夕ドラ(再放送)「カーネーション」第7週「移りゆく日々」第41話 感想

朝ドラ「カーネーション」を再放送で初視聴。不定期で感想を書きます。

初見&予備知識いっさいナシなもので、2度目の視聴をされている方からしたら「それ違うよ~」「その予想間違ってるよ~」などツッコミたくなることもあると思いますが、お許し下さい(笑)

第41話「移りゆく日々5」感想

あらすじ

糸子が洋服の説明のためにデザイン画を描いたところ、それも大評判となり、生地屋はますます大盛況となっていった。糸子は、岸和田でもこれほど大勢の人が洋服を着たがっている現実に気付き、自分の店をやるなら今だと焦る。

糸子は妹たちのためにクリスマスケーキを買って帰る。妹たちは大喜びし、家族のあたたかい時間が流れるが、そこに今日も泥酔している善作が帰って来た。

覚悟を決めた糸子は、善作の許可がもらえずとも年明けから小原洋裁店を始めることを告げるが、善作は激怒し糸子を殴りつけた。糸子は、しばらく善作に会うのを避けたいと泣きながら家を出る。

神戸の祖父母の家に行った糸子だが、祖父母はすっかり年老いており、神戸の家のいろんなことが変わったことを感じる。


なんちゅう回や…………。すごかったです……。ただただ、すごいと思いました。今日の15分に、いろんな感情があったし、見てる私もいろんな感情で胸があつくなりました。

お父ちゃんが糸子の洋裁を応援しているのかと思った時期もありましたが、最近のお父ちゃんは酔っ払ってばかりで、洋裁屋を反対しているような節もあって、私にはお父ちゃんの意図がよく分かりません。今もハッキリわからないんですが、お父ちゃんが今も「主」として必死にもがいているのかな…というところを感じました。もともとお父ちゃんは不器用な人なので、うまくもがくことも出来ずにお酒に逃げてしまっているのかな、と…。

糸子の「今はうちの方がよっぽどこの家支えてるんや!」の言葉はきつかったと思う…。私は、9話でお父ちゃんが地主さんとの会話の中で見せた家族を思う表情がすごく印象に残っていまして、お父ちゃんが不器用なりに主として必死に…それはもうめちゃくちゃ必死にやってきたことがちゃんと分かっているので切ないです。

今日のでお父ちゃんが今も苦しんでいることは分かったつもりなんですが、お父ちゃんの真意が私には計り知れなくて、これからどうなっていくのか早く見たいです。単純に「商売を勉強しろ」「勉強できたな、ハイ、じゃ独立しよか」という流れとは違うみたいですね…。どうなるんやろう…。

一方で、お父ちゃんが言うような「商売人」として成長できたのかは分からないけど、「洋裁屋をやるなら今だ、この風に乗らないといけない」と考えた糸子はきっと間違ってない。

「なぐりたいんやったらなぐったらええ。けど、商売だけはうちがしたいようにさせてもらう!」

糸子の覚悟がすごい…。お父ちゃんが泣きじゃくる声を聞いてしまったり、お父ちゃんと仲良くしていることがあっても、糸子にとってお父ちゃんはやっぱり主であり絶対的な恐ろしい存在。その恐怖を乗り越えて、自分の意見を言い、その言葉に責任を持とうとしている糸子は本当にすごい。「洋服をつくりたい」という夢のためだけではなく、家族を支えるためでもある糸子の覚悟。この若さでここまでの覚悟を持っている朝ドラヒロインを私は初めて見た…。(あ、「べっぴんさん」は若くして子供を産んだので覚悟を持っていたはずですが、描き方はどうにもフワフワしてたし、結構まわりに助けられたりしてたしね…)

糸子の顔に、お父ちゃんの指の後が残ってました。衝撃…。このシーン、本当に叩いたんですよね。(再放送にあたって放送された「カーネーション同窓会」という特別番組をチラっと観た時に、実際に叩いたというエピソードを聞きました。ちなみに、「あかん、これ見たら多分ネタバレだらけや」と思ったので、その他は見ないようにしましたので、ネタバレ見ずに視聴してます。録画はしてあるので、全話見終えたら視聴しようと思ってます)

恐くて泣きじゃくる妹たち。お父ちゃんが潰したケーキを「へちゃげただけや」と明るく努めて「よう買ってきてくれたな…」と涙をこらえるおばあちゃん。「あんたが一番にお食べ」と声を震わせて糸子にケーキを渡すお母ちゃん。

私は一体なんの感情で泣いているのか分からないまま、めちゃくちゃ泣きました。おばあちゃんとお母ちゃんは一体どんな気持ちだったんだろう。正直、私には考えがおよびません…。けど、この2人はきっと善作お父ちゃんの気持ちも糸子の気持ちも分かっているので特につらい立場なんじゃないかな…。糸子に何度も「おおきにな」と繰り返す姿、とにかく泣けました。なんちゅうシーンや……ほんまにすごい……。

続いて、神戸の祖父母の家に行った糸子が感じた祖父母の老いと、タイトル通りの「移りゆく日々」の描写…。めちゃくちゃ切なかったです…。主人公である糸子の生命力が、キラキラ輝いてどんどん溢れていく反面、おばあちゃんたちの生命力は…もう溢れていくことはない……。この世に生まれた者は、この呪縛を解くことだけはできないんですよね……。

あんなにおしゃべりで明るかったおばあちゃんの耳は遠くなり会話もままならず、あんなにかっこよくて頼りがいがあったおじいちゃんは一言も発さず動かず………。

「なんちゅうか…この家の主は、もうおじいちゃんらとちゃうんやと思いました。この人らは、うちを守ってくれる人やのうて、うちが守っちゃならあかん人らになったんや。ここはもう、うちが甘えられる場所はない……」

なんて切ない、なんとも言葉にできない感情を描くんだ…このドラマは……。時間というのは…なんて正直で酷なんだろう。これはまぎれもない現実ですね…必ず、誰の身にも起こることで……。糸子と神戸の祖父母のシーン、すごく好きでした。すごく好きだったからこそ、まるで自分の家族に対する心境のように胸がキュッとなる感覚でした。

祖父母の家が、もう祖父母の家でなくなりつつある。

同時に小原家も移り変わりつつあるってことでもあるんですかね…。お父ちゃんもきっと老いや商売の難しさの中でずっと今も必死にもがいているんでしょう……。

なんかね、必死に絞り出して感想を言葉にしましたが、ハッキリ言って言葉にできない気持ちでいっぱいです。私には、この感情をうまく文章にする力がないです。おはずかしい。とにかくすごかった。

それから、毎度言っていることですが、今日にいたるまで積み重ねがとてもしっかりしているので、全てを受け入れてドラマに入り込ませてくれることが本当にありがたいと感じました。神戸のおばちゃんがちょっとした夏風邪で心配になるほど体を壊した時のこと、きっかけは「ミシンを使いたい!」だった糸子が家のためを思って仕事をするようになったこと、お父ちゃんが不器用ながらも必死にやってきたこと、いつも家族を見守ってくれているお母ちゃんとおばあちゃんのこと。すべての日常が今日につながっていました。今日のことも、これからの日々につながっていくんだろうと思います。もっと先には、糸子自身が生命の衰えを感じる日もくるだろうし……。

ほんとに、このドラマを再放送で見ることができて良かった…。

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