朝ドラ おちょやん第89~90話感想 「私には神聖な義務があります」

木・金の感想です。

私には神聖な義務があります

終戦を迎えた89話。

まさかここで、千代が役者にあこがれるきっかけになった高城百合子の作品「人情の家」のあの一節が出てくるとは。

これまで人形の家を演じる千代は、いつもイマイチでしたよね。高城百合子と小暮さんと再会した時、家でこのシーンを演じる千代の姿がありましたが、あの時も「役者になってもう何年も経つのに、人形の家は下手くそなんだな…?」と感じました。

それはこの日のための布石になっていたんですね。本当に驚きました。

「役者としてできること」を信じてきたのに、それをことごとく打ち砕かれた今週前半。千代にとっては厳しい展開でしたので、千代はもっとボロボロになって自分を見失うのかと思っていました。ですが、木曜の千代は思ったより気丈でした。「ボロボロになったからこそ、自分の信念だけが残った」という感じでしょうか。

人に否定されようとも、自分のやりたいことはこれだ。私はそれを貫く。そう決めた千代の「しようと思うことはぜひしなくちゃならないと思ってるばかりです」にはとても力がありました。物語の序盤から触れられてきたこのセリフが、ここで意味を持ってくるという長い伏線もすごかった。

一般的な朝ドラは、食料難や家族の召集などもっともっと過酷な日々も描かれますので、おちょやんの戦争の描き方には「思ったよりもさくっと終わったな」という感想も持ちました。

終戦してすぐに家庭劇メンバーを集められたのもちょっと違和感を持ったかな。居所を探すだけでも大変なことだったはず…。

ボロボロのみつえちゃん

最終的には歩き出しましたが、途中のみつえちゃんを見ているのはしんどかったです。

(本作では、千代の周りでこういう目にあったのはみつえちゃんくらいしか描かれていないんですよね…。福富さんが戦争描写を一手に引き受けた感じがして、本当にみつえちゃんがかわいそうに思えました)

みつえちゃんは、前作・エールでも描かれた「自分のことだけ見ているうちは希望はない」という観点で描かれたなと思います。

家庭劇

あんなに「こんな時に」と言われて一時期 千代を落ち込ませた喜劇ですが、終戦後すぐの家庭劇はちゃんとお客さんが集まって みんな笑っていましたね。

新型コロナの時期にもエンターテイメントの必要性を問うような議論は少なからずありましたが、結局のところそんなものは正確に仕分けすることはできなくて「どんなものも、必要としている人には必要、不要な人には不要」って、シンプルなことなんだろうな~と思いました。

千代が人形の家のセリフを使って 自分がしたいことを貫く気持ちを鼓舞したように、大事に思う人にとっては間違いなく人生の力になるんですよね。

ただ、みつえちゃんが思わず笑ってしまったのは演目の力だけではなく、もともとのストーリーを把握していることや、福助と一福を家庭劇の中に感じたからなワケで、「エンターテイメント」というジャンルは、観る人の背景や気持ちと実は絡み合ってさらなる意味を持つ、ということも感じました。

千代は自分が信じてきた役者としての気持ちがボロボロになったものの案外すっと立ち直って見えましたが、みつえちゃんを通して「エンターテイメント」の役割のような部分を描いたんだなと思います。

ちなみに、「わろてんか」では仲間がなかなか集まらず、ようやく青空寄席が開けたのは終戦の翌年でした。家庭劇の終戦後すぐの喜劇は実話なのかな?ご存じの方がいたら教えてください。

まとめ

これで戦争の時代は終わりとなりました。

家庭劇は全国を周ることを選び、一平や千さんたちにとっても「原点」に戻ったような形になりましたね。

予告を見る限り、来週も大きく動く一週間になりそうです。おちょやんの放送も、残り1か月と少し、かな。楽しみです。

ああ、そうだ、ひとつだけ気になったところ。みつえちゃんが寝込んでいたので仕方ないといえばそうなのですが、一福に対して福助の気持ちを代弁した千代には、私は少し違和感を感じました。たしか寛治に「一緒に暮らそう」と言った時もそうでしたが、千代はちょっと「人の気持ちを分かったように語る」ところが個人的に目につきます。千代自身、一平に対して「あんたにうちの気持ちはわかれへん」と叫んだり、寛治がいなくなってからみつえちゃんに「今ようやくあんたの気持ちがわかった」とか言っていて、人にはなかなか簡単に理解できない気持ちを知っているはずなので、なんだか違和感を感じました。

今日の感想はこのあたりで終わります。

前回の記事へも拍手やメッセージをありがとうございました!おひとりずつへのお返事はできませんが、すべて楽しく読ませていただきました。

それでは今日はこの辺で。では(^^)/

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