スカーレット142話感想 水が生きていることを器に描く

スカーレット142話の感想です

武志が作りたいもの

武志は「水が生きている」という様子を器の中に描くことを決めました。

簡単に治らない病を宣告され、このままいけば…という余命を宣告された武志が、光が差して風が吹きこむ縁側で絵を描いている姿が美しくて、感嘆のため息がこぼれる感覚を味わいました。

もちろん ドナーが見つかって助かってほしい気持ちで応援して見守っています。が、現在は命の期限を宣告されている状態であることは悲しい事実です。そんな武志が、まるで「人は自然に生かされてる」という最も根源で最も壮大な感謝の気持ちを無意識に感じ取った瞬間のように見えました。

もともと武志は優しい子で、人として尊敬できる若者。その武志がこんな壮大な感謝を身に付けて…天使や仏様の域にまで達してしまったような感じがします。(でもほんとの仏様にならないで……泣)

もしかしたら、しばらく入院し、風も雨も、陽の光も直接入らない病室で過ごした期間が、武志に「自然」を今まで以上に意識させたからこその「今日の武志」だったのかもしれません。(実際 武志は病室から空や湖を愛おしそうに眺めていました。今まで当たり前だった光景が違って見えたんでしょう)

病気になったことも、いままでのこと全部含め、今日の武志がある。

先日から何回か似たようなことを書いていますが、やはり今のスカーレットは「武志の病気の物語」を描いているわけではないですね。

川原喜美子、十代田八郎、川原武志、それぞれの人生の中の「ひとつの出来事」に過ぎません。重い病気が彼らの人生の全てを覆っているわけではない。彼らの人生を語る上で「病気」が全てではない。病気によって得たものもあれば、失うものもある。シンプルにいうとそれだけのこと。

もちろん喜美子も、今までの人生があるからこそ、「ゆるぎない強さ、うちはもう持ってます」と言い切って武志の力になれる。これはそれぞれの人生の物語。スカーレットはやっぱりすごい。

だからと言って、病気はやはり簡単な出来事ではないし、決してきれいごとだけで片づけられることではない。いくら力や愛や夢を持っていても、それが必ずしも美談につながり、つらい現実に打ち勝てるわけでじゃない。そういう苦しい苦しい事実を、スカーレットが覚悟と信念を持って描こうとしている想いが伝わってきました。

この物語を自身の人生と重ねてしまって観れないという人も絶対いると思います。いくらドラマで上手に描かれても、耐えられない人がいると思います。それくらい今の描かれているものは苦しいです。そういうことも、スカーレットは分かってこの最終章を描いているんだろうと思います。

「私たちは生かされている」

ところで、今日の武志の姿に「自然に生かされている」ということを感じた私ですが、同時に、「カーネーション」の最終回にあったこのセリフを思い出しました。

「うちは おる。あんたらのそば。空。商店街。心斎橋。緑。光。水の上。ほんで、ちょっと退屈したらまた なんぞおもろいもんを探しにいく」

自然に生かされている。そして亡くなった人は自然にかえっていく。この壮大な言葉がカーネーションに出た時は本当に驚き、感動しました。今後の武志がどう描かれていくのか分かりませんが、基本的にはこのカーネーションの言葉と同じような感性を持って描かれるのではないでしょうか。

確か先日 ちや子さんが「一票入れてくれた人たちのためにと思って働いている」というようなことを言っていました。「今の自分があるのは周囲の人たちのおかげ」ということだと思います。こういう感謝を忘れずに生きていくと、最終的には「人は自然に生かされている」という壮大な感謝になっていくんじゃないかと私は思います。

命をいただき、雨や陽の光があるから健康的に暮らす自由をもらえています。あのちや子さんの言葉はそういう伏線にもなっているんじゃないかな。

八郎さんの「いろんなことが小さく見えてくる」も、そういう感覚に近いものを感じさせました。

なのに人間はどんどん自然を破壊していて…ゆくゆくは、風も星も空も雨も全部 人工で作って見せていくかもしれませんね。つくった空を見上げられればOKなのか?自然に生かされている他の動物や植物のことは無視するのか?…なぜ人間はこんなにも強欲なのだろうと こんなことを考え始めると、時々胸が苦しくなって眠れなくなります。こんなこと考えても私には何もできないのに。…余談です…。

髪の毛

武志の髪は、抗がん剤の副作用…ですよね…?

さっきも書きましたが、いくら美しいものを描いても、苦しい現実は消えません。病気であることを忘れるくらい一瞬 普通に暮らせていても、一瞬後には病気である事実がのしかかってくる。

今日は何度も「ここで武志が倒れるんじゃないか」とヒヤヒヤしました。やりたいことが武志の力になっていいことだと言ってくれるような優しい大崎医師が、「病状が落ち着いている限りは(陶芸を続けても構わない)」と付け加えるのも「現実」なわけで……。苦しいです。

拍手お礼など

スカーレットもあと8回。ここまでどうなるのかわからない最終章を見せられるとは思いもしませんでした。ただ、今日の自然をいつくしむような武志を見ていると、武志の命は……という予想が自分の中で立ってしまいました…。

昨日の記事にも拍手やメッセージをありがとうございました。メッセージはすべて嬉しく読ませていただきました。ありがとうございます。

ブログシステムの都合上、拍手メッセージよりコメント欄の方がお返事を書く作業がやりやすいため、基本的にコメント欄優先でお返事をさせていただきます。拍手からのメッセージはランダムなお返事となりますのでお許しくださいm(__)m

(コメント欄とメッセージの違いに戸惑う方もいらっしゃるので、しばらくこういう一文を掲載します。コメント欄に書いてという強制ではないので、常連様はいつも通りご自身のお好きな方でお願いします)

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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