スカーレット104話の感想です。
草間さん
草間さんと喜美子のやりとりは相変わらず見ていて癒されます。
優しくて明るい草間さんだけど、そんな自分を取り戻せたのはお父ちゃんが草間さんを連れてきたからですよね…。喜美子視点で、草間さんのことを頼りになる優しい男性 のように見てるけど、草間さんからしても この川原家はずっと恩人で大事な人たちなんだろうなと思うと涙が出てきます。
昨日のメッセージやコメントでも読者さんがおっしゃっていたんですが、お母ちゃんが草間さんに手紙を書いたんですね。言われてみればお母ちゃんが手紙を書いていたシーンがあった気もしますが、いつのことだったか全然思い出せない…八郎さんが出ていった直後でしたっけ…?百合子がそうだったように、お母ちゃんもいろんな角度から喜美子のことを心配しているんですね…。
慶乃川さんのタヌキ
やっぱり草間さんはずっと大事に持っていてくれました。タヌキが出て来て、慶乃川さんの回想が入った瞬間、なぜか泣けてきました。まさか村上ショージさんで泣くことがあろうとは…(笑)
信楽の土
草間さんが今の喜美子に何を与えるのか、気付かせるのか…興味を持って見ていましたが、草間さんはお説教じみたことも何も言いませんでしたね。喜美子を包み込むように応援してくれました。(相変わらず「先生に礼!お互いに礼!」は素敵すぎる…)
ただひとつ、「慶乃川さんは信楽の土をとっていた」という記憶を思い出させてくれました。そうだそうだ…慶乃川さんはいつも土を掘っていましたよね…!
今まで喜美子は、どこかから仕入れた土を使っていたんでしょうか?八郎さんは信楽の土にこだわっていましたが、喜美子がどこの土を使っていたかはハッキリ描写されてこなかったと記憶しています。なのでハッキリわかりませんが…少なくとも今日、喜美子は信楽の土を使うことを決めました。
信楽の土にこだわっていたのは八郎さんだった。八郎さんは陶芸家の道を諦めた。
慶乃川さんもまた信楽の土を使っていた。だけど陶芸家にはなれなかった。
皮肉にも結局喜美子は身近な2人と同じ道に立つことになりました。この先 喜美子はどんな道を歩けるのか…。読者さんのYUKIさんが「何人もの慶乃川さんのような人が夢破れて陶芸を離れて行ったのだな」という感想をくださいましたが、まさにその通りですよね……。
喜美子が仮設を立てながら少しずつ前進しているので、サクセスストーリーにつながるような気がしてきますが、やはりこの道は簡単な道ではなく、何人もの人がその道から離れていった道です。
八郎さん
同じ陶芸家だからって一緒にいられない意味がわからない、なぜ背中を押したのに一転して家を出ていくほど反対するのか…、そんな疑問をずっとずっとモヤモヤと抱いてきました。
その部分について、ようやく今日 八郎さんの答えではっきりさせられたように思います。
「僕に喜美子は女や。陶芸家やない。ずっと男と女やった。これまでも、これからも。」
周囲の人が「奥さん」としてしか喜美子を見なかったり、「女が陶芸をやっても」と言っていたり、そんな声をいつも「喜美子には才能があります」「穴窯やりたいと決めたのは喜美子です」と訂正してきた八郎さん。だけど、喜美子を女として見ていたのは誰よりも八郎さんだった。
そうか……そうか…うん…よく考えたらそりゃそうか……分からなくもない…。女として好きになって恋をして結婚したんですもんね。八郎さんにとっては、「陶芸家 川原喜美子」の前に「愛しい 川原喜美子」なんですね…。
なんというか……皮肉やな……と思いました…。
喜美子にとって八郎さんは、自分が進もうとしている道を、誰よりも応援してほしい人、信じてほしい人、傍にいてほしい人やったはず。それがなぜか理解されず話し合うこともできず、その根本的な理由は、喜美子が女やから。男として、愛する人を心配しているから。守りたいから。
「女が陶芸家やるなんて」と思っている周囲の声は、あの新聞記事のように、はっきり目に見えます。だけど目に見えないところで、「女が」と無意識に喜美子を押さえつけてしまう気持ちを誰より持っていたのは八郎さんだった。愛情ゆえに。だから、陶芸家として分かり合うことができなかった。喜美子が陶芸家として進むことは、夫婦仲に影響を与えることだった、八郎さんにとっては。
なんだこの皮肉………。なんだこれ………。
こういうことやったのか……。これは見ててつらかったです。正直、私は夫からそんな風に大事に思われることをヨシとするタイプの女です。だけど喜美子はきっと違いますよね…。
「なんで喜美子が陶芸やると夫婦は一緒にいられへんのや」…そんなモヤモヤが、しっかり描かれました。この八郎さんの気持ちと、その気持ちを知った喜美子が感じる気持ちは、陶芸家ではなく 夫婦の問題ですね…。あの信楽焼きのカケラに魅せられてしまった喜美子の炎はもう消えません。この炎の前には…もうこの夫婦は……………。
拍手お礼など
昨日の記事にも拍手やメッセージをありがとうございました。
私がネタバレを見ない派なので、史実を知っておられる方も今まではっきりは書かずにいてくださったようですが、どうやら喜美子のモデルとなった方の史実では夫の不倫があったようですね。(これまで はっきりネタバレしないように気遣ってくださっていた方々、ありがとうございました)
八郎さんの気持ちを想像してみたり、いろいろモヤモヤしながら見守ってきましたが…もうほんとに…終わりが見えてしまった感じがしますね……ああ………(泣)
すべてのメッセージのお返事ができなくてごめんなさい。すべてちゃんと読ませていただきました。ありがとうございます。
コメント
八郎さんと喜美子の決定的なすれ違いが表に出ましたね。結婚前の八郎さんの夢?「好きな人と結婚する」でしたっけ。八郎さんはその時からずっと変わってなく、喜美子はいつのまにか八郎さんを陶芸家の同志だと思ってた。今日は、自宅に帰ろうとする八郎さんを特に気にかける様子もないので、もう喜美子には八郎さんはいらない人なんだなってのを感じました。子供送ってきてくれて「ありがとう。じゃ、お疲れ様」みたいなのって家族と思ってないんだなと。別れても、陶芸家同士としてつながりが残る、って展開もなさそうですね。
穴窯の件は、第1話の冒頭のシーンに繋がるんでしょうかね。すごい萌えてましたから。
そうそう、オープニングのスタッフとかの紹介のところに、喜美子のモデルの方の名前が出てたような気がします。喜美子の作品はその人が作ってるのかな??
るんるんさん
そうそう、発端は八郎さんだったけど、大阪に行って気持ちを新たにした喜美子は、もう八郎さんとの関係にはこだわってないですよね…。自分のやりたいことをまっすぐ進んでいく、「それをあなたが理解できないのなら、はい、そうですか」って感じで…。もともとは理解してほしかったはずなのになぁ…なんだか切ないです。
穴窯の件、窯が耐えきれない展開になるようで、だからあんなに火が出てたんですね、1話のオープニング。
喜美子のモデルの方については私は全然調べてないのでお名前も知らなくて…ごめんなさい。ドラマに出てくる喜美子の作品がご本人の作品ならすごいですね!なんだかテンションあがります!