スカーレット12話 感想

12話の感想です。

弱音を吐かない喜美子、弱音を吐く喜美子

照ちゃんから「大阪いったらあかん」「あんたがおらん信楽は考えられへん」とはっきり弱音を聞かされても、あっけらかんと笑って、輝ちゃんを自分流の言い回しで励ましたキミちゃんでしたが、唯一お父ちゃんに弱音を吐きましたね…。

本当は大阪に行きたくない。このまま信楽で働きたい。丸熊で働けることが嬉しかったのに…。そんな弱音を、キミちゃんはそれをお父ちゃんにしか言いませんでした。それも、お風呂の壁越しに、顔を見せずに。

照ちゃんに「本当は行きたくないねん」と言ったら、「なんとかしてあげる!」と照ちゃんが必死になるだろうことが分かっている。お母さんに言ったら、お母さんを苦しめることになってしまう。キミちゃんが「行きたくないねん」と本音を漏らせるのは、「それでも、お前は行かなあかんのやぞ」と言うお父ちゃんしかなかったんでしょう。

キミちゃんの強さと責任感みたいなものを感じると同時に、それを自分の胸だけにしまっておくことはできない子どもらしさも感じました。

進学は考えられない環境

「キミちゃんは成績も良い、けど進学はしない。もったいないな……時代と環境で仕方ないんだろうな…」そんなことを昨日ふと考えていました。

今日の放送で、学校の先生がわざわざ自宅まで来て、支援を受けて進学することを勧めてきましたね。学費がかからず高校に行けると。でも、お父ちゃんの意見は何ひとつ変わりませんでした。学費がゼロ円でも、入ってくるお金も増えませんもんね…。

キミちゃん自身も、「本当は進学したい…なんとかして…!」と強く思っていなさそうなところもリアルです。小さい時から家計を支えて働いてきたので、「進学せず働くこと」が「当たり前」という感覚はキミちゃんの中に根を張っているんだろうと思います。

先生から進学できるかも…と話をされた時、一瞬「もしかしたら」という顔をしていました。やっぱり憧れる気持ちはあるんですよね…。でも「やっぱり無理やんな、うん」と飲み込んでいます。「信楽で皆と同じように進学する」ということへの憧れもひっくるめて、「お前は働くんやぞ」と言い切るお父ちゃんにしか言えないんだろうと思います。

朝ドラでは、どれだけ貧乏でも「ちゃんと教育を」と考え、ヒロインを学校に行かせる家庭が多い印象ですが(例、ひよっこ、花子とアン)、今回はすごくリアルですね…。昔はこういう家庭が多かったと、私も母や祖母から聞いたことがあります。「勉強できる子が進学する」のではなく、「裕福だから進学ができる」だったと。

お父ちゃん

お父ちゃんは、平成 令和を生きる今の私たちからしたら、無知で決して「よくできた聡明なお父さん」ではありません。キミちゃんが、学校で絵で金賞をとったことや成績がいいことを一切お父ちゃんに話していないのも、お父ちゃんがそれに対してどういう反応をするか分かっているから。お父ちゃんにとって必要がないことだと分かっているから。(もしかしたら、紙芝居を作った時のトラウマみたいなものも残っているのかもしれないと思いました)

それでも、キミちゃんがちゃんと弱音を吐けるお父ちゃんであること、それはとても大きいことだと思います。

信頼していた就職先がだめになった、地元ではなかなか就職先はない、どうせ離れた場所に行かせるのなら自分の従妹の会社に……と思って、頭を下げて就職先を見つけてきたのも、娘を思ってのこと。

泥臭いお父ちゃんですが、娘のことを愛し、お父ちゃんはお父ちゃんの考えの中で娘を大事に思っていることが分かります。

良くも悪くも、今のキミちゃんにとって「お父ちゃん」の存在の大きさがすごく気になります。自分の意志で勉強も絵も楽しく頑張って取り組んでいても、「お父ちゃんの考えの下」から抜け出せません。

本音を胸にしまいこみ、厳しい現実的なお父ちゃんの言葉に従うような形でキミちゃんは新しい世界に旅立ちます。新しい世界でキミちゃんが何を学んでいくのか、とても興味深いです。お父ちゃんの下にいながら草間さんから全く違う考え方を学んだように、キミちゃんの学びはきっとこれから増えていくと思いますし、もしかしたらいつかお父ちゃんと考えの相違で戦うこともあるのかもしれない…と思ったり…。(そうなったら ますますカーネーションと似てきますね)

ところで従妹の会社…だと分かった時の、お母さんの表情が気になりますね。たしか前に、喜美子はおじいちゃんおばあちゃんのことはあまり知らず交流もない…ということが分かる会話がありましたよね?お父ちゃんとお母ちゃんには、子どもたちに話してない過去がありそうです。

柔道対決

照ちゃんとキミちゃんの柔道対決。草間流柔道の一番大切な教えを今もしっかり心に留めているキミちゃんに感動しました。(草間さんとは絶対再会するはず。期待しています。)

信作が倒れたのは、輝ちゃんのおパンツ(笑)が見えちゃったからみたいですね~(笑)私は、めちゃくちゃ走ってきたからぶっ倒れたのかと思っちゃいまして、後からツイッターで理解しました(;´∀`)

「ギューしたる~♡」とか「うちは性格悪いから友達できひんかった」「一生許さへんで!」とか、照ちゃんがかわいいです。新しいキャラクターだ。照ちゃんは婦人警官を諦めるようにお父さんに言われたんですね…。それぞれ内容は違えど、家のことで何かを抱えている。子ども時代ですもん…当たり前ですよね…。なんだかスカーレットはリアルですね…。

夕陽

「大阪行ったらもう見られへんで」と言って、お父ちゃんが教えてくれた夕陽が見える場所。「大阪に行くことは変わらない」上でも、信楽にいたい・ここが好きやと言う娘への親心が泣かせます…。

もしかしたらお父ちゃんも、大阪で失敗して信楽に来て「よそもの」として必死に生きる中で、何度もこの夕陽に励まされたのかもしれません。

スカーレットは、日本語で緋色。緋色は、夕陽の色でもあるんでしょうか?早くも、タイトルに込められた意味を感じたような気がしました。

最後のナレーションは「ここで見つけた信楽焼きのカケラを、喜美子は旅のお供にしました」でした。

「旅のお供」ですから、喜美子は大阪に旅をしに行くだけ。喜美子はあくまで愛する「信楽の人」なんですね。今はしばらく 新しい世界を楽しんでおいで!キミちゃん!

軽い気持ちで書き始めた感想なのに、今回は長くなってしまいました(;´∀`)

感想が長くなるってことは、スカーレットに乗って来てることの証明ですね~。カーネーションやあさが来たのような名作感がぷんぷんします。

そうそう、昨日書いた「お父ちゃんの仕事」ですが、どうやらもともと「丸熊の社員」ではなく、「丸熊の配送を請け負う配送の仕事」をしていたようです。そういえば、物を運んでるシーンばかりで、お父ちゃんは陶芸みたいな仕事はしてませんでしたね。お父ちゃんはずっと「個人事業主」で、景気が良くて仕事量が増えたから若い人を雇う…みたいです。でもいきなり2人も雇って大丈夫なのかしら…それも、お年寄りもいて苦労している従業員…お給料が払えなくなったとしても「従業員にはちゃんとしてやらないと…!」と苦労するお父ちゃんが目に浮かぶんですけど…。

昨日の記事にも拍手&メッセージありがとうございました!

「関西弁で「まあまあ」は、別の意味があるの?」というご質問がありました。「そないべっぴんさんでもないけど、まあ悪くもないな」という、そのまんまの「まあまあ」だと思いますよ~。お世辞を言わない子どもらしいキミちゃんと、それに大ウケする草間さん…ですね☆関西にお世辞を言わない文化があるというより、キミちゃんの性格だと思います(笑)

草間さん、写真を出す前に、見せるかどうか迷うような表情を浮かべていたので、「キミちゃんは写真見たら どんな対応するんだろうか?」ってちょっと楽しみにしていたのかもしれませんね。そしたら「まあまあやな」と言う謎の上から目線で、草間さんの上を行く回答だったのかも(笑)すごい吹き出してましたよね!(*´∇`*)

2人の絆を感じるめちゃくちゃいいシーンでした!

キミちゃんも、草間さんから、今までにない学びや価値観を教わっていましたが、草間さんも、キミちゃんの子どもらしく まっすぐな性格に新しい価値観や光をもらっていたんだと思います。この2人ももっと見ていたかった。絶対再登場を信じています!でも…大人キミちゃんと草間さんももちろん見たいけど、子どもキミちゃんと草間さんの組み合わせも本当に良かったので、ほんと…スピンオフ的なもので…また見せてほしいです…NHKさんには「草間さんシリーズ」みたいな5分番組とかやってほしい…「子どもキミちゃんと草間さん」の日常モノとか、「一方その頃草間さんは」的なものとか…草間さんもっと見たい…もっと見たい……

あと どうでもいいんですけど、今日 私がスティックパンをもぐもぐ食べながら、仕事に出かける夫を見送ったところ、夫が「いってきまーす」じゃなく「いただきまーす」とさわやかに言って家を出ようとしたのに大笑いしました。あんまり私がもぐもぐ食べてたもんだから、ひっぱられたそうです。個人的にめちゃくちゃ面白かったので、誰かに聞いてほしかっただけです…。ご清聴ありがとうございました(笑)

スポンサーリンク
スポンサーリンク大
スポンサーリンク大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

  1. るんるん より:

    裕福だから進学できる、うちの祖母もそういう感覚かな~思いました。学校は小学校だけで、ずっと農家してきて腰が90°?に曲がってますが、女学校に行った同級生は腰曲がってないのよね~と言ってたのがちょっと寂しそうでした。もうすぐ90歳になりますが、今も毎日畑で朝から晩まで働いてます。趣味・特技は農業??(笑)

    大阪局の朝ドラは人の心の機微をうまく描いてる作品が多い気がします。子役もほんとにその辺にいそうな子供で。直子が自分の妹だったら、絶対ブッ飛ばしてます(笑)

  2. いそまる より:

    るんるんさん
    うちの祖母は教育を満足に受けていないのというのがコンプレックスのようで、一方で 知り合いのおじいさんは、もう高齢になってもいまだに「大学に行った」というのが大きな自慢なようで、その時代は今の時代以上に「進学したかどうか」に対する価値観が大きいのだなと感じます。おばあさま、90歳で毎日働いていらっしゃるなんて、ご立派ですね!大阪局、東京局…とくくりたいわけでないですが、私もそう感じることが多いです。直子、ぶっとばしますか?(爆笑!)「できひん~できひん~できた~」は微笑ましくて笑いました(*´∇`*)