夕ドラ(再放送)「カーネーション」第11週66話、第12週67話 感想

朝ドラ「カーネーション」を再放送で初視聴。不定期で感想を書きます。

初見&予備知識いっさいナシなもので、2度目の視聴をされている方からしたら「それ違うよ~」「その予想間違ってるよ~」などツッコミたくなることもあると思いますが、お許し下さい(笑)

夕ドラ(再放送)「カーネーション」第11週 第66話「切なる願い6」 感想

あらすじ

昭和18年(1943年)4月。

善作の体は随分回復し、起きて日常生活を送れるほどになった。

糸子の長女・優子は小学校に入学。善作は優子の制服(糸子が縫った)を嬉しそうに眺める。しかし、「すぐに大きくなるから」と言って大き目のサイズで作った糸子に対し、善作は文句を言う。糸子が「ヨレヨレ寝とってくれるくらいが大人しくてちょうど良かった」と思わず愚痴ってしまうほど、善作は元気になってくれた。

そんなある日、木岡のオッチャンが石川県にある温泉の話をしてきた。善作は乗り気になり、皆で行こうと言い出す。

無理をさせたくない糸子は温泉行きを止めようとしたが、善作が地図や旅行の本を枕元に置いて幸せそうに眠っている寝顔を見て、決心がゆらぐ。

糸子がどうするべきか悩んでいると、知らぬ間に善作が衣料切符の仕事を再開していた。しっかり動いている善作を見て、糸子は「無理やり止めさせる方がええことないかも…」と思い、旅行行きを反対しないことにした。

そして糸子は、せめてものお守りとして、お父ちゃんの新しい国民服を縫い上げる。

旅行に出かける朝、善作は自慢げに新しい国民服を着る。木岡たちが褒めると、善作はとても嬉しそうだ。

出かける間際、善作は糸子に国民服の御礼を言おうとする。しかし、不器用な善作はなかなか「ありがとう」と言えない。糸子も「お父ちゃんに御礼なんて言われるとこそばゆい」と苦笑いする。

糸子が、大事にとっておいたお酒を水筒に入れて渡すと、ここでは素直に「おおきに」とすぐ御礼を言う善作であった。

善作は、仲間たちと共に楽しそうに出かけて行った。

その日、仕事をしていた糸子は、帳簿(?)に善作の字で「オハラ洋装店 店主 小原糸子」と書かれているのを見つける。糸子は初めて善作に認めてもらった気がした。

その夜、夜遅くに電報が届いた。『ゼンサクキトク スグコイ ヤマギワオンセン』

糸子はそのまま膝から崩れおちるが、必死に落ち着こうとし、何をすべきか考える。朝一番に列車に乗れるように今のうちに旅館の住所を聞いておこうとして木岡の妻・美代を訪ねようとすると、美代が何やら茫然とした様子で外に出て来た。美代は、温泉にいるはずの善作が家に現れ、「糸子をよろしゅう頼む」と言ったと話す。

直後、糸子も善作の幻を見る。善作は糸子の方を見て微笑んでいた。

糸子は雨の中、「お父ちゃん 行かんといて」と何度も叫ぶ。

糸子『昭和18年4月27日。享年59でした』


感想

なんで………!!!!!!!!!!!!

なんなん、これ…!!!!!!!!!!

もうあかん…もう見れへん……!!!もう無理…!!!!!

信じられへんくらいに泣きました。嘘やろ…!?嘘や言うてよ!!!!!!

……って気持ちでした……。

お父ちゃんが亡くなったことについては、この話を見終えた時点では悲しさと信じられないと言う思いしかありませんでしたので、続けて放送された67話の感想で詳しく書きます。

糸子とお父ちゃんのこのやりとりがすごく良かったです…。

善作「なんや、ごっつええなあ…ぬくいし…。まだ、お前にちゃんと言うてなかったし…礼や、服の…」

糸子「…ええよ、お父ちゃんに礼なんか言われたらこそばゆいわ。あ、そや、コレ」

善作「なんや、お茶か?」

糸子「お茶ちゃう。お水や。お父ちゃんの大好きな、お米でできたお水!」

善作「! お、お前、まだこんなん持っとったんけ?」

糸子「とっといたんや」

善作「お、おおきに!おおきにやで、糸子…!おーい!ごっつええ餞別もろたで~!」

糸子「…言えるやんか、「おおきに」って」

すごく、2人らしい。お父ちゃん、こういう時 素直に言えないんですよね。そういう不器用な人なんですよね。お酒では御礼をすんなり言っちゃうところが更にお父ちゃんらしい。本当に愛おしいです。愛おしくてたまらない。

なのに…まさかこんな展開になるとは……。

あと、お父ちゃんが糸子の長女の優子をめちゃくちゃ可愛がってるのも印象的でした。糸子が優子の髪を切りたいと言ってもお父ちゃんが猛反対。糸子があんまり女の子らしく育たなかったから(下の娘たちも、料理苦手キャラだし、女らしさはなさそう)、孫には女の子らしく育ってほしいのかな。

小学校に通う糸子を見送る時のお父ちゃんのセリフ。「行っといで~。ほんですぐ帰っといで~」が微笑ましくてウケました。それを聞いたお母ちゃんもおばあちゃんも幸せそうに笑ってました。(もしかしてアドリブかな…?)……こんなに元気やったのに…。

とにかく、「嘘やろ?嘘やろ?なんで。なんで。なんで。」そればかりでした。

2話連続放送でしたので、このまま次の話に突入。(ありがたい…)

夕ドラ(再放送)「カーネーション」第12週 第67話「薄れゆく希望1」 感想

あらすじ

旅行先で急逝した善作のお骨を持って、木岡たちが帰って来た。

糸子たちはそれぞれ涙を流し、特に千代は善作のお骨を抱いて泣き続ける。

お酒を飲んだ後に風呂に入ったことが悪かったようだ…。木岡や木之元は、糸子たちに土下座して謝罪する。糸子は、お酒を持たせた自分が悪かったのだと話す。

糸子は、立派なお葬式を出すことを決めた。

通夜当日。

近所の女性陣が数人手伝いに来たのだが、台所に入った女性たちは、小原家に食べ物やお酒がたくさんあることに驚き、「闇ちゃうか」とヒソヒソ話をする。

通夜には、地主の神宮司の娘や、木岡の弟も来てくれた。そういった人々から、自分が知らない善作の話を聞いた糸子は、「皆が優しくしてくれるのは、お父ちゃんが皆に優しかった証拠」と感じる。

木岡の妻・美代は、善作の幽霊を見た話を聞かせてくれた。幽霊なのに、美代のご機嫌をとることを言った後は糸子の心配ばかりしていたという「善作そのもの」な話を聞き、妹たちは思わず笑ってしまう。

泣き疲れて2階で眠っていた千代が、遅い時間に降りて来た。残っている親しいご近所さんに挨拶をし、祭壇の前で泣きながら眠ってしまった糸子の頭をなでる。


感想

今日 放送の66話、67話。苦しくてたまりませんでした。

お父ちゃんが元気になってくれていたので、まさかこんなことになるとは思いもしませんでした。私が神様で時間を戻せるなら、あの火事の前に戻してあげたい。どうか戻してあげたい。あんまりです……。ものすごく大泣きしました……。

ただ、この67話を最後まで見て、寂しいけれど、少し違う心境にもなりましたので、それは最後に書きます。

お父ちゃんの死因は、お酒を飲んだ後にお風呂に入ったことで急変してしまったみたいですね…。医学的なことは分からないけど、飲酒後のお風呂は危ないって言いますよね……。

木之元のおっちゃんは「今 風呂入ったら危ないでって止めた」と言い、木岡のおっちゃんは「嘘つくな。お前止めたりなんかしてへん。わしらもさんざん酔って、なんも考えんと風呂についていっただけやないか」と言い、2人は激しく言い合いになりました。

木之元のおっちゃん、ショックが大きすぎて、記憶があやふやになってるというか…「嘘」やなくて、自分は止めたんやって思い込みたい気持ちがそうさせてるんやろうな…。それを正直に言う木岡のおっちゃんは「悲しみをわしらに向けてくれたらええ」って思って言ってくれてるんやろうな…。それぞれがほんまに悲しんでくれてることが痛いほど伝わりました…。

それに対し糸子は「お父ちゃんがお世話になりました…。元はちゅうたら、うちが持たせた酒や。うちの失敗や。おっちゃんらには迷惑かけて申し訳ないことでした」と、大粒の涙を流して頭を下げます。(おっちゃんらは「糸ちゃんのせいとちゃう」と糸子をかばってくれました…)

糸子は……なんちゅう強い子なんやろう……。勝さんがおらんくて、お母ちゃんが泣き続けるばかりで、糸子かて悲しいのに、こうして対応せなあかん…。葬式をやるかどうかも自分が決めなあかん。糸子の今にも崩れそうな強さがたまりませんでした。

神宮寺さんの娘さん、木岡の弟さん、それぞれの「善作さん話」が良かった…。糸子が知らんお父ちゃんの顔でしたね。

神宮司さんの娘さんは、12話に一度登場していました。その時の彼女は「そやかて嫌やわ。小原のおっちゃん、うちの顔見るたびに「べっぴんさん べっぴんさん」ってお世辞ばっかし言うんやもん」と自分のお父さんにぐちっていました。口ではそう言っていたのに、実は「お世辞と分かっていても嬉しかった」のだと糸子に話してくれた娘さん。わざわざお通夜に駆けつけてくれるほど、彼女にとって善作お父ちゃんは特別な人だったんですね…。

木岡のオッチャンの弟さんは、「景気がいいからお父ちゃんたちにいつもおごってくれていた人」…と、糸子は思っていましたが、「世話になったのはこっちや。借金で首がまわらんようになった時に、善作さんが親身になって助けてくれた」と聞かせてくれました。しかも、軍服の仕事をしていて景気がいいから、もし糸子が困った時にはいくらでも仕事下ろしたるから…と糸子のことを気遣ってくれました。

この2つのエピソードはあったかい……大泣きでした。

お父ちゃん…ほんっまに不器用で、どうしようもないところも沢山あったけど、ほんまに心根のあったかい人でした。お商売のこともあって「べっぴんさん」とかお世辞言うたのかもしれんけど(お世辞と言いきってしまうのも神宮司さんの娘さんに失礼ですが・笑)、それをしっかり貫き通したことは娘さんの心をあったかくしていました。景気の良い木岡の弟さんにおごってもらってたのも、まさか「世話になったのはこっちや」なんて言葉が出る関係やったとは思いもしませんでした。娘の知らんこともたくさんあるお父ちゃんの「人生」を感じました。

「みんなが優しい。それは、お父ちゃんが皆にやさしかったから」と、みんなにもお父ちゃんにもちゃんと謙虚な気持ちで感謝できる糸子もやっぱり素晴らしい…。本当にあったかいです…。

幽霊となって出て来たエピソードもね、なんというか…「突然の超フィクション」なのに、ものすごく大泣きました。朝ドラでは幽霊エピソードが意外に多いですが、「ちゃんと現実的にしっかりと作り込まれているドラマ」である程、突然のフィクション感に違和感を感じないというか、むしろ素晴らしいものに感じる傾向があるように思いました。(あさが来たの最終回もほんまに良かった…)…ですが、ネット情報によると、幽霊エピソードは実話らしいです…!ええ……!?びっくりです……。

「糸子をよろしゅう頼む」と糸子の心配ばかりしていた幽霊お父ちゃん。なんだか目に浮かぶようです。自分が家を出て糸子が洋裁屋を開くことを許した時も、ご近所さんに同じように糸子のことをお願いしてたんですよね。糸子が見てへんとこで糸子を心配してくれる。そのためには、家では頑固親父ぶってるあのお父ちゃんが周囲におべっか言うたりして…。……ええお父ちゃんやなぁ…。

泣き疲れたお母ちゃんが糸子に毛布をかけ「お母ちゃん」に戻っているのも良かった…。今にも崩れそうな中で必死に頑張った糸子だけど、やっぱりお母ちゃんはそんな糸子を包み込める人なんですよね…。普段は頼りないお母ちゃんなのに、こういう時は「お母ちゃん」。なんて言うんですかねぇ……人物描写の奥行というか…深みの付け方が素晴らしいなと思います。

なんかね…お父ちゃんが亡くなったことが本当につらくて、もうドラマ見れないくらいの気持ちになりました。大やけどがあってお父ちゃんが小さく見えた時もつらかったし…。

けど、糸子がしっかりしたお葬式をひらいてくれたおかげで、私もひとつ気持ちの区切りをつけられたのかなって感じがしました。

この話の最後の方はには、「ああ…お父ちゃんは、そんなに後悔せんと、笑って天国に行ったかもしれんな…」って思いました。

糸子を「店主にふさわしい」と思えるくらいまで見届けられた。

それでも心配なところはご近所さんに最後のご挨拶もできた。

一番かわいがっていた孫の小学校入学も見れた。

やけども回復して、完全回復とはいかずとも、家族や仲間たちと元気な日々をまた過ごせた。

娘が作ってくれた自慢の洋服を着て、長年の気の置けない仲間たちと旅行に来て、久しぶりに大好きなお酒を飲めた。

もしかしたらお父ちゃんは「まあ、いろいろあったけどな、わしは、こんでええわ!ええ人生じゃ!」と笑ってるような気がしました。

現に、糸子が見た幽霊のお父ちゃんは笑っていましたし…。

本当にものすごく寂しいし、できれば元気で長生きしてほしかった。でも、「お父ちゃん、笑ってるかもしれんな」とも思える形でした。

ちゃんとお父ちゃんの死と向き合う優しい回を1話つくってれたこと、大好きなだんじりで はしゃぐお父ちゃんの笑顔の写真をチョイスしてくれたこと、この辺りは制作さんに感謝です…。愛に溢れとる……。

こんな大事な回の感想を書くのが遅くなって、待っていてくれた方がいらしたらすみませんでした。なんというか…書けませんでした。感じたことが大きすぎて、どこを文章にしたらいいのかもまとまらず…。こうして感想を書きましたが…書いた以上に深くて大きなものをもっともっと心で受け取ってるような気がします。カーネーションはほんまにすごい……。なんやろう、この胸がいっぱいになる感覚…すごい…。この作品を知らないまま死ななくて良かった…。

関連記事
「カーネーション」全記事一覧

「カーネーション」年表

スポンサーリンク
スポンサーリンク大
スポンサーリンク大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加