朝ドラ おちょやん第40話感想 うちはやっぱり女優続けたい

40話感想。

めちゃくちゃいい回でした…。人を傷つけるのも人(テルヲ)、でも、人を癒すのもまた人なんだなぁと、ジーンとしました。

孤独と喜劇

昨日の話になりますが、一平が言った「人の苦しみは簡単にわからない。だから俺は役者をする。そういうものが分かるようになる気がするから」という言葉が、千代が「やっぱり女優を続けたい」と思い直すきっかけになりましたね。

一平の言葉は一見きついし冷たいけど、奥に優しさや理解がありました。孤独も。

孤独を抱えていて、だけと人を分かろうとするのが一平のお芝居なのだとしたら、孤独と愛は表裏一体という感じがします。どちらが欠けても成立しない。

朝ドラを真剣に見始めてから感じるようになったんですけど、喜劇が一番 役者さんなど作り手側の力が必要だなと思います。人を笑わせるといっても、芸人さんのコントとは違うわけで。まさに今回おちょやんで描かれたような孤独や苦しみをしっかり描いているから、笑える部分や感動が際立つ。朝ドラも、ただコミカルなシーンの連続では物語全体としての感動につながりにくい・記憶に残りにくいと思います。天海天海一座で一平が子役で演じていた演目も、人を笑わせつつも、親と子の死別という悲しみをしっかり描いていました。

おちょやんのモデルになった浪花千栄子さんは、元祖喜劇女優…という存在になんですよね?私は浪花千栄子さんが出ている松竹新喜劇を見たことがないので見当違いならお恥ずかしいのですが、喜劇には孤独や苦しみが不可欠…と思う私の考えがそう外れていないとすれば、浪花千栄子さんや松竹新喜劇の在り方をリスペクトし、このおちょやんでも、千代の孤独や苦しみを容赦ないほどしっかり描き、それも全部含めて喜劇女優として人々に愛されるようになっていく千代の人生をものすごくしっかり本気で描こうとしているんだろうな と、昨日と今日を見て感じました。

それが、テルヲがここまで救いようがないクズに描かれている理由ではないかとも思いました。千代は9歳で「うちがあんたらを捨てたんや」と言い切ったのに、まだテルヲに父親として淡い期待をして、やっぱりまた裏切られてしまう。その曖昧さも、人間が捨てられない弱さの部分なんだろうと思います。

小暮くん

小暮くん……!!!!!お酒飲んで現れたのはそういう理由だったのね……。おそらく千代からの返事はNOだろうと悟っている上で、最後に千代を一番にしてあげたいというまっすぐさに泣きました。

最後に小暮くんにあんな見せ場を作ってくれた脚本がすごく好きです。彼の、人を疑うことのないまっすぐさがまぶしい。けど彼にもまた、監督への未練を千代に重ねているのかもしれないという弱さもありました。

千代がこのまま彼と一緒になるというルートがあってもよかったんじゃないかと思ってしまう…。彼が、千代の人生で初めて自分を好きだと言ってくれた人であることがすごくいい。

あのクソテルヲは今回もクソ人間でしたが(口が悪い・笑)、カフェーの割引券を盗んで片金所長に渡したのは、誰も知らないところで、お手柄でした。それがなければ、撮影所の人がカフェーキネマに遊びにくるきっかけにならなかったし、ビール祭りもいつも通り洋子さんが1位で終わっていたなんでもない日々のままだったはず。くやしいけど、そこだけ実は手柄たてテルヲ。

(「わい、働いテルヲ」って、なんで平気で しょうもないギャグと嘘つけるん?お前一切働いてへんやないか!笑)

カフェーキネマなど

道頓堀への異動が出て、カフェーキネマともさよなら。小暮くんのビールも含めて、千代を見守ってくれていたみんなともさよならです。監督も、はじめはトンデモ監督に思えたけど…めちゃくちゃいい人でしたよね…。出演時間はトータルでは短いのに、監督の根のやさしさがコツコツちゃんと描かれていました。(昨日のテルヲと千代のやりとりでも、「それ以上はやめてくれ…!」と言った監督のやさしさにほろっと来ました)

さすがに、キネマ全員の内面を掘り下げたりはしていませんでしたが、この場所が約3年の中で千代にとって素晴らしい場所になったことはよく伝わってきましたので、この旅立ちもさびしいです。とくに真理ちゃん…真理ちゃんは私の癒しでした。真理ちゃん…!(真理ちゃんと洋子さんの役者道はどうなったんだYO!!)

髪結いの先生も守衛さんもそうですよね…。千代は、鶴亀撮影所では何もできなかったと悲しんでいましたが、こうしてたくさんの人がちゃんと千代のことを見てくれていた、千代が真面目に生きた3年が、こうして周囲の人との良いご縁を築いた…というのは財産ですよね。冒頭にも書きましたが、人を傷つけるのも人、人を癒すのもまた人…ですね。

たったひとつ届いた花は、ヨシヲから?本当に千代のファンから? 予想はいろいろできますが、誰からであっても、「見てくれている人がいる」という事実は同じだし、うれしいものに間違いないですよね。(個人的には、ヨシヲからなのかなぁ…とかちょっと勘ぐってますが。)「誰かひとりは見てくれてるということや」と一平が言っていました。ファンも見てくれてるし、お付き合いしてきた周囲の人たちにもちゃんと千代の気持ちは伝わっている。鶴亀の社長も、千代のことをちゃんと見てくれていた。千代はひとりじゃない。終始、ジーンとする回でした。

あさイチ

今日のあさイチはトータス松本さんでしたね。「テルヲは解決策を持っていない人」とか、「自分が幸せならみんな幸せなはずなのに、なんでうまいこといかんのやろ?と天然で思ってる」とか、「悪気があるわけじゃない」というあたりが、うんうん…とうなずきながら聞きました。人を蹴落とそうとかこいつをどうこうして金を巻き上げたろうとか、そういう悪気はたしかにないんですよね。(ほかの朝ドラでいうと、まんぷくの世良さんなんかは、人から巻きあげるような悪気しかない)

千代を売ろうしたのも、「ちょこっと我慢してくれたら、お父ちゃん 金もって迎えにいくし」と、心から思ってたんだろうと思う。悪意はないけど、自分を苦しめてでも千代を助けようとはやっぱりしない自分第一人間で楽観的だから、結局なにも実行しないというむちゃくちゃなクソぶり。朝ドラ史上 最悪な父親であることはもう間違いない。

ただ、トータスさんの声が本当にいい。まるでウルフルズの歌のように流れ出る言葉の数々(今 この瞬間に吐き出した言葉にはさほど嘘がないという厄介さも併せ持つ)が、千代に変な未練や期待を持たせてしまうという独特なキャラクターが本当にハマっていると思います。まじで、トータスさんをキャスティングした人に理由や、トータスさんに行きついた経緯を根掘り葉掘り聞きたい…。

今日の感想はこの辺でおわりにしようと思います。なんか感想がいっぱいあって、まとまらないまま急ぎ足で書いちゃった…。読みづらかったらごめんなさい。

昨日の記事にも拍手やメッセージをありがとうございました!

花子とアン3話と4話も昨日放送されましたね。とにかく花子びいきなおっとうなので、ほかの子たちがちょっとかわいそうですよね…このドラマ……。

それでは今日はこの辺で。

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