朝ドラ おちょやん第45話感想 鶴亀家庭劇

45話感想。

漆原さん

漆原さんの一件もすごくよかったですね。あえて漆原さんを挑発するようなひどいことを言った一平。昨日「「漆原さんなら男役だってできる」と信じているからこそ、あえてあおるようなことを言ってる」的なことを書きました。

けど今日 漆原さんに殴られて血を流した一平と、千代の「殴られたかったんちゃうかな…」というセリフを見て、一平にはもうひとつ、「女形をやめろと言われることが、漆原さんにとって 殴られるのと同じくらい(か、もっと)痛いことだ」ということを しっかり考えているんやなと思いました。

漆原さんも、自分に殴られて血を流して「一緒に新しい喜劇をつくってくれ」と頼んでくる一平を見て、真意に気づいてくれたんやろと思います。

ごりょんさんやみつえちゃんが言った「ほかに方法はあったやろうに」の通り、話し合いで解決できるならそれが一番やけど、それでは解決できないほどのことを一平は漆原さんに頼み込んだんですよね。痛みを伴ってこそできる改革というものが、すごくしっかり表されていました。

一平がめちゃくちゃ流血してた時、「ええ!?そこまで…!?」って思ったんです。数回 殴られてあそこまで血がでるもんかい!?って。ちょっと笑っちゃうような感覚を持ちました。(喧嘩したことないので、実際 あのくらいの血が出るのかどうか知らんけど…)

けどその流血が、漆原さんパートだけではなく、千さんパートにもつながっていたのは感動しました!

千さん

一平の千さんにシーンを見たときは、「包帯が落ちて顔を上げた一平の目の部分に 墨で何か書いてある」みたいなことで、「一平がしっかり千さんを笑わせにきた」という展開でもよかったんじゃないかな~と思ったんです。でも後から見直してて、やっぱりそれは違うな~と思い直しました。

「わしを笑かしてみい」と言った初代天海天海。ギャグや一発芸を並べるのではなく、地震におびえる女将をいとも簡単に笑顔にした千さん。それを見て、千さんの芸人としての生き方を悟ったように見えた天海。……今回の一平と千さんは、このやりとりとどことなく似ていると思いました。

笑わせにかかるのではなく、普通にひたむきにやってることが喜劇のようになる瞬間もある。そういう描かれ方がすごく魅力的で、「おちょやん」が表そうとしているものが伝わってくる感じがしました。(ちなみに「わろてんか」なら、ここで「顔をあげたら 目の周りに何か書いてあって思わず笑ってしまう」というギャグを入れる気がする。)

喜劇

また、千さんが思わず大笑いしてしまったのは、自分を誘いに来たあの日の初代天海天海と、その息子の姿が重なったのもあるだろうと思います。父親は千さんの記憶に鮮烈に残るほどかっこよかったのに、「息子は締まらんやっちゃなぁ」、そんな気持ちもあって(普段大笑いなんてしないのに)大笑いしてしまったんちゃうかな。

笑う・怒る・悲しむ、そこにはその人の記憶・人生経験が実はいろいろ入ってますよね。この人には面白くてもあの人には面白くないこともある、それは何かしら経験した事柄の差から来てるかもしれません。千さんが笑ったのには、そんなことも含まれている気がして、それは前に一平が言った「人の苦しみなんてわからん。だから俺は芝居をする」という言葉にも通じているように思いました。

私が松竹新喜劇を知らないと言ったので読者さんが教えてくださいました。「ちゃんとしたお芝居で、腹よじれるほど笑わされて、最後には何故かボロボロ泣いて、それで温かい気持ちになって終わる、そんな喜劇です」と。

40話の感想にも書きましたが、やっぱりこの作品は、浪花千栄子さん・松竹新喜劇に対してしっかり敬意を持っているように感じられます。人情味にあふれ、涙も笑いもある。そこには、ひたむきに生きる人々がいる。松竹新喜劇がそういうものを表している素晴らしいものだから、おちょやんもその想いをしっかり引き継いでこの作品をやらせてもらいます、みたいな。

まとめ

漆原さんは、「気持ちが理解しつつも、抜けてしまったのか…」と思わせといての、新生・漆原さんとしての再登場。にくい!かっこいい!千代が「はじめまして、かな?」と言ったのも、「千代、ええこと言うやーん!」と興奮しました♪

漆原さん役の方は、実際このシーンに合わせて髪を切られたそうです!!それにしても、「男役をやる」と決めた後、独特の男役スタイルがすでに出来上がった状態での再登場となった漆原さんには、「やっぱり役者やめなくてよかった、この人は自己プロデュース力が高くてすごい!」と思わされました。男役に変わって「その他大勢」に成り下がってしまうなら、せっかく続けても甲斐がない。自分だからできる「男役」が自分発信で構成できるとは。一平が「男役やってください」と血を流してもあきらめずに頼み込んだ根拠も見せてもらった気がします。

今週はすごく良かったと思う。…マジで、めちゃくちゃよかった。今週は千代が主役な感じが全然しなくて、でも一平が主役かと言われると別にそうでもなく…、天海一座それぞれがしっかり引き立っていた週だったと思います。

(ひゃっくりさんは除く……この人いらんのでは……。なんか誰も頼んでないのに、来てるけど……。いや、でも働きアリにも働かないアリがいるというし、こういう役立たずのお調子もんも組織には必要なのかも…(ひどい))

今週は完全にサブストーリーとして少し描かれただけの岡安でしたが、少しのシーンでごりょんさんや福富さんの想いも伝わってくるものがありましたし。

めちゃくちゃいい週だったと思います。(あれかな、こういう「いい!」と思った週の監督とか演出さんとか……そういうスタッフ陣を調べだすと、もっとドラマ通になってくるのかな)

千代と一平

そうそう、44話で、千代と一平が福富喫茶で会話をしたシーン。私は「あの会話を福富喫茶でする意味がある」みたいなことを感想に書きましたが、読者さんから「 2人で差し向かいでお茶するところなんかちょっとしたデートに見えませんか?」「それも、福富さんで会話する理由じゃないですか?」的なというメッセージをいただきました。

た、たしかに!今まで千代と一平って、対面してゆっくり座って話すなんてことなかったですもんね。立ち話で憎まれ口たたき合うとか、並んで座るとかしかなかった。(あ、小暮さんとのデートの前は対面して話してたかも。でもあの時は木彫りの熊もいたし(笑)、今日の「喫茶店でまるでデートのよう」には見えなかったですもんね)

デートのように二人が向き合って心のうちを話すということそのものが、福富喫茶で2人がお茶を飲むシーンに込められた隠れた意図だったんですね。めちゃくちゃ納得できました。(福富さん、いい仕事するぅ!笑)

2人があんな風に喫茶でゆったり話したからこそ、一平は、普段は口にしない迷いや「どうしたらいいと思う?」みたいな珍しい弱音を千代に吐いたんですね。

日々の中で千代と一平の心の距離が少しずつ変わっていく様子を、話す場所・座り方・デートのようなアイテム(ミルクセーキやコーヒー)で自然に表してることに感動しています。

感想ブログなんて書いてるんやから、これを自分で気づかないとダメですね(*_*; でも、こうやって気づけて楽しみが増えるのも読者さんのおかげです。今回のは特に、まったく自分が気づかなかったところをはっきり言い表してもらったので感動も倍でしたが、読者さんのメッセージや情報には本当にいつも楽しませてもらってることが多いです。新たな気づきでなくても「この読者さんも私と同じように感じておられてうれしい!」という楽しみもたくさんです。いつも本当にありがとうございます。

今日はこの辺で終わりにします。45話の絵はまだ描いてないのですが、41~44話まで絵を追加したので、よかったら見に行ってやってください~。ちなみにこの絵、過去ブログを見返した時に「あ~この話の時ね」と、絵だけで大体も思い出せるので、自分では結構 重宝しています(笑)

来週は予告に、あの人がいましたね~♪(予告みないで楽しむ派の読者さんもいらっしゃるので にごしておきます★)

それでは今日はこの辺で。では(^^)/

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