二「あ、そうなの?」

君子「「そうなの?」ってなんでもう…!」

時子は、母の矛先が父に向かった隙を見て家を出ます。

時子「行ってくる!」

みね子の家の前

一方、家族が聖火リレーのことを知っているみね子は簡単に出かけられますが、こちらはガチガチに緊張しています。

美代子「もう行くの?」

みね子「うん、行ってくる」

茂「がんばれや」

みね子「うん、ありがとう」

美代子「うまくいくといいね」

茂「かたくなってっぺ。ほれ、力抜いて」

みね子「わかった!行ってくる!」

茂「…全然わかってねえ、ガチガチだ(笑)」

みね子の心「お父さん。決戦の日です。」

美代子母ちゃんと茂じいちゃんは、みね子の後姿を見つめます。

茂「なんだ?気になるか?」

美代子「一生懸命だったし…あの子。それに…バカみてえかもしれねえけど…東京にいる実さんに届くような気がして…私…」

茂「…んだな。美代子、ちっと、そーっと様子のぞいてこい」

美代子「え…いいんですか!?」

集会所前

相変わらずガチガチのみね子が集会所の前に到着すると、先に到着していた三男と時子が車の陰に隠れていました。

みね子「大丈夫け?三男」

三男「おお…」

三男もひどく緊張していました。

時子「頑張ろう、三男」

三男「…よし…じゃ…行くか…」

3人は集会所に入ります。

その時近くを用事で通りかかった三男の母・きよは、集会所に入る3人に気付き、こっそり中を覗き見します。

集会所

三男たちが突然入ってきたので、青年団員たちは驚きます。

太郎「なんだ?おめえら」

三男「大事な青年会の会合に、突然すみません。ちょっとだけ俺たちに時間を下さい」

みね子・時子「よろしくお願いします」

太郎「…なんだ…?」

三男「ひとつ、提案があります。今から紙を配ります」

みね子たちが団員に紙を配り始めた時、時子の母・君子も外にやってきました。

団員たちに差し入れを持ってきたのです。

中に入ろうとする君子を、きよが止めます。

君子「何?どうしたの?」

事情が分からず困惑する君子の耳に、中から太郎の声が聞こえました。

太郎「なんだ、これは。三男!時子!みね子!」

君子は「時子」という言葉に反応し、きよと一緒に中を覗き見ます。

太郎「聖火リレーって、なんの真似だ。あ?」

三男「東京オリンピックの聖火リレーが水戸を通る日に、奥茨城村でも自分たちの手で聖火リレーを行おうという提案です。村の行事として。なんつうか…せっかくのオリンピックだっぺ。俺らには関係ねえ出来事だっつうのは寂しいと思うんです。奥茨城村でも何かやれんぞっていうとこを見せてえと思って、自分たちで計画を立ててきました。どうか検討して頂けませんでしょうか?よろしくお願いします」

みね子・時子「よろしくお願いします」

覗き見している母ちゃんたちは…

君子「…知ってた?」

きよ「知らねえ…」

そこに美代子が現れました。

美代子「どうなの?」

君子・きよ「!」

君子「どうなの」ってアンタ、知ってたの?」

美代子「うん。口止めされてたからね」

君子「なんで?」

美代子「きよさんに行ったら、「そんなことしてる暇があったら働け」って言われっからって」

きよ「…」

君子「アタシは?」

美代子「あんたは、言ったら一番自分が張り切るからって」

太郎「…なんだ、これは!くっだらね!」

豊作「んだな。ばかばかしい!無駄だ、無駄」

団員たちは企画をバカにして笑います。

「それに、この日あたりは村が忙しかっぺ」

「誰もやんねえべ、祭りでもねえのに」

豊作「こんなことに使う金があったら、他に使ったほうがよかっぺ?」

太郎「却下ってことだ!三男、ご苦労さん!どうせもうすぐ村を出てくんだっぺ!余計なお世話だ!」

団員たちは笑います。

「みんな、ギリギリで生きてんだからよ、こんなことに誰も寄付しねえど!」

「あははは!こんなことできるわけねえ!」

三男「…確かに…俺はもうすぐ村を出ていくよ…」

太郎「…あ?」

三男「…でも…でも俺はこの村が、奥茨城村が大好きだ!…でも出て行く。農家の三男坊だからね…。俺の居場所はこの村にはねえ…生まれた時から決まってんだ…」

太郎「……」

三男「そんな俺でも、この村が好きだ。俺みてえに大好きなのに、ここにいらんねえやつもたくさんいる。時子みてえに、ここにいたら夢を実現できなくて、ここが嫌なわけじゃねえのに、村を出てく人もいる。それに、みね子の父ちゃんみたいに、この村のこと思いながら東京で暮らしている人もいる。村は、住んでる人間のためだけにあるわけじゃねえよ!!心ん中にずっと村のことを思ってる人のもんでもあるはずだ!余計なお世話だなんて言わねえでくれ……そんなこと言わねえでくれ…なあ兄ちゃん、こんなの初めてなんだ…生まれて初めてなんだ!もうちっとだけ…考えてくれよ…!」

三男は涙をこぼして訴えました。

太郎「…………」

時子「お願いします!」

みね子「お願いします…!」

外で3人の姿を見ていた母親3人も大泣きしていました。

太郎「……話になんねえな…!甘ったれてやがんな…んだから、三男坊はやだわ!腹立つわ…!」

豊作「んだな…」

時子「…なんで!?」

太郎「結局 無責任だ!現実っちゅうもんをちゃんと見てねえ!自分たちのことばっかり考えやがって…!甘ったれが!いいか、三男。おめえ、生まれた時からこの村出ていく運命だとか、おら かわいそうだみたいな顔してっけどな。じゃあ聞くが…生まれた時からここ出て行くことなんかできねえ運命の人間のことは考えねえのか?」

豊作「……」

三男「……」

太郎「あ!?こんないい加減な紙っぺら作って!実現すると思ってんのが、ちゃんちゃらおかしいわ!責任ってモンがねえから、こんなもんでやれると思ってんだ!バカが!」

みね子「やめて!そんなに言わねえで…!」

太郎「黙ってろ!みね子!」

みね子「…」

みね子の心『お父さん…。なんだか私たちは、打ちのめされてしまっています…』

太郎「…いいか、俺たちはちゃんと現実を見て生きてんだ!それがどういうことなのか、教えてやる!なあ、みんな!」

団員たち「んだ!!!」

豊作「んだな…いいか?!この表の見積もりは甘すぎる。桁が違う。会場設営費は1万5000円。チラシつくるのに2000円はかかる。それに、トーチはどうする?これには一体いくらかかっか分かんねえぞ」

豊作「それに、これは警察巻き込まねえと駄目だっぺ。駐在さんに酒でも持ってくしかあんめえ!」

団員「それから、新聞社にテレビに手紙?」「そんなんじゃどうしようもなかっぺ!おい!秀樹!おめえんとこの親戚にNHKに入った人いたんでねえか!?」「おう、いるいる!俺に任せろ!あいつの弱みは握ってんだ!へへ!」「ユニフォームっつうのか?あれも必要だっぺ!」「あと、記念品もいるんでねえか!?俺に任せろ!」

みね子・時子・三男「………」

みね子「それって…」

時子「もしかして…」

三男「…兄ちゃん…」

太郎「…兄ちゃんでねえ。団長だ!!」

三男「…団長…!!」

太郎「やってやろうじゃねえか!奥茨城村、ここにありってね!」

団員「おう!!!」

みね子「やれんの…!?やってくれんの…!?一緒に!!!」

時子「兄ちゃん!」

豊作「寄付ぶんどんのは、俺に任せとけ」

三男「…やったぞ!やった…!」

3人は抱き合って喜びます。

一方、集会所の外では母親たち3人も同じように抱き合って喜んでいました。

みね子の心『お父さん。やりましたよ…やりました!』

太郎「三男!言い出しっぺだ!アンカー走るか!?」

団員「おう!いいぞ!走れ!」

三男「…俺じゃなくて、みね子にはしらせてやってくれ!」

みね子「え?なんで私…??」

時子「東京のお父ちゃんに、元気なとこ見せたいでしょ?」

みね子「!」

太郎「…そっか。んだな、決まりだ。頑張れ、みね子!」

みね子「…うん、わかった!ありがとう!」

みね子の心『お父さん、見ててください。みね子はお父さんのために走ります。奥茨城村は元気です』

つづく

今日のあさイチ受け

いのっち「胸が躍りますね」

有働さん「踊りましたね!」

いのっち「一回、なんだこいつ!って思った人が、いい人になると最高に好きになるよね!」

有働さん「ねえ。でも一個気になったのが、弱みを握られたからと言ってNHKがお伝えするわけではないということを、きちんとお伝えしておきたいです」

いのっち「あるんじゃないですか」

有働さん「ないわ!ないわ、現実!」

いのっち「でも宣伝はしてほしいですよね」

有働さん「いいですから。そもそもニュースバリューとしてね」

今日の感想

また泣きました…(*_*;

ドラマ開始直後からここまで泣かされるとは…泣きながら毎回驚いています。

今日 涙がブワっと出たのは、三男が「余計なお世話だなんて言わねえでくれ」て泣きながら言ったとこでした。ブワーって溢れました、私の涙が(笑)

ほんとだねえ…三男…って思いながら聞いてたら、兄ちゃんの意外な言葉。

「じゃあ聞くが…生まれた時からここ出て行くことなんかできねえ運命の人間のことは考えねえのか?」

…ほんとだね…!みね子は好きで奥茨城にいたいって思ってるし、三男と時子は東京に出ていく側だったから、私もその視点では全然考えてなかったよ!団長!

団長も副団長も、ここにいる青年団の人たちも、ほとんどがその立場なのかもしれないですね。「長男だから」「次男だから」とかで「こうすべき」というのが決められていることって、しんどいですよね。私は経験がないことなので実感はできないけど…やっぱり苦悩を抱えることはあるんだろうなって思います。

団長たちは苦悩を感じたこともあるだろうけど、自分がいるべき場所をちゃんと生きているんですね。

出て行くからこそ聖火リレーをやりたかった三男と、ここにいるからこそ「やってやろうじゃねえか」という兄ちゃんたちの想いがひとつになったのが感動的でした。

兄ちゃんたちの話の持って生き方はかっこよかった~!!!憎いわ~!(笑)

茂じいちゃんが言ってた通りの人たちだったね!

みね子たちの企画書のアラがすぐに修正されてもっと現実的な案もポンポン出て、じいちゃんが言ってた通り、青年団が一緒にやってくれたら百人力だなって思いました!

「畑手伝え」しか言わない三男の母ちゃんも泣いてましたね。みんな いいお母さんじゃないか…!

兄ちゃんたちもかっこいいし…!いのっちも言ってた通り、太郎兄ちゃんのファンになりましたわ(笑)太郎兄ちゃん、初登場の時から感じ悪かったし、ほんときつくて口も悪いし、結構これまでイライラしてたんだけど、まさかこんなかっこいいとは。

有働さんのツッコミは面白かった(笑)誤解されたら困るもんね(笑)

その前にも「駐在さんに酒でも持ってく」と言ってたのもウケました。全部そういう手口でやろうとしている(笑)いや、まあ、でも物事を円滑に進めようと思うと、そういう手筈も必要か(笑)

三男をアンカーにって兄ちゃんが言った時点でも「めっちゃいい兄ちゃんやん!」って感動したんですけど、みね子にってとこで更に感動。

みんな みね子の父ちゃんが失踪したの知ってるのかなあ…?バスの車掌さんがみね子たちの話を聞いてたし、もしかしたら広まっててもおかしくないですね。でも、知らなくても「東京にいる父ちゃんに」という想いは皆 納得してくれるような気もするし、はっきりどっちなのかはまだ分かりませんね。

あと、青年団が協力してくれるって分かって、みね子たち3人軽く抱き合ってましたね。…良かったね、三男♪(笑)

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コメント

  1. 匿名 より:

    こんにちわ。
    私も三男側しか見てませんでした。
    長男は嫌味な態度と思っていましたが、実は、村を出ていく人間への羨望、出ていけない寂しさを振り払って、懸命に村を守っていく誇りに変えていたんですね・・・・・
    物事に絶対はない。自分よがりで一方だけから見るのはいけないと教えられました。

  2. いそまる より:

    匿名さん
    こんにちは!
    私も太郎兄ちゃんの言葉はハっとしました。
    おっしゃる通り、物事は一方から見ていたら分からないことだらけですね。
    朝ドラは本当に大事なことを定期的に気づかせてくれるので大好きです。
    「懸命に村を守っていく誇りに変えていた」というお言葉が素晴らしいなと思いました。
    だから「やるぞ!」と決めた兄ちゃんたちはあんなにかっこよかったのかもしれませんね♪

  3. るんるん より:

    今日は出勤前に見る回でではなかったですね~朝からウルウルしちゃいました(T^T)
    村から出て行かなきゃない人、残らなきゃない人、それぞれの思いが伝わってきた回でしたね。三男はきっと、兄ちゃんの分も東京で頑張るんでしょうね。

  4. いそまる より:

    るんるんさん
    るんるんさんもウルウルでしたか!ひよっこが与える感動…前半からすさまじいですよね…!
    ほんとに、それぞれの思いが伝わってきました。
    「兄ちゃんの分も東京で頑張るんでしょうね」というるんるんさんの言葉にまたウルっときました。
    ほんとですね…!それに、兄ちゃんが苦手なまま東京に行くことにならなくて良かったですね。