スカーレット53話 お父ちゃんの本音

スカーレット53話の感想です。

今日はちょっと長めかも。

夢を見続ける人がえらいのか

今日のもグサグサきました。このドラマって、見てる人がこれまで生きて来て経験した「痛い部分」をグサグサと刺しているような気がします。

私は、身バレしたくないので詳細には書けませんが…、夢を追った経験もあり、挫折した経験もあり、挫折により「夢を持たない」人の気持ちもなんとなく分かり、夢を追い続ける人の気持ちも分かり…というところがありますので、今日は、喜美子の気持ちも、お父ちゃんの気持ちも、フカ先生たちの気持ちも、どれもなんとなく理解できました。それがまた…「いろんなとこをグサグサついてくるな…」という感じでした。

喜美子

家庭の事情で、夢を持たずに生きて来た喜美子。自分が夢を見ていないことにも気付かず大人になり、「そういうもん」と生きてきた中で、大阪で「夢を持っていきる」「やりたいことをやる」「自分で決める」という価値観を覚えました。そして描いた夢がスタートもせず破れたものの、信楽に戻って新しい夢を見つけた。やりたいことをやる生活を経験し、その先にいる兄弟子さんたちや、人として尊敬するフカ先生を見て、「やりたいことをやってる人たちのいる世界」で生きる日々になりました。

喜美子にとってこの変化はとても大きく、直子や百合子にも「やりたいこと見つかったらええな」というようなことを普通に語るようになりました。喜美子がやりたいことをやって、このドラマのあらすじが予告する「女性初の陶芸家」への道を進み始め、それを応援するあまり気づきませんでしたが、お父ちゃんと喜美子は違う世界を生きるようになってたんですね。

喜美子が、夢を持たない父をさげすんだりするような描写はなく、喜美子もそういうつもりはないと思いますが、今日 世間の声からフカ先生を必死にかばい、フカ先生のすばらしさを熱弁した姿は…喜美子にとっての「尊敬」の中にはお父ちゃんお母ちゃんは含まれていないんやな…と感じられました。

正直ね…私も同じようなことがあったんですよ…。夢を持って専門の学校に通い、そこで出会う実際にその仕事をしている人たちがキラキラして見えました。自分の親を「しょうもない人間」とかまで思ったわけではないんですけど、なんとなく 自分の親とその仕事をして夢を語るキラキラした大人たちを区別していた気がします。まさに喜美子と同じ状態で、私もこんな風なことを親に言ってしまったことがあったんですよ…うん…。悪気はないんやけど…親を否定してるみたいですよね……。

若い頃の自分のそういう感覚と喜美子が重なってグサグサきました。お父ちゃんの話を聞いて思い悩む喜美子の姿もグサグサ…。

お父ちゃん

私はこのブログで何度か「汗水流して家族のために必死に働くお父ちゃん」と書いてきました。お父ちゃんが働く姿は、何度かドラマの中でしっかり映されてきました。酒ばっかり飲んで無知であかんたれでどうしようもない。だけど、汗水流して 重い火鉢をたくさん引いて 全然かっこよくない姿で働いてる。なんでや。家族のためや。だから私はどうしてもお父ちゃんのことを「あかん父親」では片づけられなかった。

お父ちゃんが働いている姿をちょこちょこしっかり映してきたのは、今日のためやったのかなと思いました。しっかり今までちょこちょこ映してきたからこそ、お父ちゃんの言葉も重かったです。

自分は家族のために汗水流して働くしかない。夢なんて持ったこともないしよう分からんのでしょう。…自分をすっとばして他の…歳とっても挑戦なんて言ってられる人を尊敬して必死にかばってる娘を見せられたら…寂しいですよね……。

それに…もしかしたらお父ちゃんの夢は、「喜美子がはよ結婚して婿さんつれてきてくれたらええなぁ」とか「婿さんと酒のめたらええなぁ」とかそういうものかもしれません。それを「それは夢とは違う」なんて否定はできません。

私は自分が夢を見たことも追ったことも挫折したこともあるからこそ、「夢」っていろいろやと思ってるんです。なんか夢っていうと仕事面や大きいことばっかり思われがちやけど、「子どもが元気に育ってくれたらええな、そのために食生活だけは頑張って気をくばろう」と思う母の気持ちもひとつの夢やと思うんです。朝ドラ「まれ」でも、最終回で「夢というのは 「明日のお味噌汁が今日よりちょっとうまく作れたらいいな」とかそういうささいなことも夢」だと語られました。私はそういう考えにとても共感しており、何も大それたことだけが夢やとは思わないんです。

でも、子どもというのは…どうしても大きな夢をもった人にひかれていく時期があるんやろうな…。(私もそうやったし…)それが一周まわってかえってくると、何より深い親の愛や苦労を知るんやろうけど…。

「百合子を高校に行かせてやりたい」という夢を見ることもできひん。あまりにも無謀な夢は誰かてみられませんよね…。お父ちゃんにとってはほとんどの夢は、無謀なもので、叶うものは「今日も楽しく酒のもう」くらいしかないのかもしれません。

百合子のことをほんまに思うなら酒やめろよ…とも思うけど、どうしようもない毎日と現実を抱えている中で、目先の楽しみをなくしても将来を見据えて頑張れるほどの教養や余裕がお父ちゃんにないのは事実ですね。そこがまたグサグサくる……。

フカ先生

昨日 私は フカ先生について「すごいなぁ」くらいしか感想が書けなかったんです。なんか…その一言しか出なかった。

今日の放送を見て気づきましたが、昨日の「新しい挑戦をする」とだけ聞かされた時点では、どこか現実感がなく、「フカ先生は凡人が考え付かない行動をするすごい人」としか思えなかったんやと思います。でも今日「クビ」という世間の声が出て、それもふまえてフカ先生の気持ちを考えると、急に現実感が出ました。

フカ先生も一番さんも二番さんも、「新しい挑戦」をするのは事実やけど、確かに世間が言うような「クビをきられた」があながち間違いとは言えないですね…。丸熊陶業が改革をする中で深野心仙が不要な存在になったのもひとつの事実です。だからこそ、先代は亡くなる前に自分の口でそういう事実をフカ先生に報告したんでしょうし。

フカ先生が、森田隼人への弟子入りを「ちょっと前から考えていたことではあったんやけど…」と一番さんたちに話していたシーンがありましたから、「クビをきられたから弟子入り」というわけではないんでしょう。でも、不要だとつきつけられなかったら弟子入りしなかったかもしれないのも事実かもしれない。「引退は潔く」という師匠からの教えが自分の身にも来た、どうせ潔くならおもしろいうことしたろう と思ったのかもしれない。

これもまた私の経験からですが、「夢をもってる人」がそういう自分で居続けるには、周囲からは見えない苦労があります。世間からの声や成果だけに左右される自分では、夢は持っていられないと思います。夢を維持して生きていく自分の強さと信念。人に何を言われようともゆるがないものを持っているからこそ、「これがあかんかったら次はどうしよう」と考えてまた新しい道を探すんだと思います。誰にも見せへん部分で、古いとか不要とか言われても自分の生き方を追求するフカ先生の生き方は、やっぱりかっこいいと思います。

だけど、ほんまはフカ先生にも葛藤があって、誰にも話せへんのやろうな…とか、世間は簡単に「クビらしいで」と話題にする…というあたりを思うと、ここもまたグサグサきます。

喜美子は何を選ぶのか

丸熊の改革→絵付け係がなくなる…というこの展開が、再び喜美子が自分で何かを決意する流れになるとは予想しませんでした。丸熊さんから「川原さんはおってください」と言われるとか、フカ先生から「キゅウちゃんはここで頑張り」と導かれるとかだと思い込んでいました。

信楽に残るのだろうと予想はしますが…どういう決意をするんでしょうね…。

まだ若い喜美子が、お父ちゃんの情けない本心をここでしっかり受け止めたのも、喜美子の人生にとってひとつの大きな出来事だと思います。

火祭りは、一列に並んで歩くんですね。フカ先生を真ん中に挟んで3人で1本のたいまつ持って歩くのかと思ってました(笑)目の前を歩くフカ先生を目に焼き付けたい…という点で、喜美子と十代田君は順番を重要視してたのね(笑)

フカ先生、足ガクガクしすぎやろ~!この間も、びっくりしたフカ先生がオーバーリアクションでしたよね(笑)先日 ブログ読者さんから、他のシーンでもフカ先生が顔芸で笑わせまくってたらしいというエピソードを教えていただきました。アドリブ入れまくってはるんでしょうね(笑)

読者のwwwさんが、喜美子がフカ先生の話を本人からではなく十代田くんから聞いたのが意外だったというようなメッセージをいただきました。私もそう感じました!喜美子なら「フカ先生に聞く!」と言いそうですよね。wwwさんと同じく、やっぱり喜美子と十代田くんの距離を近づけるための流れかなという気はしています☆

読者のGOHEさんは「深野センセがいるからこそ、ダメ父ちゃんが腹立つ訳で…いや、ダメ父ちゃんがいるからこそ、深野センセが際立つのか? 」とおっしゃっていましたが、今日はまさにそれが顕著に表れている回になりましたね。朝ドラでは、大きい夢を追いかける人ばかりクローズアップされがちやけど、そうじゃない人たちも必死に生きてる。いろんな人が生きてるということを喜美子は再確認したのかもしれません。

TOSSさんは、スカーレットは流れが良く丁寧で「「なんでこんな展開になるんや!?」ってのが無い!!」とほめておられました。分かります!悪い意味で「なんでこんな展開?」というのはないんですけど、予想できる範囲内(あるあるな展開)じゃない方にいくことは多いですよね?でもそこにいたるまでの細かい描写がしっかりしてるので、無理やり感や「え?そんなん言ってなかったやん(;´Д`)なによ急に」みたいには思わせないしっかりした流れになってるんですよね!

昨日の記事にも拍手&メッセージありがとうございました。皆さん、十代田くんが相手役ともう信じておられますね(笑)もちろん私もです(笑)

wwwさん…エロイムエッサイム…は「ゲゲゲの女房」見てないと分からないんだと思います!(;´Д`)ごめんなさい!「スカーレットの感想に書くことじゃないな」と思いながら書いてしまいました(笑)

RYOさん…ひええ!怖い誤字 教えてくださってありがとうございます!すぐ しれっと修正してきました(^▽^;)

すべてに個別お返事ができなくてごめんなさい。すべてちゃんと読ませていただています。ありがとうございます。

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