朝ドラ「カーネーション」を再放送で初視聴。不定期で感想を書きます。
初見&予備知識いっさいナシなもので、2度目の視聴をされている方からしたら「それ違うよ~」「その予想間違ってるよ~」などツッコミたくなることもあると思いますが、お許し下さい(笑)
第107話「自信4」
あらすじ
糸子(尾野真千子)の思いに反し、オハラ洋装店では筒型のサックドレスの注文が相次ぐ。どうしてもサックドレスがよいと思えず、糸子は八重子(田丸麻紀)に世の中に遅れを取る不安を訴える。予想どおり糸子がデザインした服は売れず、北村(星田英利)に頭を下げることに。夏休み、直子(川崎亜沙美)が源太(郭智博)たち同級生を連れて帰省してくる。その奇抜な格好にどぎもを抜かれ、糸子は若者との違いをまたも痛感する。
(YAHOO!テレビGガイドに掲載されているあらすじを引用)
感想
悩む糸子
自分が「大阪では流行らない」と断言していたサックドレス(トラペーズライン)が大阪でも流行。糸子は「読み間違えた」と落ち込みます。
北村さんの店の商品化も、もう進んでいたんですね…。
でも糸子が一番不安なのは、商売で読み違えをしたことや損失のことではなく、「若者が目を輝かせているサックドレスを、自分はどうしても良いと思えないこと」…。
特にデザイン系の仕事をしていたら、絶対こういう日が誰にでも来るんちゃうかな…。糸子も表面的には、お客さんに合わせて「サックドレスな。任せといて」と笑っています。悩んでいる糸子に「なんとなく分かるなぁ…」と思う一方で、「自分は全然良いと思われへん」というものでも作る・売る・笑うということができる糸子について「商売人になったなぁ」と感心しました。
若い時の糸子なら、時代の最先端の感性を理解することはできたけど、違うと思うもんに愛想笑いすることはできひんかったと思います。歳をとって得たものの、失うものもありますね。
この、生地購入~北村さんとタッグを組む一連の流れは、糸子の読み間違いによりもっと大きな出来事になるのかと恐れていましたが、物語上は案外サラっと終わっていきました。大きな出来事というより、糸子の人生の通過点って感じ。こういう不安や失敗も含めて、糸子はオバチャンになった今も勉強しながら頑張ってるってことが伝わりました。
かっこいい北村氏
今日の北村さんは、悔しいかな、かっこよかった!!
糸子の読み間違えによって在庫・負債を大量に抱えることになってしまったのに、糸子を責めませんでした。北村氏なら、めっちゃくちゃ糸子を責めるやろうと思ってたので驚きました。商売してたらそういうこともあるんかな…北村さんも、ちゃんとしたお商売人なんやなぁ。
直子
ド派手になった直子が登場!予告でチラっと映ってたましたね。ド派手になって~!さすが、着るものは自分を表すと優子に啖呵きってただけのことはあります。
さすがの糸子も茫然としてましたね(笑)自分の娘に向かって「お化け」って(笑)
直子は優子と違って、岸和田弁は変えてないみたいでした。…かっこいいかも。
立体裁断
糸子が若い頃に、時間短縮のために編み出した裁断方法。「立体裁断」っていうんですか~!
糸子はずーっと当たり前にやってきたけど、日本にはそういったものはこれまで無く、つい最近 海外から来た有名デザイナーが実演し、日本の洋裁学校でも習うものになったとのこと。
…糸子すげぇぇぇぇ!!!!!!知らずに最先端やったんやん!!かっこいいよぉぉぉ!!!さすが、我らが糸子!!!!
老いを感じるところもあり、自分で磨いてきた衰えない実力もあり、「糸子が生きている」ことを感じる感覚でした。
立体裁断を直子の男友達に披露している糸子のことを、じっと見つめていた直子は、どういう心境なんでしょうか。改めて、お母ちゃんのすごさを知った…って感じ…?
第108話「自信5」
あらすじ
昭和34年。アイビールックが流行し北村(星田英利)は早速、糸子(尾野真千子)に見せびらかすが相手にされない。優子(新山千春)が卒業し、店を継ぐために戻ってくる。糸子は、優子に恋人の悟(内田滋)を紹介される。しかし仕事を紹介してほしいと頼られ、突き放して2人を見守ることに。優子は店での修業を始める。一方直子(川崎亜沙美)は、独り下宿で風邪をひいて寝込む。そこに思いがけず千代(麻生祐未)が現れる。
(YAHOO!テレビGガイドに掲載されているあらすじを引用)
感想
アイビールック
流行り出した男性ファッション「アイビールック」。これって、「べっぴんさん」で栄輔さんが売り出してたファッションですかね!?
洋服のことを聞かれてるのに、男性モデルの容姿にしか興味がない経理の恵さんが傑作でした。好きなものがハッキリしてるのは良い事です(笑)
大阪に帰って来た優子
東京の学校を卒業した優子が、オハラ洋装店を継ぐために帰って来ました。相変わらずかわいい…。
優子が結婚相手をつれて来ようとしてるのに、一人だけなにも分かってない鈍感糸子がかわいい。もともと恋に鈍感だったところは、今も変わってないのね(笑)。仕事のことばっかり考えてて興味が薄いのもあるんかな。
対して、誰よりも早く勘付く千代お母ちゃんも相変わらず(笑)。よかったね、お母ちゃん、原口先生とは何もなくて(笑)
そういえば、私は安岡美容室の長男・太郎と優子が結婚するもんだと予想してたんですが、はずれました。太郎はもう結婚したらしいので。そうだと思ったんだけどな~。
優子は主席で学校を卒業したけど、岸和田でのお商売はイチから学ばないとだめですね。土地柄に合わせるっちゅうのも、お商売には大事なことやと思います。頑張れ、優子。
東京の直子
熱が下がらなくて不安な中に、千代お母ちゃんが現れ、子供のように「おばあちゃ~ん…!」と泣きじゃくる直子が良かった~!
糸子の神戸のおばあちゃん・千代お母ちゃんの実母である貞子さんのお話が出ましたね。やっぱり、もう亡くなっていたんですね…。皆に愛されて穏やかに亡くなられたんやろうと思います。おしゃれで可愛らしいおばあちゃんでした。
実母・貞子おばあちゃんのことを懐かしく語って涙する千代お母ちゃん。直子は「うちには、(千代)おばあちゃんがおったら十分や」と言いました。
自分が覚えてない亡くなった人の話されても「ふーん」って感じやろうに、千代お母ちゃんの気持ちも大切にして話を少し合わせてくれた直子の優しいところに感動。
直子「おばあちゃん…長生きしてな…」
あかん…泣く!号泣や…!!恥ずかしそうに顔を背けて言う直子がまた優しくて可愛くてたまりません。
主人公を挟んだ「おばあちゃんと孫」の関係を、ここまで丁寧に優しく描いてる朝ドラを見るのは初めてちゃうかなぁ…。なんて素敵なんやろう…。このシーンで感じた感覚は、これまた言葉にするのが難しいです。そういえば、かなり前、幼い直子と千代お母ちゃんが布団を敷きながら他愛もない話をしてたシーンも、理由もよく分からないまま、その温かさに涙が出てきました。
亡くなった貞子おばあちゃん、松坂のおじいちゃん、ハルおばあちゃん。皆優しくて、糸子を大事にしてくれました。でも、世代が違う直子にとって大切なのは今自分をとても大切に可愛がってくれる千代おばあちゃん。生きてる皆にそれぞれ、大切に思う人がいて、大切に思ってくれる人がいる。「人生」を感じるあったかいシーンでした。
ほんまにこのドラマは…人が生きていくということを上手に描くなぁ…と、ほれぼれします。糸子だけを感動的に描くんじゃないところがほんまにすごい…。
千代おかあちゃん、ほんまに長生きしてね…。
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拍手お返事
KIMOさん…組合長、ちょっと気になりますが、演じる近藤正臣さんはやっぱり安心感があっていいな~と思います!朝ドラで拝見するまで知らないかった俳優さんなんですが、近藤さんを知れて良かったなぁとつくづく思います。そうそう!直子の女優さんだけちょっと…あれすよね(笑)もともとプロレスラーだったらしく、ガタイの良さには納得しました。というか、優子聡子がかわいすぎるんですよね!私も、昨日も今日も、コシノ三姉妹を何回が画像検索しましたよ~!なんか確認しちゃいますよね(爆笑)
Sさん…あっ…それはちょっとネタバレ…??ネタバレを見ないように必死に生きてますので(笑)、はっきりした事柄はナイショにしてもらえるとありがたいですm(__)m。ところで、ペットボトル~!?休憩中に置いたものが見落とされたまま撮影しちゃったんでしょうか。皆細かいところ観てますね~!すごい!!
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