夕ドラ(再放送)「カーネーション」第12週 第71話~72話「薄れゆく希望」(6月26日放送)感想

朝ドラ「カーネーション」を再放送で初視聴。不定期で感想を書きます。

初見&予備知識いっさいナシなもので、2度目の視聴をされている方からしたら「それ違うよ~」「その予想間違ってるよ~」などツッコミたくなることもあると思いますが、お許し下さい(笑)

第71話「薄れゆく希望5」

あらすじ

昭和19年(1944年)4月

いつも糸子に銃後の守りを説いていた婦人会の支部長の息子が戦死し、葬式行列が出た。糸子は静かに手を合わせる。

八重子はこの春から、オハラ洋装店で働くことになった。安岡髪結店はパーマ機を供出させられ、店を閉めた。八重子の目下の悩みは、長男の太郎が海軍に行きたいと言っていること。国の戦争教育は子どもたちに大きな影響を与えている。

ある日、糸子の元に珍しく奈津から連絡が入り、2人は久しぶりに再会する。糸子が知らぬ間に奈津は料亭を閉店しており、店と土地を1万(ものすごく大金)で買わないかと言ってきた。糸子が事情を聞くと、奈津はこのご時世の中でお商売をしているうちに1万円もの借金を抱えたことを言いづらそうに話した。困った奈津は思い付く限りのお金持ちに話を持ち掛けたが、「余裕がない」と全員に断られたと言う。糸子はなんとか奈津を助けたいと思うものの、そんな大金の前になすすべがない。しかし奈津は「商売の話をしただけ」であり、糸子に助けを求めたわけではないと言うのだった。

奈津と別れた後、糸子は神戸の祖父母に奈津の料亭を買わないかと話を持ちかけてみたが、そんな余裕はないと断られてしまった。

悩んだ糸子は、経理担当の昌子の反対を押し切り、奈津を縫い子としてオハラ洋装店で雇用することを決める。なんとか奈津を助けたいのだ。

しかし、奈津は母親を連れて夜逃げした後だった。店と土地は軍事工場に安く買い取られ、少しの着物や家具を置いて、奈津は消えた。

糸子は、誰もいない家に向かって泣きわめくのだった。


感想

奈津…奈津………!

この2人の友情がこんな形になるなんて………なんちゅう酷な展開……

糸子が「なんでそんなに借金する前になんとかせえへんかったんや」ということで奈津を責め、奈津は「助けてくれなんて頼んでない」と強がりました。…なんちゅうか……奈津は気高いな……。八重子さんも言ってたけど、ある意味、奈津は糸子以上に一人で必死に歩いてきたんだろうと思います…。弱音を出せない子だから。なのにこんな結果になってしまうなんて、つらすぎる…。

もしかしたら「糸子に店を買ってもらうなんて無理だろう」って分かってて言ったんじゃないかなと思いました。勝さんの浮気が分かった時に糸子が奈津に会いたくなったように、奈津も追い詰められた状態で糸子の顔が浮かんで、もしかしたら単に「会いたかった」のもあったのかなって…。でも……「もし買ってもらえたら」…という最後の希望も実際あったんだろうな…。「いつもの奈津」として強がりを言って糸子を追い返した後の力なく座り込む奈津の姿は、そういう色んな思いで「最後に」糸子に会い、「もう終わりや…」と全ての希望と気力を失ったように見えました。

糸子が昌ちゃんが止めるのも振り切って、奈津を雇用しようとしたのは良かった。なんとか助けたい、奈津がどんだけ意地張って嫌がっても絶対うちに連れてくるっていう気持ちで走り出したはず。なのに、まさか奈津がいなくなってしまっていたなんて…。

糸子は「昨日、その場で「奈津を雇う」って決めて連れてきてたら」って自分を責めるだろうな…。

あ…そうだ、冒頭の婦人会の支部長さん…。

60話の感想で、この支部長さんのことを書きました。「自分の息子が戦死しても誇らしいと言えるのか~!…でも、この人は息子が戦死してもそう言うのかもしれない」という感想でした。実際 この人にも息子がいたんですね…しかも戦死してしまって…。なんか私が「息子が戦死しても~」とか言ってしまったせいでこうなってしまった感覚がして申し訳ない……そんなきつきことを言うもんじゃないなと、なんか反省です………(涙)

ドラマとして、時にコミカルに この時代の理不尽を思い知らせて来る役どころの婦人会さんでしたが……彼女たちにも人生があるんですよね…。そしてきっと、息子さんが戦地に行ったからこそ、自分は自分にできることをして息子を支えたいと思ってたんだろうな…。うん……支部長さんの視点になってみたら、また少し違う見方ができるかもしれない…。…戦争が全て悪いわ……。こんな悪いのに、なんで戦争はなくならへんのや…………。

第72話「薄れゆく希望6」

あらすじ

昭和19年(1944年)9月

街の若い男たちが戦争にとられてしまい、今年のだんじり祭りは中止せざるをえなくなった。木之元のオッチャンたちは、だんじりが大好きだった善作の仏前に報告し、謝罪する。糸子もだんじりが無くなることを悔しく思う。

子供たちは学校で人の殺し方や自分の死に方ばかりを教えられ、国民は服に名札をつけることを決められ、まるで「いつ死体になっても良い準備」だと感じる糸子は、この情勢に嫌気がさしていた。

糸子の次女・直子は、「来年は自分がだんじりを引く!」と張りきり、糸子は嬉しくなる。

ある日、八重子の様子がおかしいと感じた千代(糸子の母)は、糸子に「八重子さんに話を聞いてあげたら…?」と頼んだ。しかし、ちょうど縫い子たちのミスが続いたこともあってイライラしていた糸子は、忙しいと言って八重子と話をしなかった。

外出していた糸子の妹・光子は、オハラ洋装店の裏手に一人でポツンと立っている勘助を見つけ、思わず駆け寄る。勘助が光子に「久しぶりやな」と笑ってくれたので、光子は嬉しくなった。勘助はオハラ洋装店の裏の窓から、仕事中の糸子を微笑みながら見つめていた。

勘助「糸やんも…元気そうやな…。…みっちゃん、糸やんを、よう助けちゃってな」

光子「…糸子姉ちゃんに…会わんと行くん……?」

勘助「……会いたいけどな……、俺にはな、資格がないんや…もう…。そやけど、それも、やっと終いや」

光子は何かを感じ取った。

勘助と別れた光子は、力なく店に戻り、泣き始める。糸子が声をかけるが、光子は話そうとしない。そんな光子を見た八重子は、光子が勘助に会ったのではないかと感じ、今日が勘助の出征日だったことを話し始めた。

勘助が来ていたことを知った糸子は、店を飛び出し、勘助を追いかけて走る。

しかし、その頃 勘助はもう列車に乗って街を去っていた。

1か月後、勘助は戦死した。勘助の葬式行列では、先頭に立つ玉枝が勘助の遺影を持ち、じっと一点を見つめて歩いていた。糸子は心の中で何度も勘助の名を呼び、涙をながす。

糸子「勘助…勘助……勘助………」


感想

勘助―――――――――!!!!!!!!!!!!!!

これはあかん!もう耐えられへん!!!!!あかん!!!!もう……もう耐えられへん…………。

1回目見た時は、信じられないことに涙を流しつつも事態を受け入れられなかった感じでした。感想を書くために2回目を見た今は、涙が止まりません。

勘助がかわいそうすぎる…玉枝オバチャンも…。なんでこんなことに……。

勘助、ほんまに優しい子でした。普通の世の生きられてたら、気は弱いけど、皆に愛されて普通に幸せを生きられる優しい子でした。なんでこんな目に合わなあかんの………。玉枝おばちゃんだって、ずっと女ひとりで必死に生きて来たのに、なんでこんな目に………。もう…つらすぎる………。

勘助が裏の窓から糸子を見てた時…勘助、嬉しそうに笑ってましたよね…?糸子が元気で生きていることを嬉しく思ってくれる勘助、糸子がこれからも元気であることを願ってくれる勘助。勘助は1度目の戦争で「心をなくした」という程の経験をして、それから3年経っても、糸子たちの前に現れることもありませんでした。ご近所さんなのに姿が見えないって、もう…どんな日々だったのか、どんな精神状態だったのか、想像を絶します。そんな中でも、きっと糸子のことを気にかけてくれていたから、光子にあんなことを言ったんやろうな…。糸子が良かれと思って喫茶店でサエに会わせた気持ちも、分かってくれていたんだと思いました…。玉枝オバチャンが糸子に厳しいことを言ったことも、勘助はつらかったんやろうな……。勘助は、ほんまに優しい子やったから…。

小さい頃、友達と一緒に糸子をからかってたけど、糸子が川に流された時に一番に助けに入ったのは勘助やったことを思い出しました。へたれの勘助と言われるくらい気が弱いけど、糸子を助けるために川に飛び込むなんて、そんなことなかなかできひん。勘助はほんまに優しいんや。優しさからくる強さは持ってる子やったんや。…そやからこそ、戦争という悲惨な現実が勘助には誰よりもきつかったんやろうと思います……。こんな優しい子がなんでこんな目に合わなあかんの……なんで………

最後、列車に乗って生まれ育った街が夕焼けの染まる景色を目に焼き付けるように見ていた勘助がかなしすぎる…。勘助の口元が動くのですが、ネットで見た意見によると、おそらく「さよなら」とつぶやいているようです…。

戦争の現実をすでに経験していて、また行かんあかん勘助は、もう「死ぬ気」「死にたい気」で行ったんですね………。もしかしたら、「人殺すくらいなら」という気持ちもあったのか……。勘助の最後は、戦ってて死んだ…というより、自分から死にに行ったのではないかと思えてきます…。1度目の戦争で勘助に何があったのか、この数年どうしてたのか、何があって死んでしまったのか、それらが一切はっきりと語られていません。

優しい勘助がどんな思いだったか、想像しきれへんけど、胸がはりさけそうです。

拍手メッセージで「今後 容赦ない展開になる」という趣旨のことを教えていただいてましたが、まさに「容赦ない」です………。つらいです……。

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