夕ドラ(再放送)「カーネーション」第26週 第147話、第148話 感想(10/25放送)

朝ドラ「カーネーション」を再放送で初視聴。不定期で感想を書きます。

初見&予備知識いっさいナシなもので、2度目の視聴をされている方からしたら「それ違うよ~」「その予想間違ってるよ~」などツッコミたくなることもあると思いますが、お許し下さい(笑)

第147話「あなたの愛は生きています」2

あらすじ

二階の改装が終わり、喜んだ糸子(夏木マリ)は、着物のリフォーム教室「撫子(なでしこ)の会」を開くと言い、孝枝(竹内都子)をあきれさせる。盛大な会が開かれ、着物から作られたドレスに、女性たちは歓声をあげる。栄之助(茂山逸平)に、父を亡くし元気がない譲(川岡大次郎)のことを尋ねる糸子。ある夜、2人が訪ねてくるが、親の死や自分の年齢を思い元気がない。糸子は“強くなくても、なんとかやっていける”と励ます。

(YAHOO!テレビGガイドに掲載されているあらすじを引用)

感想

着物のリフォーム教室で、着物にハサミを入れることに戸惑うご婦人方は、戦時中に糸子がやった「着物にもどせるもんぺ」教室を思い出しますね。

譲が久しぶりに糸子に会って涙を流すところや、糸子の子供らより若い譲や栄之助が糸子のことをもう20年近く慕ってるというのは、なんかジーンとします。

ふと、糸子自身が近所のオッチャン・オバチャンらのことを大事に付き合ってきたから、今のこういう「慕われる糸子」がいてるんかもしれんなって思いました。

自分は近所の人や年上を敬ったり大事にしたりしてないのに、年いったら自分は若いモンに慕われる…なんて、きっとありえないでしょうね。晩年 どういう暮らしになるかは、それまでの自分の生き方が表れるのかも……そんな風に思う回でした。

第148話「あなたの愛は生きています」3

あらすじ

優子(新山千春)は糸子(夏木マリ)に、東京の病院での講演の代役を頼む。多忙な糸子を孝枝(竹内都子)は心配するが、糸子は元気に出かけていく。講演の前、以前その病院の看護師長だった川上(あめくみちこ)という女性を紹介される。講演後に、糸子は川上とおしゃべりをしようとする。川上はかつて岸和田に住んでいたことがあり、糸子とは思わぬところでつながっていた。そこへ現れたのは、用事を終えて駆けつけた優子だった。

(YAHOO!テレビGガイドに掲載されているあらすじを引用)

感想

おおおお………

ご…号泣でした。ただただ涙が流れました。

今回は鈍感な私には珍しく、川上さんのどこか思わせぶりな登場に、なんとなくピーンと来ました。でも、周防さんの娘だとしたら糸子を恨んでいるはず…その割には、そういう表情には見えないな…と思っていましたが…。

「周防龍一」の名が出ましたが、周防さんの回想や、周防さんの晩年の姿はひとつも画面に映りませんでしたね。そこが一段と「周防さん」という存在が鮮烈で、糸子の長い人生の中でたった一瞬、それこそ花火のようやったことを表していました。

周防さんとのことは、愛と呼べばいいのか、それとも恋なのか、私はこうやって感想を書いていて迷うことがたびたびありました。

私的には、「愛」というより「鮮烈な恋」という印象でした。けど、今この感想を書くために録画を見返し、糸子が涙を流す姿を見た時、「愛」だと確信しました。

糸子の人生において、たった一度の恋。糸子と周防さんが会っていた頃は「恋」だと思っていました。けれど、それは時間とともに、「愛」になっていったのかな…と思います。

糸子は、ご近所さんや家族など「大好きな人」の写真を飾って毎日話しかけていますが、周防さんだけは、写真を飾ることはもちろん、その名を口にも出さずに来たと思います。自分の胸の一番奥にしまいこんで。

そんな「周防さん」の名を、別れて57年ほど経って思いがけず聞かされました。しかも、周防さんは亡くなっていました。

酸いも甘いも噛み分けたような92歳の糸子が、「周防龍一」の名が出たとたん、もう何も言うことができなくなるほどでしたね…。きっと、その娘さんに言わないといけないことがあるはず。でも、それができないほどでした。

心の奥に無理やりしまいこんだものがいっきにあふれ出ていましたね…。同じ女として、ただただ涙を流す糸子の姿は、切ないのと同時に、老いてなお鮮やかなその愛がどこかまぶしく感じました。

優子と川上さんが話すシーンは…、ああ…彼女たちにも一生の傷になっていたんやなって…やっぱり、糸子がしたことは罪深いなって思いました…。決して「美しい愛の物語」では片づけられません…。

その複雑な心中を優子に語ってくれた川上さん…。憎むことは苦しい、けれど憎い、憎むような人ではないかもしれない、けれどやっぱり憎い…少女時分からそんなことを繰り返しながら生きて来た川上さんは、どれだけ苦しかったことか……。

川上さんが看護師さんになったのも、お母さんが原爆の後遺症で苦しんだことと関連しているように思いました。ここでも、たった数分の短いシーンから、彼女の人生を感じます。

同じく、母がしたことをきっと3姉妹の中で唯一理解している長女の優子(しかも、子供のころに一度川上さんとその弟と会っている)がしこりのように抱えてきた気持ちも、今日 川上さんに謝っている姿で想像できます。

川上さんが言った言葉で気になったところがひとつ…

「先生も、ずっと思い続けてきてくださったんだと…思いました…」

これって、周防さん「も」ということでしょうか…?「父親の一時の不倫」で片づけられないものが、ずっと周防家にあったのかもしれない…と思いました。

…やっぱり私は糸子びいきなので、周防さんの中にも糸子への愛がずっとちゃんとあったんだよ…ということを糸子に言ってあげたいです…。

(…けど、もう糸子にとってそんなことはどうでもいいことかもしれないですね。糸子自身がちゃんとこういう愛を知っているというだけでいいのかもしれない。)

糸子、優子、川上さん、周防さん……誰の立場に立っても胸がキュっとなります…。うう…録画みながら感想書いていても、また涙がとまりません……。

糸子のモノローグ「長い長い記憶を持ってる。それが年寄の醍醐味ともいえる。守り続けて闇のうちに葬るはずやったもんが、うっかり開いてしまうこともある。老いぼれた体にとどろくこと、打ちのめすこと、容赦のうて。ほんでも、これを見るために生きてきたような気もする」

「これ」とは「愛」でしょうか。しかも、ただ「愛しています」で片づけられないような、苦しみを持つ愛。私はそう解釈しました。

ところで、自分が糸子の体調を気遣いながら仕事をやりくりしてるのに、直接糸子に頼む優子とそれを受ける糸子に激怒してるタカちゃんは爆笑でした(笑)

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「カーネーション」年表

拍手お返事

KAZUさん…加奈子さん、病気がどうなっても、きっとちゃんと笑って過ごされたと思います。本当に素晴らしかったです。奈津と糸子の件「ブレない脚本」ってすごくよく分かります。感激エピソードで仲良く…ってなりそうやのに、ほんまブレないですよね。相談し合って友情で乗り越えていつも傍にいて…とかじゃないのに、こんなにこの特殊な友情が視聴者に伝わってくる手法(?)も、すごいことなんじゃないの?って思います。半分青いは私も同じでした…てへぺろ♪

sさん…総婦長さん、かっこよかったです。朝ドラをずーっと見てる方は、ドラマ内で糸子が見てる朝ドラのことも楽しめていいな~って思います。私はあまちゃんからのまだまだ新参ファンですので。

ARIさん…奈津、ほんまにきついですもんね(笑)確かに、あれに耐えられる(しかも別に負けてないし無理してない)糸子…結局 そんで相性いいんでしょうね(笑)

KIMOさん…ほんま大違いですよ…ポっと出てきた人にも背景をちゃんと感じられるドラマですよね。やっぱりドレス着てステージは無理やったんでしょうね。けど、視聴者は糸子の想像で見せてもらえたのでお得ですかね(笑)

HITOさん…このドラマから受け取ってるものが大きすぎて、感想書いてるわりに全然言葉で言い表せない!…って毎日思てます。こんなドラマは初めてで、このドラマを知れたことに感謝しています。

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コメント

  1. tak より:

    ・糸子はこの回の時点で92歳。普通に考えれば周防さんが亡くなっていても何の不思議もないことなのです。でもただただ悲しい・寂しい。これはもう泣くしかないのです。そこに余計なセリフは必要ありません。

    ・戦争の時代に大事な人たち(善作・勘助・勝・泰蔵)を相次いで失った時に、だんじり小屋の前で糸子は号泣しました。その姿を黙って見つめる木岡のおっちゃん。

    まったく違う二つの泣きのシーンですが、共通するのはそれでしっかりと視聴者に伝わるということです。

    様々なセリフで心を揺さぶる反面、無言で・映像でも魅せるのがカーネーションなのです。

  2. いそまる より:

    takさん
    おっしゃる通り、周防さんのシーンはもうただただ悲しく、寂しかったです。糸子の感情をいちいち言葉にして解釈しなくても、心で感じて一緒に涙する感覚でした。カーネーションは、糸子が何を考えているのか、本人のモノローグではっきり語ってくれることが多いと思います。しかし一方で、こういうシーンはあまりはっきりしたモノローグがない場合も多い。不思議なドラマやなあと思います。日々の細かい感情をモノローグで伝えてくれることで自然に「糸子の共感する」という視聴者の視点が積み重ねられるので、言葉がないシーンでもしっかり糸子の気持ちを受け止められるのかなって思っています。