朝ドラ おちょやん第104・105話感想 竹井千代と申します

木・金の感想です。めちゃくちゃ素晴らしい回だったのに、当日に更新ができなくてすみません。拍手メッセージで先に感想などを送ってくださった方々、ありがとうございました。

ノクターン

104話、ラジオから流れるノクターンの旋律にのせて千代のこれまでの舞台が回想されたシーン…本当に素晴らしかったです。涙が出ました。

先に感想を送ってくださっていた当ブログの読者さんも「朝ドラ史上に残る名シーン」と思われたそうです。私も同感です。むしろ、朝ドラの枠を超えたシーンのようにも感じるほど印象的なものだったようにも思います。

その感想を教えてくださった読者さんもこのシーンから「人生」を感じたそうですが、ああ…なんだか分かります。いつものBGMではない曲が使われたことで、千代の人生をドラマを飛び越えて俯瞰で見るような感覚がありました。誰しもに、こんな風にノクターンの調べがぴったりくるような、あたたかかったり切なかったりするいろんな人生の思い出がある。そんなことがふと頭によぎるシーンでした。

いてくれるだけでいい

娘が亡くなって後を追おうと思った栗子は、それを思いとどまらせてくれた春子の存在、そして今の千代の存在について「いてくれるだけでいい」と語っていました。

木曜日まで頑なに役者には戻らないと言っていた千代。「ここまで頑なな心を溶かすものはなんなんだろう?!」と思いながら金曜を迎えました。春子ちゃんが「役者に戻って!」とか「ラジオ聞いてみたい!」とか言うのかな~?とか想像したりもしましたが、千代の心を動かしたのは、幼い春子ちゃんが日々を生きるまっすぐさだったんだと思います。

自分をただただ慕ってくれているまっすぐな気持ちは、すべてを失った千代に「いてくれるだけでいい」と自分の存在を肯定してくれる。苦手なことを一生懸命頑張ってひとつひとつ乗り越えていく子どもの成長は、昔の自分を重ねたり、「この子に恥ずかしくない自分でいたい」と思わせたのかもしれません。

振り返れば灯子が劇団をやめると言い始めた段階で、「なんでやろう?」と理由が分からず悩む千代に対し、岡福の旦さんは「自分が必要とされてないと思ったからかな」と想像していました。灯子が劇団を辞める理由はもちろんそういう理由ではなかったわけですけど、あの旦さんの発言はもしかしたら今週の千代にかかっていたのかな。

今週の冒頭で道頓堀の皆が「千代はどこかで生きている」と千代を信頼していたのも、「いてくれるだけでいい」という気持ちの表れかな。

花かご

花かごはやっぱり栗子さんでした!!!

花かごが登場した時からの感動はすさまじかったです。「ずっとうちのこと見ててくれはったんだすか」は名ゼリフですね。はじめて花かごが届いたのはまだ撮影所にいた時、まだ22歳の頃かな。今の千代は45歳なので、22年ずっと栗子さんは千代を見守ってくれていました。本当に長い時間ですね…。

私は70話の感想で初めて「花かごは栗子さん?」と予想したんですが、その時には「千代への贖罪?でも贖罪の気持ちの花かごはなんか違うよね……」と的なことを書いていました。

70話感想

栗子さんから語られたのは、贖罪ではなく、「千代が役者でいると知って嬉しかった」「生きがいになった」「お芝居を見るのが楽しみだった」という前向きで愛にあふれたものでした。

そうだよね…ここで「ごめん」という思いでの花かごだと、それはちゃうやろーとちょっと残念な気持ちになりますよね…。特に「千代のお芝居から元気をもらった」と語ったところは胸が熱くなりました。千代が一番初めにお芝居を志したのは、「自分がお芝居に元気をもらったように、今度は自分が誰かを元気にしたい」という気持ちからでした。

栗子がずっと千代を見守っていたというだけでなく、「子どもを育てるためにお金になることはなんでもやった」と語った栗子の苦労もたくさんあっただろう人生に、千代の芝居が光を与えていたという事実もとても感動的でした。

しかも、花かごのことを知らされたのは一番最後だったというのが更に素晴らしかった。月曜あたりで「千代はもう花かごの主が栗子さんだとどこかのタイミングで聞かされたのかな?だから一緒に住んでいるのかな?」とも考えましたし、「千代が役者復帰するのは花かごの主が栗子だと知って背中を押されるのかな?」とも考えていました。でも、知るのは一番最後。千代が復帰を決め、役に向き合い、その姿を見て 隠し通すつもりだった栗子さんが自分だと明かす。この流れが本当に素晴らしかったです。

(たしかスカーレットの時も、こんな風に「順番がいいわ~」と思うことが何回かあったな…大事ですよね…順番)

めちゃくちゃ感動しました。

栗子がおそらく千代の最後の芝居を見ていた…という予想も当たりました。そうは言っても、あまりにも名探偵すぎない?という気もしますが(笑)、栗子もまた苦労してきたのだろうと千代が察したエピソードが効いていて、苦労してきた・ずっと千代を見守ってきた栗子だからわかるものがあったということだと思います。(でも、いつも芝居の初日とかに花かごが来てたから…、ネットもない時代に栗子ってめちゃくちゃ名探偵やん…というつっこみは置いておきます…笑)

お母ちゃん

「お母ちゃん」がいなくなったからこそ無意識に「お母ちゃん」に強い憧れを抱いて生きてきた千代。「お母ちゃん」を何度もいろんな形でクローズアップしてきたけれど、千代はこれまで自分は「母」になることはなく40代になりました。

千代自身は「子を想う母の愛」を自分自身で感じることはなかったわけですが、ここにきて、「正式な親子」にこだわらないけれど、3世代の愛の形に出会いました。

シズさんがみつえを思う親心の「親は子の幸せを願うもの」、一平の母に出会った時の「お母ちゃんのくせに」、マットン婆さんで描かれた血縁関係がなくてもそこにある母の愛、今まで描いてきたものの集大成の「母の愛」が今週のおちょやんで描かれたと言ってもいいのかな…。

一度自分が苦しめた子(千代)をいつもどこかで想って生きてきた栗子の愛、産んだ子ではないが春子をいとおしく思う千代の愛。先週の千代はあまりにもつらい状況でしたが、今週の放送を終えて、「いろいろあったけど、今の千代は幸せだな」と思えました。誰かに必要とされ、愛され、誰かを愛することができているのは十分幸せなことなんだと思います。

渋谷天外さん

どん底ですべてを失った千代を再び歩みださせたのは、春子の存在が何より大きかったと思います。その春子は、もともとは9歳の千代が家を追い出されるきっかけになった命(さくら)がつないだ新しい命。

自分を苦しめたはずの命のつながりに、30年以上後の自分が救われた。これはどういう言葉で言い表すのが適切なんだろう?衝撃、皮肉な縁?いや、もっと前向きな良い言葉を使いたいけど…私の辞書からは出てこない(笑)

まあ、それくらいこの不思議な縁に感動しています。

さて、一平のモデルである2代目渋谷天外さんの息子である3代目渋谷天外さん。鶴亀撮影所の守衛さん役を演じたお方ですね。その方がおちょやんの企画を聞かされた時に「お父ちゃんを悪く書かんといてな」とおっしゃったそうです。

今週 描かれたこの命の不思議な縁は、渋谷天外さんへのアンサーともとれるんじゃないかなという気がします。悪者に見えたあの栗子が、長い人生の中で、長い物語の中で、千代を救う人であったという事実。中年になった千代は、あの時の栗子が自分と同じような境遇だったのではないかと察する。一時期 千代を苦しめたのは事実かもしれないが、栗子も、さくらも、春子も、誰も悪いわけじゃない。そういう部分が、一平・灯子・その赤ちゃんも決して悪いわけじゃないんだというメッセージにも読み取れました。

一平とのことで確かにつらい思いをした千代だけど、その先には、つらい経験があったからこその新しい幸せを見つけた。それもまた、一平たちを悪者にしない展開だったと思います。少なくとも私は今週の千代を見て「千代は幸せ」だと感じられました。

まとめ

めちゃくちゃ書くのに時間がかかってしまった…。つかれた…(笑)

先週、本当にひどいつらすぎる展開で、「もうどうなっちゃうの!?いや、そりゃドラマだから来週には明るい展開があろうだろうけどさ!ほんとに明るくできる!?」って気分で今週を迎えましたが、いや~……さすがおちょやんでした……。こういう方向でくるとはな~まさかここで栗子とはな~まさかここで子どもが出てくるとはな~。も~おちょやんはほんとにすごいっ!!!!

そんなおちょやんもあと2週かな?終わるのが惜しいけど、おちょやんは容赦なかったので「もう1回みたい!」とは思わないかも(笑)時間がたっていつか再放送があったら絶対見るけど、すぐにもう1回見たいとは思え無さそうです(笑)それより完走した満足感が大きい予感。あと、脚本を信頼しているので、どんな気分で終わらせてくれるのかすごく楽しみです!

前回の記事へも拍手やメッセージをありがとうございました!時間の都合でお一人ずつへのお返事はしておりませんが、お許しください。全部楽しく読ませていただいてます。

それでは今日はこの辺で。では!(^^)/

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コメント

  1. まこまこ より:

    いそまるさん、こんにちは。
    いつも素敵な感想ありがとうございます。
    花籠の君は栗子さんでしたね♪拍手です!
    私の予想は外れましたがw栗子さんで良かった。本当に無駄のないそして優しい脚本に嬉しくなります。
    おちょやんは最初から圧倒的に親(身内)の愛情不足やなぁと思って観ていました。朝ドラはヒロインの親や祖父母が物語を彩ることが多いけど、おちょやんは親も祖父母も姉妹兄弟も誰もいない、ちょっとそれが不利というか視聴率に反映されているのかも‥なんて勝手に分析していました。孤独な千代。その点名作カーネーションの糸子は身内の愛情に溢れていて幸せ者やったなぁと思ってみたり。
    でも、春子ちゃんに「どこにも行かんといて」と抱きつかれ、栗子さんに花籠を渡されて、やっと千代は報われたような気がしました。そしてやっぱり物語の最終章にこんな幸せで楽しい展開が待っていて、おちょやん、満足です。

  2. いそまる より:

    まこまこさん
    栗子さんでしたね!途中の予想が一応当たりましたが、「やっぱりね~フフン♪」というより「すごい脚本だなぁ…」と感動しました。
    岡安では家族同然に迎えられていたと言えども、ふとした時に千代の中にある寂しさが見え隠れしていましたもんね…。正真正銘の親子ではないけど、春子ちゃんと千代の間には千代があこがれた「無償の愛」に限りなく近いものがあると思います。今の千代は本当に幸せそうですよね(*^-^*)