朝ドラ「カーネーション」を再放送で初視聴。不定期で感想を書きます。
初見&予備知識いっさいナシなもので、2度目の視聴をされている方からしたら「それ違うよ~」「その予想間違ってるよ~」などツッコミたくなることもあると思いますが、お許し下さい(笑)
第135話「宣言2」
あらすじ
階段から落ちて足を骨折した糸子(夏木マリ)。1階に運び込んだ介護ベッドで生活することに。糸子は松葉づえなしでは動けず、情けなく思うとともに、これからを考えると落ち込む。そんな糸子に、里香(小島藤子)はさりげなく寄り添って支える。駆けつけてきた優子(新山千春)と直子(川崎亜沙美)は糸子を心配して引退を勧める。これまで手伝いを頼んでいたのは仕事好きな糸子を思ってだという。糸子は憤慨して2人を追い出す。
(YAHOO!テレビGガイドに掲載されているあらすじを引用)
感想
糸子のお見舞いの花をくれたお向かいの金券ショップのお兄ちゃん。なんや…ええとこあるやん…兄ちゃん…♡ちょっと感動しました。きっとドラマで描かれていないところでも、糸子がしょっちゅう話しかけたりおすそ分けしたりしてたんでしょうね。
歳をとったことを情けないと感じ、これから先 もっとできないことが増えることを怖いと感じ始めた糸子。
「なんでやろう。この家で、いろんなものを産んで育ててきたつもりやのに、結局一人になってしもた。どっかで何か間違えたんやろか?それとも、そもそも人間がそういうもんなんやろうか?……ここで泣いたらあいつ(北村)の思うつぼじょ。うちは泣かへん。」
切なかったです。先日から感じていますが、こういうシーンを見ると、このドラマが主役を交代させてまで、しっかり老いた糸子を描きたかった意味が感じられる気がします。
そんなちょっと切ない糸子に里香ちゃんの優しい言葉。
里香「おばあちゃん…。…私がいるから。いるから、ずっと」
このドラマの「おばあちゃんと孫」の描き方…ほんまにあったかくて泣けます。
今はもう「子供が将来同居してずっと面倒をみてくれるから安心」なんて簡単にいえる時代じゃなくなってると思います。昔のように、長男長女は絶対親と同居して…という家族も減ってるだろうし。だから糸子のように、頑張って生きてきても「結局一人」と感じる瞬間はもしかしたら大多数の人に訪れるのかもしれません。けど、里香ちゃんが「私がいるよ」と糸子に寄り添ってくれるその気持ちは、やっぱり糸子が糸子の人生で作ってきたかけがえのないものの一つだと思います。里香ちゃんには里香ちゃんの人生があるので、「ほな、おばあちゃんの面倒みてや!」なんて簡単にはいかないだろうけど、そういう優しい気持ちを向けてもらえることが何よりとてもかけがえのないものですね。
(と同時に、私には子供がいないので、私は将来リアルに「一人や…」なんだろうな…と考え、結構ズーンとくる……苦笑)
優子と直子の言葉はきつかった…!「いい歳になっても子供らが仕事でも頼ってくる」というのも糸子の生きがいの一つだったように思います。それを「お母ちゃんが仕事好きやから、あえてやってたことや」なんて……。これはきっつい……。主人公で、ずっと私たち視聴者が愛して見守ってきた糸子がこんな風に言われる日がくるなんて……切なかったです…。けど、これが「老い」なんやろうな……。「歳いっても元気で前向き!」で片づけられへん現実は絶対いつか訪れますよね…。けど、やっぱりこれは朝ドラなので、この現実的な「老い」にも何か「光」を描き続けてくれると期待しています。
第136話「宣言3」
あらすじ
糸子(夏木マリ)は譲(川岡大次郎)に連絡し、自分のブランドを始めると告げる。翌日さっそく栄之助(茂山逸平)や守(藤間宇宙)も一緒にやってくるが、3人は糸子の足のケガに驚く。半年後の発表に向けて、急ピッチでブランドの準備をと、はりきる糸子。優子(新山千春)や直子(川崎亜沙美)が心配して止めるが、決意は固かった。一方優子は久しぶりに里香(小島藤子)と話し、いつかは高校にと促しつつも、糸子のことを頼む。
(YAHOO!テレビGガイドに掲載されているあらすじを引用)
感想
前回で「老い」への恐怖や孤独を感じたものの、そこで娘らに言われるまま「老い」の枠にとらわれようとはしない糸子でしたね。
今回のことがきっかけで、糸子は引退するどころか、譲たちが持って来た「糸子ブランド」の話を受けることを決めました。力強い。でもでも、これからもっと老いていくというのは絶対変えられない現実ですから、その中で糸子が何を選んでどんな風に歩いていくのか、本当に楽しみです。それに、夏木糸子を見ていると、実際に年齢を重ねた方が演じている「夏木糸子だからこそ」というものを、すでに何度も感じています。本当にすごいドラマですね……。
骨折療養を機に、糸子が楽しみにしているのって「朝ドラ」ですよね?「ええ!?ここで終わりかいな~!」って、朝ドラあるある!(笑)
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拍手お返事
sさん…「歳を重ねた重み」、私もすごく感じています。オノマチ糸子が大好きだったので、残念ではありますが、それ以上に重みをちゃんと感じられていることが幸せに思います。
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